なりキッズパーク ウルトラマンR/B(ルーブ) | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
オレ色に書き上げろ!
『なりキッズパーク ウルトラマンR/B(ルーブ)』のレビュー!
メーカー:バンダイナムコエンターテイメント
機種:Nintendo Switch専用ソフト
ジャンル:なりきりヒ-ローアクション
発売日:2018/11/21
価格:4800円(税抜)
備考:ジョイコン操作のみ。キャプチャーボタン使用不可能。
バンナムが新たに展開するキッズ向けゲームシリーズ『なりキッズパーク』の1本だ。
ウルトラシリーズ最新作である、『ウルトラマンR/B』のゲーム。
同じシリーズで『HUGっと!プリキュア』
も同時発売されたぞ。開発は3本ともナツメアタリが担当。
現在放送中の 『ウルトラマンR/B』は湊カツミと湊イサミの兄弟が主役で、
戦う時もそれぞれウルトラマンに変身して2人一緒に戦う構成が最大の特徴だ。
兄弟ならではのぶつかり合い、兄弟ならではの連携プレイ、家族ドラマ。
ここ数年で更に磨きのかかった戦闘演出やミニチュアワークなど見所満載。
また、カツミとイサミを否定して自分こそが本物のウルトラマンであると主張し、
自作自演の活躍で市民から称賛を得る宇宙人など、強烈な人物が続々登場するぞ。
ゲームの方は公式サイトを見ての通りガチの低年齢層向けの作りで、
俺が買っても物足りない作りであることは予想出来たんだが、
ウルトラマンのゲームがゲーム機で発売されるのは
2013年のPSP『ウルトラマンオールスタークロニクル』以来!
これを避けて通るなんて全然ハッピーじゃありません!
というわけで内容はお子様でも楽しく遊べるミニゲーム集だ。
メニュー画面のウルトラマンは最後に遊んだキャラに変化する。
ちょっとしたストーリー付きで、
怪獣と戦っていく全30話の「ヒーローモードモード」がメイン。
他にはヒーローモードでずかんのかけらを集めることで埋まっていき、
完成させるたびに写真とトークを楽しめる「トークずかん」。
ウルトラマンたちとの会話が楽しめる「であえルーム」。
遊んだミニゲームを個別に遊べる「ゲームコレクション」。
本編のOPを歌える「みんなでうたおう」などがある。
ヒーローモードはちゃんとジョイコンを使って変身する演出が挟まるので、
他のなりキッズパークよりもなりきり感はあるね。
戦闘はジョイコンをひたすらフリフリして攻撃をし、
合間合間にタイミングよくゲージを止めて敵の攻撃を避けたり、
カウンターをしたり、必殺技や投げ技をして怪獣を倒していく作りだ。
2人プレイの時は1P側は普通にミニゲームに挑戦し、
2P側は画面に表示されたボタンを次々に押して応援していく内容になる。
ある程度応援するとキズナゲージが溜まって、
2人のウルトラマンが同時攻撃してくれるぞ。
とにかく2つのジョイコンをひたすら振りまくるゲームなので、
ウルトラマンになりきるというより、
仮面ライダービルドの変身ポーズを再現している気持ちになってくる。
いや、これは俺がなりきれていないだけか……!
もっとウルトラマンらしくジョイコンを振らねば!
ジーっとしててもドーにもならねぇ!
水中や地面に潜った怪獣を探し出すために、
震えたジョイコンを振るパートなんかは、
コントローラーを上手く活かしているところかな。HD振動の力、お借りします!
怪獣が投げる岩や木、ガスタンクを正しい操作で防ぐ場面も。
「ウルトラじゃんけん」とか無茶苦茶な名前付いてるけど
絶対ジャンケンではないと思う……!
岩を避けたり、パンチで弾いたりするパートがかなり多いゲームだが、
『なりキッズパーク HUGっと!プリキュア』のバトルも
岩がメチャクチャ飛んでくる内容。先にそちらを遊んでいると、
プリキュアとしての戦闘経験をウルトラマンにも活かせるぞ。
やっぱりプリキュアは最高のヒーローなのです!
