Nintendo Switch|ダウンロード購入|グリードロイド
全ダンジョンクリアしたので『グリードロイド』のレビュー行くぜ!
メーカー:PLiCy
機種:Switch
ジャンル:ローグライク
発売日:2020/05/14
価格(税込):1320円
可愛いロボットが主役のローグライク。
壁や罠をどんどんぶん投げられるのが最大の特徴だ。
東方二次創作の『グリード オブ タオ』を原案にすべてを一新した新作。
ローグライクというジャンルと壁を投げられるシステムに惹かれて買ってみたが、
ちょっと俺としても匙を投げるしかない完成度だった!
どんな願いでも叶えてくれる「グリードギア」を求めて、
主人公のアイビーが様々なダンジョンに挑む内容。
ダンジョンは7+クリア後の隠しダンジョン1の合計8個となっているぞ。
ダンジョンは入る度に構造が変化。
こちらが1回動くと敵も1回動くオーソドックスなルールだ。
通常攻撃の他に、エナジーを消費して全方位攻撃も繰り出せる。
食料や満腹度の概念は無いのでまったり探索できる。
本作の最大の特徴は「投げる」。
壁を持ち上げて敵にぶん投げればダメージを与えられるし、
トゲ床や毒床やワープ床などのトラップも持ち上げてぶん投げられる!
相手にぶつけると爆発する爆弾なんかもたまに落ちてるし、
カギを持ち上げて宝箱にぶん投げればアイテム出現だ。
アイテムはその場で効果を発揮する回復アイテムと、
ステータスアップアイテムのみ。
持ち歩けるアイテムや装備アイテムの類は一切存在しないため、
かなり簡素な作りとなっているね。
また、レベルはダンジョンから出てもリセットされない引き継ぎ式なので、
進めば進むほどに主人公は強くなり続けるぞ。
ダンジョン最深部でボスを倒せばクリアとなる。みんなかわいい。
と、そういうゲームなのだがとにかくシステムが練り込み不足……。
アイテムを持ち歩く概念が無いから先を見据えた立ち回りなんて出来ないし、
ダンジョンの構造も似たりよったり。
トラップを持ち上げても投げて敵にぶつける事しか出来ない。
ザコはほとんど「普通のザコ」「動きが遅いけど攻撃力が高いザコ」の2種類だ。
ダンジョンの壁を投げられるシステムと聞いて、
「地形を利用した詰め将棋的な立ち回りになるのかな?」と思ったら、
そんな要素は皆無。
適当に壁をポイポイ投げて一方的に敵を倒すだけの展開にしかならない。
ダンジョンに高低差もあるんだがほぼ無意味。
ただでさえ敵やカギのグラフィックが見辛いのに、
高低差で更に画面が見辛くなってるだけでまったく面白くなってない。
しかも、主人公がやたら強くなるため、
ちょっと進むと通常攻撃連打で敵の群れを一掃するだけのゲームになる
ボスはワープしながら範囲攻撃を繰り返してきたり、
地形を上げ下げしたりしてくるので、
そこでは投げを使わさせられるって感じかな……。
どっちにしろ瞬殺できるので苦戦はしないんだが。
本編は2時間掛からずにクリア可能で、その後は999Fの隠しダンジョンが出現。
しかし、内容は長いだけで本編と大差ないので完全な虚無。
通常攻撃連打で敵と壁を破壊しながらダッシュで扉に突っ込むだけ。
とにかくシステムの底が浅すぎる上に、難易度も低すぎて手応えがあまりに無い
一応、途中からは最高難易度で「GREED」でプレイしたんだけど、
「NORMAL」との違いがよく分からなかった……。
ただ、根本的なゲームシステムが問題点なので、
仮に敵が今の数倍に強くなったとしても、面白くはならないだろうなぁ。
お金を払ってダンジョンのレベルを上げるという変わった要素があるんだが、
どうも敵が強くなるわけではなく、
宝箱などのオブジェが増えるだけのようなので、むしろレベル上げると難易度下がる。
しかもレベルを上げすぎるとエラーが発生しやすくなるという地獄……。
むしろダンジョンの方から俺に慰謝料を払ってもらいたいくらいだ。
クリアまでは1時間30分、クリア後ダンジョンまで終わらせて4時間くらい。
退屈な展開が最初から最後までずっと続く。
結局、スタートからクリア後の999階ダンジョンをクリアするまで一度も死ななかった。
さすがにここまで練り込みが足りないと、
「アイデアは良い」というフォローをする気にはまったくなれない。
そして単に面白くないだけなので、
「難易度が低いのでローグライク苦手な人にオススメ」出来るゲームでもない。
BGMは全部フリー音源みたいだし、キャラがキビキビ動く操作性の良さくらいしか
褒めるところが見つからないゲームだったぜ。
キャラはまあ可愛いけど会話デモほんのちょっとだし、
この内容であのエンディングってのは印象悪いな!投げてんじゃねーぞ!
久々に虚無でした……。