超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido|Nintendo Switch / ニンテンドー3DS|Nintendo
『超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido』のレビュー行くぜ!
メーカー:任天堂
機種:Switch/3DSパッケージソフト
ジャンル:アクションパズル
発売日:2018年6月8日
価格:税抜4980円
任天堂とインディーズゼロが送る完全新作の対戦アクションパズルゲームだ。
当初は3DSソフトだったがSwitch版も発表。俺はSwitch版でプレイしたぞ。
レーンに乗って流れてくる寿司皿の中から同じ色のものを繋げて取り、
寿司を食べて皿を相手にぶつけてダメージを与える!
寿司を題材にした新しいシステムがウリだぜ!
「スシ解放戦線」と「帝国軍」の戦いを描いたストーリーモードも大ボリューム。
難易度や育成システムなどで粗削りな部分もあったが、
核であるスシとレーンを使った攻防がめっちゃ熱い1本だったぞ!
対戦型のアクションパズルで、対戦相手のHPをゼロにすれば勝ちというルール。
操作はタッチ操作でも、カーソルを動かしてのキー操作でも可能だ。
同じ色の皿を繋げて取る!
キャッチした皿は画面手前に置かれる!
その皿を敵に投げてHPを削る!
というのが基本の流れ。
寿司とか関係ないただの物理攻撃だこれ!?
皿を沢山取ると溜まる「まつりゲージ」がMAXになれば、
「スシまつり」が始まって
一定時間ダメージが1.5倍になって高級皿もガンガン流れてくるし、
スキルゲージを溜めればバトル前にセットした仲間キャラ
「スシガミ」によって異なる3つのスキルも使うことが出来る。
タッチすると回復するスイーツを大量に流す「スイーツ天国」や、
画面内の皿をすべて同じ色にする「百連皿」、
一定時間敵の攻撃を完全回避する「透明ライカー」などなど多彩!
「同じ色の〇〇を続けて取って相手にダメージ!」というよくあるルールなんだけど、
レーンに乗った寿司皿が自動で動き続けているのがポイント。
繋げている途中の皿は7秒以内だったらキープ可能なので、
寿司皿の流れを見極めながら繋げていく必要があるのが凄く面白い。
上の写真は青い皿をキープしている状態だが、
このように青い皿の間に他の皿があったら取ることは出来ない。
寿司皿は動き続けているので、配置が変われば取れることもあるし、
スキマを通して繋げられるので結構融通は利く。
しかし、7秒以上キープすると皿が消滅!
キープしたまま画面端まで流されてしまった場合も強制的に取らされてしまう。
沢山繋げるために粘りたいが、粘り過ぎてもダメ。
皿にはランクがあって、
数が少ない高級皿ほど大ダメージが与えられるのも上手いバランス。
どれを取るか、どこで妥協するか、どこで攻撃するか。
リスクとリターンの判断の連続!
スシがこんなに頭を使う食べ物だったとは……!
こちらのレーンと相手のレーンの間には共通レーンというものがあり、
ここを流れている皿はどちらからも取ることが出来る。
共通レーンは速度が遅いため、
繋げられる皿がここに流れて来たら素早く移動して様子見するのにも使えるぞ。
一度に7枚以上の皿を取れると、
どんな皿とも繋げられる虹色の皿も発生するのでガンガン狙っていきたい。
海を泳ぐ魚のように、
レーンの上を走り続ける寿司皿の動きを見切って大量にキャッチし、
ゲージを溜めてスキルやスシまつりを使って一斉攻撃!大ダメージ!
この溜めて溜めて一気に皿をぶん投げる爽快感が最高!
1ゲームが短いこともあってどんどん遊んでしまうぜ。
元々3DSで開発されていたのでタッチ操作の方が遊びやすいけど、
慣れるとコントローラー操作でも問題なく遊べる。
俺の場合、後半はずっとコントローラー操作だったな。
3つセット出来るスシガミは経験値でどんどん成長して強くなっていく。
一定レベルに達すると進化で姿がガラリと変わるお約束もあるが、
設定で進化前の姿にも出来る優しさ!
流れてくる寿司皿の種類はセットしたスシガミで決まるので、
事前に「自分のレーンにどの皿が多く流れてくるか、どの皿が少なく流れてくるか」
が分かるようになっている。
これを頭に入れているかどうかで立ち回りが変わってくるぞ。
食べる前からスシは始まっているんだよ!
