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3DS「ノアの揺り籠」レビュー!600円でSFフライトシューティング!全体的に荒削りだが意気込みは買う

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ノアの揺り籠のレビュー行くぜ!

ノアの揺り籠 トップ | シルバースタージャパン

ノアの揺り籠はシルバースタージャパンから2015年11月18日に600円で配信された3DS DLソフトだ。

シルバースタージャパンこと銀星といえば

3DS DLソフトでオリジナルタイトルを出しまくってることでお馴染み。

タッチバトル戦車のような大ヒット作、ラビ×ラビのような熱いファンを持つ人気作。

ナゲルンダーやことだまーるのような意欲作から、

ブラッディヴァンパイアのように続編の続く!で終わったのにいつまでも続編が出ない作品。

ブロックくずし3D、ブロックラッシャーのような遊ぶとブチ切れたくなる作品まで作風は幅広い。

そしてUIとフォントがなんか凄くダサいことが多いことでもお馴染み……!

ノアの揺り籠のジャンルは3Dのフライトシューティングで、

地球を追われて気の遠くなるほど長い旅を続けた人類が、

辿り着いたガス惑星で異星人と生き残りをかけた死闘を繰り広げるというSFモノだ。

色んなジャンルのゲームを出してる銀星だが、こういうタイトルは初めてなので結構ビックリしたぜ。

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重装備型、汎用型、軽量型の3種類から戦闘機を選択して出撃。

レーザーやミサイル、ガトリングに自動攻撃機にシールドといった武装のカスタマイズも自由に出来る。

戦闘で稼いだ金で新しい武装を買う要素もあるが、ガトリングやミサイルは実弾なので使うと弾薬費が掛かったり。

レーザーガトリングやレーザー砲などは弾薬費が掛からないので、上手く併用して節約したい。

ややアーマードコアっぽいな。

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7つのエリアをすべて開放すればゲームクリア。

エリアには勢力ゲージが設定されており、ミッションをクリアすることでゲージが減少。

ゲージがゼロになったらボスミッションが出現してクリアしたら次のエリアへ、という構成になっている。

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敵勢力の多いミッションほど勢力ゲージを大きく削れるが当然難易度も上がるので、

こちらの武装が弱かったり、弾薬費が足りなかったりする時は弱いステージを攻める……なんてのもアリだ。

撃墜されてミッション失敗しても、敵を倒した分はしっかり勢力ゲージが減っているのは親切設計だ。

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基本的には沢山出てくるザコ敵をバンバン打ち落としていく爽快感重視の作り。

ミサイルも機銃も強いのでサクサク敵を倒せるし1ミッションも短くてお手軽。

敵を追いかけて機銃で穴空きチーズにして叩き落す楽しさがちゃんとあるぜ。

武装のシールドを起動するとエネルギーが切れるまで敵からの攻撃を大幅に軽減したり、

自動攻撃機を発動すると自動で敵を攻撃し続けてくれたり、

ここら辺の武装はフライトシューに馴染みがない人でも遊びやすいような作りを意識してるのかな。

チュートリアルステージもある。

エネルギー系の武器は弾薬費の節約になるし弾切れの心配も無いからガンガン撃てるし、

シールドを発動すれば敵弾からのダメージを大きく減らせる。

しかし使うエネルギーは同じなので、

併用して使いまくるとすぐエネルギー切れになってチャージの間は無防備になってしまう。

実弾のミサイルは費用が掛かるだけあって非常に強く、連射すれば敵陣をまとめて一掃できる。

ここら辺の取捨選択や使うタイミングを考えさせられる作りはイイね。

ちなみに武装は重装備型が6種類、汎用型が5種類、軽量型が4種類装備可能だ。

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ストーリーはおまけみたいなものでたまに軽いデモが挟まる程度だが、

惑星に潜む巨大生物の死骸を研究することでガス惑星の秘密が明らかになったり、

生態についての軽い解説があったり、SF要素強めなとこが好きだな。

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難点はまずグラフィック。単純にショボいのもあるが、

舞台がガス惑星なので地表らしい地表が存在せず、どこを飛んでいるのか分からなくなることもしばしば。

600円のDLゲーだからある程度はしょうがないにしろ、飛んでる感じが薄いのがつらい。

竜巻や接触するとダメージになる大型隕石などで個性は出しているが、どのステージも似たような風景。

敵の種類も少ない。

立体視に対応してるんだけどONにしても立体感が全然無く、

むしろ背景のショボさが強調されるので無い方がマシという。

あとハンガーの立体視、立体を付ける方向間違えてますよね?!

中盤以降は敵の機動性能が跳ね上がり、

複数のザコ敵が嵐のような弾幕をばら撒きながら動き回るので敵弾の回避がほとんど不可能。

最高性能のシールドを常に展開していないとあっという間に落とされてしまう。

スピードの速い軽量型でもザコ敵にまったく追いつけないし弾も避けられないため、

エネルギーの多い重装備型にシールド装備でほぼ固定になってしまう。

逆にミサイルは安定して最後まで強いので、

終盤のボス戦もミサイル連射するだけで終わってしまったりと、全体的にバランスが大味だ。

これまで度々登場したライバル機体との最終決戦!ミサイル乱射で5秒KO!

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色々と荒削りでオススメは出来ないんだが、基本は抑えているし、

全体的に「フライトシューティング作りたかった人が制限の中で頑張って作った」感があって嫌いになれない1本。

スタッフロールみたら全スタッフが1画面に納まる人数でした。

アークが以前ローカライズした「ザ・スカイファイターズ~トリウム戦争~」にはグラフィックで完全敗北なものの、

ゲームとしてはこっちの方が面白い。

エネルギー管理を考慮に入れた武装の取捨選択とか、

ちゃんとバランス取れていればフライトシュー初心者向けだったシールドの仕様とかは結構好きなんで

こういうのまた出して欲しいぜ。