登場怪獣はグルジオボーン、ガーゴルゴン、
メカゴモラ、グエバッサー、ブラックキングだ。ハズレ無しの顔触れ。
アーケードなど、他の媒体での蓄積があるおかげか
怪獣のモデリングはかなり良い作り。特にガーゴルゴンの電飾っぽい角の発光は見事
そして公式に姿が無かったので出ないのかなと思ったが、
ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツもしっかり登場だ!
もちろん声は愛染社長。
自分こそが真のウルトラマンであると声高らかに主張してくる。
ただ、このゲームは敵怪獣が原作の動きや技をまったく使ってこず、
基本的に先ほど紹介した岩攻撃ばかり使ってくる。
なので、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツも、
光線を使わずに岩や木を投げて攻撃してくるのが悲しい……。
ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツは、
そんなバド星人みたいな戦い方しないよ!
であえルームではウルトラマン8人……に見えて、
ブルとロッソのフォーム違いなので2人との会話が楽しめる。
ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツとの会話も欲しかったなー。
ヒーローに関してぬるい返答すると怒られるヤツ。
会話は他のシリーズ同様、子供向けの優しい内容で、
イサミとカツミがしっかりフルボイスで喋ってくれる。会話の分量もそれなりにある。
ただ、性格は原作通りなんだけど、変身前の姿が出てこなくて、
常にウルトラマンの姿だから会話に威圧感があるな……!
すごい圧を感じる……!ウルトラ圧迫面接だこれ!
イサミでも子供相手だったら「おまえ」じゃなくて「きみ」って言いそうかなあ。
ウルトラポーズでこんなこと言われたらウルトラ押し売りですよ!
なんかウルトラマンってこういう軽い雑談をし辛いところあるよな……。
最近ははっちゃけた性格のウルトラマンも増えたけど、
人間を遥かに超越した存在って雰囲気はまだまだ強いし、
単純にサイズがデカいし、制限時間があるのが基本なので
「こんな無駄話してて大丈夫です…?」って気持ちも出てきてしまうからな。
変身前の姿で出てきてくれれば良かったのに!
会話できるキャラが2人しかいないせいもあって、
他のなりキッズパークに比べて会話の広がりに乏しくも感じてしまう。
ネットでいろいろ言われるウルトラマン。
こういう長く続いてるシリーズだといろいろあるよな!
ちなみに本編ではエゴサーチして調子乗ってるシーンがある。
ヒーローモードでかけらを集めて項目を埋めていく図鑑はボイス付き。
ウルトラマンの項目はイサミとカツミが担当しているが、
怪獣に関してはなんと愛染社長が担当!
アリブンタの項目では怪獣ではなく超獣であることを強調したリ、
なかなか分かってるノリだぜ。
かけら集めは全ステージを最高評価でクリアして、全部の会話を見て、
ミニゲームコレクションですべてのゲームを遊べばコンプ出来たので、
他のなりキッズパークよりも格段に楽だった。
ミニゲームコレクションではストーリーモードで遊べないゲームも入っているんだが、
その一つである怪獣パニックは2Dのスコアアタックゲーム。
影絵+レトロゲーム調のグラフィックで、
左右からやってくる怪獣をなぎ倒していく内容だ。
単純だが雰囲気が良いしキャラの動きがやたら滑らか。
本編にまったく関係ないグドンや恐竜戦車も出てくるのが結構嬉しい。
製作スタッフの趣味だろうか。
そんな内容だが他のなりキッズパーク同様、
原作が終盤戦に入っている今遊ぶと寂しい内容だ。
イサミもカツミも愛染社長も変身前の姿で出てこないし、
アサミもウシオもコマ姐も会話で名前が出るだけ。
必殺技や怪獣の技の原作再現度も低いし、『ウルトラマンルーブ』も未登場。
美剣サキは影も形もない。
ストーリーモードは全30話と言っても、
オマケみたいなあらすじで同じ怪獣が何度も復活してくるだけだからね……。
フルコンプまで5時間くらいか。
なりきり感や細かい演出などで面白いところもあるが、
まあ大体想像通りの作りである。
子供向けのゲームとして変なところはないが、
原作序盤の内容までしか収録されていないのをどう取るかだね。