Nintendo Switch|ダウンロード購入|KUNAI
『KUNAI』のレビュー行くぜ!
俺が遊んだのはSwitch版ね。
メーカー :イントラゲームズ
機種:Switch/PC
ジャンル:アクション
発売日:2020/02/06
価格(税込):1775円
顔がタブレットになっている殺人ロボットのTabbyを操作し、
体内を駆け巡る忍者の力の使って突き進む、探索型のアクションゲームだ。
PVを見ただけで伝わるアクションの気持ち良さに惹かれて購入。
ちょっとしんどいところもあったが、
期待を裏切らないアクションに、ハイレベルなグラフィックやBGMと、
見所多くてなかなかの満足感だったぜ。
とある施設で目覚めた主人公のTabbyが、
レジスタンスと共に世界の命運をかけた戦いへと身を投じていくストーリーだ。
ダンジョンに突入し、最深部にいるボスの撃破を目指していく。
そのダンジョンで手に入れた武器を使ってギミックを動かしたり、
次のエリアへの道を切り開いたりする、王道の探索型アクションとなっているぞ。
本作の特徴はなんと言ってもアクションの爽快さ!
通常攻撃の刀に始まり、クナイを使ったラバーリングアクション、
手裏剣、重火器での攻撃など様々なアクションがあり、そのどれもが気持ち良い。
効果音とエフェクトが上手いから刀で敵をぶった切る感触や、
銃で敵を蜂の巣にする感触が最高なのだ。
敵の銃撃を刀攻撃連打でカンタンに跳ね返して倒せるところともたまらん。
移動アクションも非常にやりやすい。
SwitchだとZLで左クナイ、ZRで右クナイを発射する操作になっており、
この2本を使った機動性の高さと、ストレスの無い操作性が見事。
壁にクナイを打ち込んでそのまま駆け上がったり。
2本のクナイで張ったロープをバネのようにして大ジャンプしたりがスムーズに可能。
地面に足を付けずに宙を舞い、壁を駆けのぼり、殺人トラップを次々に回避する。
これぞ忍者というスピード感だ!
二丁拳銃で敵を倒したり、ロケットランチャーで岩を破壊したりも出来るぞ。
これぞ忍者って感じだな!!!!!!!!!
主人公の表情が細かく変化するところもイイ。
笑顔から殺意剥き出しの顔までコロコロ変わり、
体力が減るとバッテリー切れ表示が出るなど、
顔がタブレットであることを活かした表現もあるから見てて楽しい。
グラフィックのキメ細かさとBGMのノリの良さも見所で、
新しいところに行くたびに「おおっ?」と思わせてくれる。
ストーリーは薄味だが、登場キャラとのアホな会話の数々で楽しませてくれるぜ。
日本のオタクネタが盛り込まれたギャグ会話を完璧に訳すなど、
ローカライズもかなりしっかりしている……!
出てくるのはロボットばかりだけど、
かつての人間が残した文化が根底にある世界観だね。
「アクションゲームは操作性と敵を倒す感触が命!」
というのを非常に分かっている手触りで、
ゲームの構成そのものはオーソドックスだが、
スピーディーな操作の気持ち良さでグイグイ引っ張っていく内容だ。
巨大ボス戦もあって最後まで飽きさせない。
ザコキャラも個性的で、こちらの刀攻撃を弾いてくる盲目のサムライみたいな敵や、
サイコキネシスでミサイルを飛ばしたり、
こちらの銃弾を防いだりするエスパーみたいな敵も出てくる。
どの敵も初見だとやや手強いが、攻撃パターンを見切ったり、
手に入った新武器を使ったりするとかなりあっさり倒せるようになってる。
考えられた敵構成だね。
難点を上げるとラスボス戦だけ難易度が跳ね上がるところ。
急にガチガチの死に覚え系となり、
一部の攻略がちょっと分かり辛いせいもあって苦戦は必至だ。極端!
まあ、俺が2~3時間くらいリトライし続けてなんとか倒せたので、
ラスボスならこんなものかもしれないが……。
ラスボス手前の爆発するザコが沢山出てくるラッシュゾーンもイラッとした!
各マップには見た目を変えられる帽子と、
4つ集めるとライフの最大値がアップするハートが大量に隠してあるんだけど、
壁と床に全部体当たりするくらいの勢いで挑まないと
まったく見つからないレベルで見つけ辛い。
俺も怪しい場所に体当たりすることを意識して進めてはいたものの
全然見つからず、結局ゲームクリアするまで初期ライフで挑むことになった……。
加えて、ファストトラベルが無いため、
アイテムを探すために一度行ったマップに戻ったり、
ダンジョンをクリアしたので一度街に戻ったりする時はすべて徒歩となる。
主人公の移動が軽快だからそこを楽しんで欲しいという意図かもしれないが、
普通に面倒だったぜ。
クリアするだけなら7時間くらい。
割とサクッと終わってしまうゲームで不満点もあったが、
アクション部分のキレ味はかなりのもの。
手軽に遊べて爽快な探索型アクションを求めているなら、
それなりに満足できる内容だったかな。興味があれば是非。
今日から君が忍者タブレットだ!