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魔法で戦うファンタジーブロックくずし!RPG部分はあっさり!『Wizorb』レビュー!【Switch/PC】

 

 

Wizorb ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Steam:Wizorb

 

『Wizorb』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはSwitch版ね。

 


パブリッシャー:Tribute Games

機種:Switch/PC

ジャンル:ブロックくずし

発売日:2012/3/15(PC)2022/10/6(Switch)

価格(税込):298~677円


 

魔法使いのじいさんが主役の8bit風ブロックくずしだ。

ファンタジー世界が舞台でRPGっぽい要素もある。

元は2012年と結構古い作品で開発はTribute Games。

『フリントロック』『パンツァーパラディン』

『ミュータント タートルズ:シュレッダーの復讐』

などで実績のあるメーカーだ。そこが初期に作った作品って位置付けだね。

 

ブロックくずし好きの俺としては避けて通れないので購入!

魔法を使ってブロックをガシガシ壊すのが楽しい作りだが、

RPG部分は薄いので割と普通のブロックくずしだったかな。

日本語非対応だけどなんとか遊べた。

 


モンスターに襲われた王国を救うため、

秘術「ウィゾルブ」を使う魔法使いサイラスが立ち上がった!

というストーリーだ。

ファンタジー世界が舞台でRPG仕立てではあるんだが、

拠点として街があるだけで、基本的にはステージクリア型のブロックくずし。

フィールドやダンジョンを歩き回るとか、

経験値を溜めてレベルアップなどの要素は無いぞ。

お金を貯めてショップで使い捨てのパワーアップアイテムを買ったり、

街を復興させて消費アイテムを貰う要素くらいかな。

 

 

街や森、城など5つのエリアで構成されており、ステージ数は50以上だ。

ゲームが始まるとサイラスはパドルに変身し、

自らの体でボールを弾き魔法を繰り出して戦う!

肉体派なのか頭脳派なのか分からないが、とにかくパワフルなジジイである。

 

 

画面内のブロックと敵キャラをすべて破壊すればステージクリア。

AとBボタンの使い分けで4種類の魔法が使用可能で、

通常時はAボタンで敵やブロックを破壊するファイアボール。

Bボタンでは、方向キーを入れた方向に風を起こしてボールの軌道を変えられる。

 

パドルでボールを弾いた直後にAボタンを押すと、

一時的にボールがすべてのブロックを貫く貫通ショットになる。

Bボタンだとボールに妖精のような羽が生え、数秒だけ方向キーで自由に動かせる。

 

 

魔法を使うには右上のMAGICゲージが必要で、

貫通ショットと妖精ボールみたいな効果の高い魔法ほど消費もデカい。

ブロックを破壊するとたまに出現する魔法の薬を取れば回復だ。

 

 

また、ブロックを壊せない状態が長く続くとボールが光り出し、

それをパドルで受けるとちょっとだけMAGICゲージが回復する。

なので、最後の数個のブロックが壊せない時などに、

これで回復してファイアボール発射してクリア!とか、

入り組んだステージで苦戦してる時に妖精ボールを発動してクリア!とか、

そういう使い方が出来るのだ。

 

「残りブロックが少なくなると、なかなか壊せなくてイライラする」

に向き合ってるのは良いブロックくずしの証拠!

 

じゃあひたすら粘って回復待ちで良いのでは?

と思いがちだが、回復量は少ないし、

ずっと返しているとボールのスピードが速くなっていく。

ちゃんとプレイヤーのテクニックも問われるぞ。

 

 

道中で出会うショップでは、

魔法の薬と1UP、1回ミスするまで有効なマルチボールや

攻撃力の高いボールなどのパワーアップアイテムなどが買える。

1UPはそんなに高くない上に何回でも買えるのでかなり緩いね。

良い意味で命が安いゲーム。命の投げ売りありがとう。

 

 

RPG要素は薄いものの、ブロックくずしとしてはなかなか面白い作り。

魔法を使ってステージを攻略するのは楽しいし、

理不尽過ぎる敵やステージも見受けられない。

シールドでガードする敵がちょっと厄介なくらい。

エリア毎に攻略していく作りでなのでリトライもしやすく、

難しいと感じたらお金貯めて拠点で1UPを買い込んでから挑めば良し。

 

BGMはパッとしないが8bit風のドットはしっかりしてて、

ボスを倒すともがきながら骨になって倒れるとか爆発するとか、

それぞれ個性があり、ここぞという場面での演出が凝ってるね。

 

ただ、「数秒間ボールを動かせる」妖精ボールが万能すぎて、

MAGICゲージは出来るだけ節約して、

ここぞという時にこれを使うだけになりがち。

入り組んだ地形への放り込みや、並んだブロックの裏回り、

堅いブロックや敵への連続攻撃へと自由自在!

気持ち良いけど全部これだけでいいじゃん!

他の魔法とはファンネルとビームライフルくらい性能差がある!

どこ飛ぶか読み辛い貫通ショットなんか使えるかよ!

 

 

と思ってると苦戦するのがラスボス戦。

ファイアボール以外の攻撃でダメージを与えることが出来ないので、

動き回るラスボスにしっかりとファイアボールを当てつつ、

涌いてくる2匹のザコ敵を倒して魔法の薬を回収というバトルだ。

ここだけ難易度が高いし感覚がシューティングに近いが、

一捻り効いたバトルとして緊張感あって面白かった。

こういう特定の魔法を使わせるボス戦もっと欲しかったな~。

 

 

ブロックくずし慣れしてる俺が遊んでクリアまで4時間くらい。

魔法のバリエーションや育成要素などもっと幅が欲しかったが、

298~677円で買えるブロックくずしとしては、

手堅くまとまっていて最後まで楽しめた。

唐突に『ロックマン2』になるスタッフロールと最後の演出も好き。

やっぱり後に良作アクションを作るようなメーカーは、

ブロックくずしも丁寧に作るんだなぁ……と感心してしまった。

強くオススメするほどではないが、まずまずの1本だったぜ。