G-MODEアーカイブス35 マジカルファンタジスタ2 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『マジカルファンタジスタ2』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:RPG
発売日:2021/07/01
価格(税込):500円
ガラケーのアプリ作品をSwitchで復刻する、『G-MODEアーカイブス』の35作品目だ。
2005年に配信された『マジカルファンタジスタ2』の移植となるぞ。
開発マトリックスで展開された人気シリーズ2作目。
テンポ良く進む魔法合成RPG!『G-MODEアーカイブス20 マジカルファンタジスタ』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義
1作目は過去にレビュー済みだ。
2は3人パーティ制や豪華になったダンジョンなどで、
色々と進化は感じられたが……まあ、今遊ぶにはやっぱり色々と素朴だったな!
物語は魔法学院の優等生だったカムイ、メルクリウス、ユトゥルナの3人が、
学年末の課題に挑むところからスタート。
実戦形式の課題で交易を妨げるアリの巣の駆除というものだったが、
そこから強大な力を秘めたアカシックレコードを巡る戦いに巻き込まれることになる。
主人公のカムイは何故か子供の頃から化け物扱いされており、
この出生の謎についても明らかになっていく。
前作とは完全に独立したストーリーになっているぞ。
拠点となる魔法学院から各ダンジョンを1つずつ攻略していく構成だ。
フィールドや街などは無く、全体マップからダンジョンに直行する作り。
ダンジョンはランダムで入る度に変化する。
前作は似たようなビジュアルのダンジョンばかりだったが、
今回は遺跡や森林など、見た目がバラエティ豊かになっている。
まあ、構造は似たり寄ったりで、同じ地形が連続することも多いんけどね。
戦闘は行動力の早いキャラから順番が回ってくるコマンド式。
3人パーティで3人とも魔法使いなので、所謂「通常攻撃」は存在しない。
様々な属性攻撃魔法が使えるカムイ、
強力な単体攻撃魔法を使うメルクリウス、回復と補助魔法が使えるユトゥルナと、
それぞれの役割分担が大事となるぞ。
ボスキャラのドットはスーファミ時代のRPGを思わせる迫力があって良いね。
ちょっとエッチなボスがいるのもそれっぽい!
魔法のエフェクトなんかも結構カッコいい。
「魔法合成システム」は前作から続投。
宝箱や敵の撃破で手に入れた魔法を3つ合成することで、
新しい魔法を作れるシステムだ。
と言っても同じランクの魔法を合成して1ランク上の魔法を作るだけで、
プレイヤーの工夫が入る余地は無い。
メインストーリーを進めないと強い魔法は作れないし、
別にシステムとして面白いわけじゃない……ってのは前作と同じだね。
合成で魔法を増やすのはカムイだけで、
メルクリウスとユトゥルナはタイマンでのボス戦で習得する仕様になっている。
と言っても、めっちゃ弱いボスなのでこちらも雰囲気だけだ。
1人旅でアイテムの概念すらなかった前作に比べると、
3人パーティになったことでRPGとしては幅が出た。
ただ、それでもまだまだ大味。
ランダム生成のダンジョンは非常に単純な構造だし、
レベルを上げて全体攻撃魔法と全体回復魔法で力押しをするゲーム。
中盤から1ターン行動不能になる麻痺攻撃で殴ってくる敵が増えてくるのもストレス。
状態異常を回復できるのがユトゥルナだけで、他に防ぐ手段が無いからね。
回復アイテムもHP全回復、MP全回復、蘇生の3種類のみとシンプル!
ショップが無いから、入手手段は敵が落とすか、宝箱かだ。
今回も装備アイテムが無い代わりに、6種類のアビリティを育てる要素がある。
単純なステータスアップから、確率で連続攻撃するとか、
確率で敵の攻撃を完全に防ぐものもあるので、
戦闘で上手く決まると気持ち良い要素ではあるかな。
ストーリーは詰め込み過ぎ。
ボス戦の前後にしか会話イベントが無いのに、
登場人物がやたら多く、複数の勢力が入り乱れるシナリオになっている。
その上、主人公たちの過去の話も絡んでくるため、
固有名詞を連発しながら設定を駆け足で消化するような会話が延々と続く。
話が全然頭に入ってこないぜ……!
世界の運命を賭けた戦いなのに、
全滅しても軽い注意されるだけなのは妙にゆるくて好き。
クリアまで遊んで6~7時間ほど。
前作からパワーアップはしていて雰囲気やテンポは良いし、
経験値稼いでキャラ強くしていく楽しさはそこそこあるんだが……。
2005年のガラケー作品ということで、まだまだRPGとしては作業的で淡々としている。
前作に続いて今回初めてプレイした俺だと評価が難しいなぁ。
昔好きだった人か、当時の雰囲気を味わいたい人ならどうぞってところかな。