ストーリーモードは「第一次スシ大戦」に勝利した帝国軍により、
世界中のスシが独占された世界が舞台!
戦争で孤児となった主人公のムサシ(性別選択可能)は
木の実などを集めて仲間たちと共に生き抜いていたが、
ある日、スシの素晴らしさを伝えるために旅をしていたユキチと、
スシを生み出すスシガミのジンライと出会う。
スシの美味しさを知ったムサシは、
誰もがスシを美味しく食べられる世界を作るために立ち上がった。
そう、寿司ストライカームサシはスシの自由と平和のために戦うのだ!
というわけでレジスタンスである「スシ解放戦線」と、
強大な「帝国軍」の物語が幕を開ける。
クリアするだけでも100ステージ以上。
スシガミの収取要素があるし、隠しステージや、
パズル的なおまけステージ、ステージ毎のSランク狙いなど、やり込み要素も満載だ。
もちろんオンラインもある。そちらはスシガミのレベルが30に固定されるので公平。
ストーリーは濃いキャラ満載で、単語のスシ濃度も凄まじくバカゲー感MAX。
脳みそにシャリが詰まってる人がテキストを書いたような、
ネタ満載の会話が展開されるぞ。
しかし、スシの食べ方を見失った幹部たちと正面からぶつかり合うムサシの姿に、
スシを巡る戦争で傷ついた人々、スシ溢れる理想の世界を追い求めるための戦いにと、
素直にグッと来るシーンも多いのが面白いところ。
CV子安武人で仮面をつけた謎に溢れた男。
帝国の将軍グロムが何もかも最高。「感謝食べ」のシーンはずる過ぎるわ!
また、本作は魚が存在しない世界が舞台で、
スシも「スシガミ」という神が生成する食べ物という設定になっている。
これはちょっと寿司という食べ物に対する敬意が足りないのでは?と思ったんだが、
最後まで遊んでみると納得のいく作りで上手くまとまっていた。
ゲーム中は作画はやや微妙だがアニメムービーが頻繁に挿入され、
ちゃんと性別も反映される芸の細かさだ。
俺の場合、ノリがコロコロっぽいので男の子で始めたかったんだが、
女の子が圧倒的に可愛いのでこっちにしてしまった……!後悔はしていない!
満足度の高いゲームではあったんだが、
新規作品ということもあってか粗削りな点も多い。
様々なスキルをもったスシガミが数十体登場するが、
「画面内の皿をすべて同じ色にする」
「一定時間、色の違う皿を無視して皿を取れる」といった、
皿を繋げやすくする攻撃タイプのスキルが圧倒的に強い。
皿を取れば取るほど各種ゲージが溜まるわけだしね。
そして攻撃するタイミングをプレイヤーが決められるから、
防御系スキルがどうしても弱い。
カウンターでバリアを張るような戦い方がかなり難しいし、
回復も「相手に与えたダメージの分だけ回復」出来るスキルが強力なので、
やはりこれを含めた攻撃タイプの編成一択。
ストーリーモードは
「〇〇皿以上繋げないと取れないアイテム」を活用しないと勝てないような、
パズル要素の強いステージも登場するため、
余計に皿を繋げやすいスシガミに偏ってしまう。
スシガミは何十種類もいるけど、
経験値が入るのはバトルに出した3体+育成枠の2体のみ。
というのも、色んな組み合わせを試しづらい仕様。
スシガミの個別レベル無しで、主人公のレベル依存でも良かった気がする。
そして、それらの強いスシガミを駆使してもなお苦戦する難易度の高さ!
パズル的な構成なので、
同じステージでレベル上げたくらいでは焼け石に水という難所も多い。
装備してるとやられても復活できるアイテムもあるがあっても難しいぜ。
ステージ毎に用意されたお題やランクの要素も
成長してから挑むこと前提の難易度で、取ってつけた感は強い。
ストーリー自体もしっかりオチは付いているものの気になる伏線が結構残っていて、
これは隠しステージか何かで回収するのかと思ったが
インタビュー見ると続編前提のようで……。
寿司は鮮度が命なんだからそういうのは困るぜ!
ちょっとワサビが効きすぎている難易度だが、
根幹のゲームシステムはやればやるほど良く出来てると唸る作り。
対戦アクションパズル好きな人は是非とも食べて貰いたい一皿だ。
君も『超回転 寿司ストライカー』でスシを食えッ……そして皿を投げろッ!