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Switch「ポケットモンスター Let's Go! 」レビュー!歪が楽しい新カントー地方!新規&久々のユーザー向けの良リメイク!

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トップページ|『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』公式サイト

 

『 ポケットモンスター Let's Go! イーブイ』のレビュー行くぜ!

2本のソフトで相棒となるポケモンが違う内容となっているが、

ピカチュウは割と見慣れているのでイーブイをチョイス。

 


メーカー:任天堂

機種:Switch専用ソフト

ジャンル:RPG

発売日:2018/11/16

価格(税込):5980円(通常版)9980円(モンスターボールplusセット)


 

1998年に発売された

『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースにした3Dリメイクだ。

ポケモン本編は初代、銀、ホワイトくらいしか遊んでいないので詳しくないんだが、

初代リメイクとあっちゃ遊ばないわけにはいかないぜ!

 

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オリジナルをそのままの雰囲気で3Dにした作りで、

やせいのポケモンをどんどん捕まえてパーティを強化し、

他のポケモントレーナーと戦い、各地で待ち受けるボスであるジムリーダーを倒し、

4天王が待ち受けるポケモンリーグでの優勝を目指すという構成だ。

 

約151匹ほどいるポケモンと多数の技を組み合わせた無限大のパーティ、

数々のサブイベント、数々のダンジョン!

舞台となる広大なカントー地方には様々なワクワクが散りばめられているのだ!

 

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今回はやせいのポケモンとのバトルがボールを投げるだけのものとなった。

『ポケモンGO』に近いノリだね。

フィールドを歩き回ってるとポケモンで出てくるのでぶつかると捕獲モードに入る。

動き回るポケモンに、タイミング良くコントローラーを振ってぶつけてゲット!

補助アイテムを使うことで捕まえやすくすることも出来る。

 

バトルで弱らせてからボールを投げて捕まえる時代は終わったのだ!

 

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ボールを投げてポケモンを捕まえるだけでパーティ6人に経験値が入るし、

ポケモンを連続で捕まえるとボーナスつくし、色々とアイテムも手に入るし、

とにかくボールを投げて投げて投げまくれば

どんどんポケモンが増えるしどんどんレベルアップしていくぜ!

乱獲こそ正義!

 

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他のポケモントレーナーやジムリーダーとのバトルはいつも通り。

最大6体のポケモンを入れ替えながら、それぞれが覚えている技を使ってのバトル!

相手の属性やこちらのポケモンの残り体力など。状況に応じた指示が勝利の鍵を握る。

 

どのポケモンを手持ちに入れるか、どの技を覚えさせるか。

バトル前から既に戦いは始まっているのだ!

 

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相棒として登場するイーブイは常にボールから出して一緒に冒険することになり、

撫でて可愛がったり、冒険で手に入れた服やアクセサリーで着せ替えが出来たり、

イベントの後は特別な会話が発生したりと、とにかくめちゃくちゃ可愛い。

くそっ!あざといな俺の相棒は!(首周りをもふもふしながら)

 

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そして相棒はバトルでも強い!

通常のイーブイと違って進化こそ出来ないものの、素のステータスが極めて高い上に、

相棒だけが覚えられる様々な属性の「相棒わざ」があるため、

あらゆる状況に対応できるオールラウンダー!

中盤くらいまではちょっとレベルを上げて

相棒にとりあえず殴らせるだけで相手ポケモンが蒸発していく。

 

捕獲の仕様も含めて難易度は非常に低くてサクサク進むぜ。

わざマシンが何度でも使えるとか、忘れた技もアイテムがあれば思い出せるとか、

最近のポケモンに合わせた快適仕様になっているところも多数。

 

また、2Pにサポートをしてもらうことも可能。

本体に繋いでる2つ目のジョイコンを振ると天空からサポートトレーナーが降ってきて

やせいのポケモンを捕まえる時やトレーナー戦で手伝ってくれるという

かなり力技な協力プレイが出来る。

 

トレーナー戦では二人がかりで戦う事が可能なのでもはや反則!

これには四天王も涙目である。

 

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3Dで生まれ変わった世界は

ディテールアップしつつもオリジナルに忠実な作りにしてある場所が多い。

謎の仕掛けもそのまま3Dになってるクチバジムは、

なんかマチスが拉致されてる感がマシマシになってる……!

 

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ゲームボーイ時代ならではだった地形をそのまま3Dにしてるところもあれば、

全然違う構成になっていたり、

新しい要素が追加されたせいで必要なくなった場所に新しい建物が出来ていたり。

プレイ済みだと進むたびに新しい発見がある。

 

街にしろダンジョンにしろバリエーションが多彩でイベントも次々に起こるので、

新規のプレイヤーでも飽きずに進められると思う。

というか改めて遊んでも初代ポケモンのマップの密度はワクワクするなあ。

冒険してる感ある構成が見事。

 

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ポケモンはもちろん、3Dで生き生きと動くトレーナーたちもみんな魅力的で、

女性陣のハズレの無さは特に凄い。

おとなのおねえさんとか「これ大丈夫ですか?!」ってなったよ!

 

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まあ俺の知っている限り、

女の子が可愛くないポケモンのゲームって見たことがないんだがな……!

 

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良い感じに肩の力が抜けたテキストも楽しくて、

モブに至るまで思わず突っ込みたくなるようなキャラが次々に出てくるので、

目に入ったキャラとは全部会話したくなるし、

目に入ったトレーナーとは全部戦いたくなるから時間がかかってしょうがないぜ!

