Nintendo Switch|ダウンロード購入|The Gardens Between
ゲームソフト | The Gardens Between | プレイステーション
『The Gardens Between』のレビュー行くぜ!
俺が遊んだのはSwitch版ね。
メーカー:The Voxel Agents
機種:Switch/PS4/Steamダウンロード専用ソフト
ジャンル:パズルアドベンチャー
発売日:2018/9/20
価格:税込2199円(Switch/PS4) 税込2050円(Steam)
2人のキャラクターを誘導して島の頂上を目指すパズルアドベンチャーだ。
システムは単純だがパズルとしての見せ方の上手さに唸らせられるし、
オープニングからエンディングに至るまでの流れもグッと来る1本。
すぐ終わってしまう作品ではあるが面白かったぞ。
物語はArinaとFrendtの2人がツリーハウスの中で語るシーンからスタート。
そこから様々なオブジェが散りばめられた異空間の小さな島に突如ワープしてしまう。
2人で協力しながら謎を解き、次々に島を攻略していくことになるという流れだ。
テキストは登場せず、キャラの動きや場面転換だけで物語は語られていく。
操作は簡単で時間を進める、戻す、アクションを起こすの3つ。
方向スティックでキャラを動かして……というものではなく、
時間を進めるボタンを押している間はキャラが自動的に道を進んでいき、
ボタンを離せば時間が止まる。
調べられるものがあれば、キャラが近くにいる時に
アクションボタンでそれを動かせるといったシステムだ。
Arinaが持っているランタンの明かりを山の頂上まで持っていければステージクリア。
様々な障害が道を塞いでいるので時間を操作して上手く突破していくのだ。
アクションボタンでスイッチを押すと、
特定のオブジェの時間だけを操作出来るので、
これを利用して崩れている橋の時間だけを操作して橋を再生させたり、
機械を動かして先に進むための仕掛けを動かしたりが可能。
また、よく見ると時間を操作していない時にも動いてる物があったりするので、
それを活用して突破できる場面もある。
水だけが動いているので、水の流れに何かが干渉できるように時間を動かせば、
勢いを利用できる……とかね。
ランタンの火をあえて消せないと通れない場所があったり、
火を点けるための仕掛けを上手く動かさないといけない箇所もあったりするぞ。
このような「観察して時間をずらす」面白さが
小さな箱庭にギュッと詰まった構成になっていて新鮮。
試行錯誤からの「そういうことか!」がハマる作りになっているし、
操作は簡単でも仕掛けのバリエーションが豊富。
早送りと巻き戻しを繰り返して、
画面全体を動かして進めていくビジュアルも見ていて楽しいし、
ステージに散りばめられたオブジェの数と、その動きの細かさも見事だ。
パズルとしての難易度はほどほど。
ただ、閃き系の作りなので変なところでハマると結構苦戦するかも。
ステージはArinaとFrendtの記憶で形成されているので、
関連した小物が沢山登場するし、クリアする度にそれに関連した思い出が再生される。
この2人の仕草もしっかりと作り込まれていて、
ランタンを持ち運べるのはArina。
スイッチなどを動かせるのはFrendtという役割分担がされているし、
元気いっぱいのArinaが先行して進んで後ろのFrendtに声をかけたりするとか、
テキストが一切無くても2人の性格や関係性、そして成長が伝わるようになっている。
オープニングからゲーム全体を経由してエンディングに至るまでの流れが本当に綺麗。
プレイヤーの度肝を抜く展開とか、壮大な設定とかは無く、
地味なストーリーではあるんだけど、だからこその良さがあった。
これはこの形式でプレイヤーが体感するゲームじゃないと面白くないだろうなあ。
3時間ほどで終わり、
やり込み要素も無いのでどうしても割高さはあるがまずまずの満足感。
星と雨が彩る時間のうねりの中で、かけがえの無い思い出を巡る小さな旅。
PV見てこれは!と思って買ったが期待を裏切らない内容だったぜ。