3DSのハローキティのキラキラわくわくレースのレビュー行くぜ!
ゲーム機にハローキティのゲームが来るのなら俺は受けて経つ!
ニンテンドー3DS ハローキティのキラキラわくわくレース 公式
最初に言っておくがこのゲームがどういう内容かは、
この公式サイトが100パーセント完璧に伝えきっているので俺のレビューなど無意味である。
公式サイトを開いた時の驚愕、困惑、恐怖。
これを読んでいるみんながどういう感情を持つかは分からないが、
その感情と、公式サイトから得られた情報、それがこのゲームのすべてだ。
ここからの俺のレビューはほとんど補足説明に近くなるな。
本作品は3月23日にバーグサラ・ライトウェイトから823円で配信された3DSダウンロード専用ソフト。
元々海外で発売されたソフトで、PC版やiOS版なども存在。
開発はScarabという会社が担当している。
ハローキティを始めとするサンリオキャラクター達が、
陸・海・空を舞台に大レースを繰り広げる3Dのレースゲームだ。
起動して最初に表示される名前入力画面が、
もう明らかにローカライズに金掛けてない感じでこれはヤバいと思った。
モードは4つのカップを制覇するトーナメントモード。
トーナメントモードでクリアしたコースを自由に遊べるクイックプレイ。
20のお題に挑戦するチャレンジモードの3つ。
参戦キャラクターはハローキティ、バッドばつ丸、シナモロール、はんぎょどん、
けろけろけろっぴ、マイメロディ、クロミ、ポムポムプリン、タキシードサム、チョコキャットの10名。
豪華メンバーだ!我ら!サンリオオールスターズ!
でも最初に使えるのはキティとばつ丸だけってのがなかなか大変だ。
道に落ちているアイテムを拾って使用可能なマリオカート風のレースゲーム。
アイテムはライバルにぶつけてスピンさせられるパイや、
その場に設置してライバルの妨害が出来るカラーコーン。
自分以外のすべてのライバルのスピードを一定時間遅くするスローモーション。
3回加速できるスピードアップなどなど。捻り無しッ!
サンリオゲーなせいか子供向けでコースはどれも単純な作り。
挙動はゆるくて慣性を無視した勢いでカーブできるからコーナーは簡単に曲がれるし、
ドリフトという概念も存在しない。
なのにCPUがそれなりに早いので
アイテムの引きが悪いとノーミスでも2位になることがある。
「加速×3」のアイテムが強力で引くと勝てるんだけど
CPUに使われると大差で負けるのでアイテム運の割合が強いぜ。
オプションでアイテムをOFFにすれば安定するので慣れてきたらそっちの方がいいかも。
コースによって車、飛行機、船を使い分ける構成になっているが、
飛行機になると上下移動が可能なくらいで、プレイ感覚はそこまで変化無いかな……。
効果音が使いまわしなので、飛行機に乗っている時にスピンしても「キキーッ」というブレーキ音が鳴る。
スピード感が全然ないし、コースは16コースあるんだけど背景が使いまわしばかり。
登場キャラは性能差が感じられないし、セリフも無ければ表情の変化すら無し。
ゴールするとBGMそのままで画面が止まってこの表示になって終わり。
操作しているキティちゃんが喜ぶ姿が見れたりは無い。
とにかく恐ろしく盛り上がりに欠ける内容で、
サンリオキャラクターが集まった楽しいレースゲームのはずなのに、
何故か「今日は遊びじゃない」という殺伐感だけが溢れている……。
そもそも、「なんでサンリオキャラが集まってレースしているのか?」っていう説明が無い。
会話デモやキャラ毎のエンディングがあるわけでもないしオープニングも一切無いからな!
隕石を表現しているのか、
宇宙をじゃがいもが漂っているファンタジー世界なのか判断に困るコース。
プレイしていくと新しいコスチュームが増えていくんだが、
乗り物に乗っているからレース中はよく見えないし、
勝利シーンなどが一切無いからそれ以外に確認できる場所が無いから……。
それにしても眼球が硬そうなけろけろけろっぴだ。
タキシードサムはボディペイントみたいになってる。
レースで3位以内に入賞すると何かがアンロックされる仕様で、
コースによって新キャラ、新コス、乗り物、乗り物の別カラーなどアンロックされるものは決まっている。
ただ、アンロックされるものは複数ある候補からランダムな上に、
どのコースで何が手に入るから分からない。
だからキャラクターを全部出すのがかなり大変だったわ……。
クイックプレイでしらみつぶしにプレイしてやっと全キャラでた。
まあ、ダブリが無いから繰り返しプレイすれば全部手に入るようにはなってるんだけども。
チャレンジモードはチュートリアルレベルの内容で、
全部クリアしても「よくできました!」というありがたいメッセージ以外には何ももらえない。
何にでも見返りを求めるのではなく、挑戦することに意義がある!そういうモードなんだね!
俺の場合、トーナメントモードとチャレンジモード完全制覇まで1時間。
そこから全キャラ出す作業で苦戦して合計で4時間くらいかな。
マリオカートのパクリゲーとしては最低ランクの内容なんだけど、
難易度が低くて演出らしい演出が皆無で、
独自要素が何もなくてボリュームが無いおかげで、
とりあえず簡単にクリアできて何も心に残らないっていう、ある意味で一番タチの悪いゲーム。
クソゲーではないが、とにかく何も無い。
あまりにも内容が薄いので
ゲーム自体にタッチ要素が無いのにメニュー画面はタッチ強制なのも気にならなくなってくるね。
Steam:Hello Kitty and Sanrio Friends Racing
「なんで俺はsteamの投売りゲームみたいなのを3DSで遊んでるんだ…」
って途方に暮れていたら普通にsteamでも売られてた。1980円ってお前冗談だろ。
最初にこのゲームのことを知った時は
「サンリオのレースゲームでザ・ラナバウツが居ないのおかしいだろ!」と憤慨したんだけど、
今は彼のようなカタギの人間が走る場所ではなかったと思っている。
ポムポムプリンも真顔で肛門を隠すレベルの内容。
本当に「サンリオキャラが出ていればそれでいい!」という小さな子供向けと割り切るにしても、
あまりにも作りがずさんだし、さすがに幼稚園児くらいだとゲーム的に難しいかも。
これを823円で買うくらいならぬいぐるみでも買って上げた方がいい。
低価格に収めるために色々なものを削っていったら、
存在価値そのものもなくなってしまったという、たまによくある低予算ゲーム。
よほどのサンリオファンでもオススメできません。
ちなみにこのゲームのポムポムプリンは肛門が造形されていない。