コーチトレーナーは男女ともに絶妙なポンコツ加減でニヤニヤ。

 

それでいて節々で短いながらもグッと来るセリフを差し込んでくるのがさすが。

ヒジュツ・なみのりを覚える時の会話は短いテキストなのに

ポケモンと共に生きた人間の人生が詰まっていて特に印象的だった。

 

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ライバルは相棒に負けないくらいあざとくて可愛いヤツになっていて、

オリジナル版の「こいつはぶっ倒してやらねーとな!」

となるくらい嫌なヤツだったライバルとは別人。

シオンタウンで「お前のポケモンしんだのか?…アホか!いきてるじゃん!」

とか煽ってきたりしない。

 

ライバルというより仲の良い親友みたいな感じで進むので

要所で戦うボスキャラとして緊張感に欠けるところはあるんだが……。

本当に優しいヤツだってところが滲み出まくってるセリフに胸を打たされっぱなしで、

キャラクターとしてはすっごく好き。

 

俺の場合ライバルだから名前はシゲルにしちゃったんだが、

オリジナル版のライバルも

グリーンという名前で出てくるので被らないように気を付けよう。

 

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マップにしてもテキストにしても、

そのままの部分と新しくなっている部分の匙加減が絶妙で、

オリジナルを思い出しながら遊べつつも、意外な変化に驚いたりできるのが良い。

グラフィックはアニメ版に近くなってるけど、

セリフは昔の微妙に小物っぽいままなサカキ様とかも味わい深い。

 

オーキド博士が孫を紹介するシーンとか、

昔から遊んでるユーザーだとニヤリとするテキストが

あちこちに散りばめられて世界観を補完しているのも楽しいぜ。

 

BGMのアレンジも100点満点。

オリジナルの良さをそのまま残しつつ派手にした王道アレンジで、

シオンタウンはしっかり不気味だし、通常戦闘は熱い。

そしてどうアレンジするのかと楽しみにしていたチャンピオン戦も最高だった!

 

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あんただーれ?

……って、最古にして伝説のポケモントレーナーじゃねーか?!

初代ポケモンの発売前CMネタだよ!戦えて光栄です!

分かる人には分かる感じでサラッと出てくるのが良い。

 

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相棒以外のポケモンも1匹だけボールから出して連れ歩くことが可能で、

デカいポケモンはこのように背中に乗ったりできる。

オリジナルで高速移動する時に使う「じてんしゃ」はなくなり、

背中に乗って走るポケモンがその代わりとなったぞ。

 

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ガルーラそう乗るのか……!イーブイがまたしてもあざとい!

 

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俺の好きなポケモンであるカメックスを連れ歩けるようになった時は感動したぜ!

しかしカメックスなんか小さく感じるな……。

身長約160cmというデータに合わせるとこんなものか。

 

連れ歩きは全ポケモンに対応しているし、

動きが細かく違ったりするのでとりあえず1回連れ歩きたくなる凝った作り。

クラブは横に歩いたり、ミュウとかはこちらを先導するように動いたりね。

常に死にそうなコイキングも必見。

 

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そんなわけでかなり面白いゲームではあるんだが、

ボールを投げる操作のためにジョイコン1本で遊ぶのが基本となるので、

細かい操作がやりにくい仕様。

 

別売りor同梱版に入っているモンスターボールplusだと

ボタンが足りないのでSwitch本体のHOME画面に戻れないし、

メニューで出来ない操作があるし、スティックも使い辛い。

ポケモンを捕まえた時にリアルに振動して、そこから鳴き声も聞こえてくるため、

本当にポケモンを捕まえて手の中に収めたような感触は最高なんだが……。

 

ボールを投げて捕まえるのも最初は楽しいんだけど、

上手く投げるのが難しいし、終盤だと激しく敵が動き回る上に、

一番捕まえやすいハイパーボールでジャストタイミングを出しても

なかなか捕獲できないからストレス溜まるぜ。

幸い、金には困らないので数十個と持っていてなんとかするしかない。

 

長時間やってると2つのジョイコンを本体に付けて遊べる上に、

ジャイロ操作でポケモンを捕まえられる携帯モードが一番快適だな……。

となってしまうね。

 

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前述したが難易度はかなり低いため、バトルの手応えを求めると物足りない作り。

カスミと戦う時に

「さーあ!スターミーのバブルこうせんで俺のポケモンを瞬殺してみろ!」

ってワクワクしてたら楽勝で勝てちゃって拍子抜けしたりね。

そもそもバブルこうせんではなくねっとうを使ってくる……!

 

とはいえ、どくどく+まもる戦法を使ってくるトレーナーもいるし、

クリア後はきっちり戦い方を考えないと

勝てないバトルに挑むやり込み要素も出現する。

また、捕獲パートの前に一度バトルで倒さないといけないミュウツーなどは

明らかにオリジナルより手強いぜ!

 

ひでんマシンの仕様が変わったおかげで

オリジナルとは違うルートで攻略も可能になっているので、

何度もやってる人ならそういう遊び方もありかな。

 

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気になるところもあったが、遊び終えた後の満足度は高かったぜ。

『ポケモンGO』から入った新規ユーザーや

俺みたいに久々にポケモンを遊ぶユーザーに向けた

サクッと遊べるリメイクとしては非常によくできた1本だと思った。

新作がSwitchで出たらまたやってみるかな、ポケモン。