テヨンジャパンの跳ね返るヤツのレビュー行くぜ!
ハネカエリーノは2015年の1月14日にテヨンジャパンから配信された3DSダウンロード専用ソフトだ。
価格は500円だったが、以前価格改定されて今は400円。
ポーランドのeyecancerが開発した作品のローカライズね。
テヨンジャパンというとなんともいえないローカライズのセンスでお馴染みだが、
本作はゲーム内にテキストがほとんど無いので、その分公式サイトの文章が怪しい感じになっている。
ジャンルはアクションパズル。ストーリーなどは無くひたすらに全104ステージに挑む構成だ。
公式では「ブロックくずし」と記載しているが、パドルでボールを弾くのではなく、
プレイヤーがボールを直接動かしてブロックを破壊していくゲームとなっている。
画面内のブロックをすべて破壊すればクリアで、
トゲ付きシャッターや回転ノコギリに触れるとミスでやり直し。
ボールを直接動かせるんだが、進行方向と逆の方向には動かせない。
右に進んでるボールを右上や右下に動かせることは出来ても、
左に動かすことは出来ないってことね。
だからボールの反射を考えたり、わざと壁にぶつけて軌道を変えたりが重要になってくるのだ。
ワープゾーンやボールと同じ色じゃないと壊せないブロック。
ボールの色を変えるブロックなども登場するため、どういう順番で移動するかも考える必要がある。
緑色のブロックの周りを赤いブロックが囲んでおり、
すぐ近くにボールの色と赤と緑に切り替えるブロックがある…みたいなのとかね。
こういうのがステージが進むとどんどん複雑になっていくぜ。
ギミックとボールの跳ね返りを上手く利用して、どういう順番でブロックを崩していくか。
攻略ルートを考えるパズル要素と、ボールの微調整のアクション要素。
この似ているゲームがあんまり無いプレイ感覚が面白いところだ。
イライラ棒に近いと言えば近いんだが、常にブロックが跳ね回っていてその場で静止とかできないからね。
ノコギリに触れて死んだ時などに
一瞬でスタート地点から再スタートするリトライの早さもテンポ良し
ノコギリにボールの破片?血?なのがこびりつく演出が細かい。
ちなみに赤色のボールだと赤くなります。
クリア結果によってステージ毎に3段階の評価がされるシステムで、最高で星3つの評価になる。
よくあるシステムなんだけど「クリアが早ければ高評価」ではなくて、
「時間経過で減るゲージが沢山残っていれば高評価」
「ゲージはブロックを破壊すると少し回復する」
と少し捻ってあるところが個人的に好きなところ。
時間をロスしてもブロックの壊し方を工夫すればカバーできることが多いので、
自分の力で挽回できたぜ!感が大きくて楽しい。
ブロックの少ないステージだと、
その分ブロックを破壊した時のゲージ回復が多くなる調整もしてあるのが細かい。
ブロックを壊したり爆弾ブロックで吹っ飛ばしたりした時のSEが気持ち良いし、
BGMのチップチューンもいい。
難しいステージと簡単なステージを交互にプレイさせてメリハリをつける構成も遊びやすい。
良く出来ているぜ。
が、欠点は中盤以降。
難しいというよりイライラする。簡単というより手抜きっぽいってステージが増えてくる。
壊せないブロックをボールでステージの端から端まで押していく、
途中で変なところに引っ掛けたらやり直し…とかね。
104ステージもあるせいかどうしても息切れを感じてしまった。
低価格でボリュームを出そうとするのはいいんだけど50ステージくらいでよかったのでは。
ややバランス悪いところもあるが、500円のDLゲームとしてはかなり遊べる1本。
地味なゲームではあるが遊んでて気持ちいいし悩ませられる。
テヨンジャパンの出したゲームの中でもお気に入りだぜ。