PlayStation®4、Nintendo Switch、XboxOne用ソフト「くにおくん ザ・ワールド ~クラシックスコレクション~」公式サイト
『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』のレビュー行くぞオラァ!
収録タイトル個別のレビューではなく、
ゲーム全体の仕様や雰囲気に関するレビュー記事となるぞ
メーカー:アークシステムワークス
機種:PS4/Switch/XboxOne(DLのみ)/Steam(後日配信)
ジャンル:アクションゲーム
発売日:2018/12/20
価格(税込):5800円(パッケージ) 5390円(ダウンロード)
アーケードからの移植である『熱血硬派くにおくん』から始まり、
ドッジボール、アクションRPG、運動会、サッカー、アイスホッケーと、
ハチャメチャでバラエティ豊かなシリーズ展開を続けて時代を駆け抜けた
『くにおくん』シリーズのファミコン作品全11本と、海外版4本。
ついでに同じテクノスジャパンが手掛けた
『ダブルドラゴン』シリーズの海外版3作品をセットにした、
合計18本のコレクションタイトルだ!
・収録タイトル
熱血硬派くにおくん
熱血高校ドッジボール部
ダウンタウン熱血物語
熱血高校ドッジボール部サッカー編
ダウンタウン熱血行進曲
くにおくんの時代劇だよ全員集合!
いけいけ!熱血ホッケー部
びっくり熱血新記録!
熱血格闘伝説
くにおくんの熱血サッカーリーグ
熱血!すとりーとバスケット
RENEGADE
Super Dodge Ball
River City Ransom
Crash 'n the Boys Street Challenge
DoubleDragon
DoubleDragonII
DoubleDragonIII
タイトルは以上!
全タイトルがオンライン対応しての収録となっている。
開発は『くにおくん熱血コンプリート ファミコン編』と同じアイ・ティー・エル。
発売延期続きでかなり待たされたが、それだけのことはある内容だったぜ!
UIはこんな感じ。なんだろうこの既視感……!
18タイトルすべて個別に中断セーブ可能で、
セーブスロットは1タイトルにつき4つが用意されているぞ。
やたら細かいサウンド設定に、
画面比率の設定、画面両端に表示される壁紙の種類選択、
AボタンとBボタンの同時押し設定も含めたキーコンフィグと、
必要な機能はしっかり揃ってるぜ。
ファミコンのくにおくんシリーズはAボタンとBボタンの同時押しでジャンプなので、
キーコンフィグでこの項目は絶対にいるのである!
本作にはオリジナル版とは別に、遊びやすくしたクオリティアップ版も収録。
処理落ちやちらつきを無くすなど、より快適に遊べるようにしたverだ。
『熱血硬派くにおくん』『びっくり熱血新記録』と、
その海外版以外にはすべて用意されているぜ。
逆になんでこの2本(+海外版)だけ無いんだろう……。
まあ、元々処理落ちやちらつきがキツいタイトルではないからかな。
この処理落ちやちらつき無しで遊べるクオリティアップ版が快適で素晴らしい。
最近Switchで配信された『ダウンタウン熱血物語』で
「改めて遊ぶと処理落ち気になるなー」なんて思ったもんだがこちらはサクサク動作!
『熱血高校ドッジボール部』も全然キャラがちらつかない!
遊んでいて感動するスムーズさだぜ。
さらに『熱血高校ドッジボール部』『ダウンタウン熱血行進曲』
『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』に関してはそれ以上の手が加えられている。
本来使えなかったキャラを使用可能にしていたり、設定変更を出来るようにしたり、
本来表示されなかった数字を出すようにしたり、
裏技じゃないと買えなかったアイテムを普通に買えるようにしたり、
バグで正常に動作していなかった数字を修正したり、
ゲームバランスが悪かった部分を修正したりと……。
かなり手が入っていてイイね!
『ダウンタウン熱血行進曲』はアイテムを拾った時にも点数が入るので、
レースを無視して壁にアイテムを投げ続けてるだけで
最高得点取れてしまう部分を修正してるなど、
ちゃんと原作のことを分かっている修正点だぜ。
もちろんオリジナル版も収録しているので、
昔のままで遊びたければそちらを選べば良い。
PS4のトロフィーやXboxONEの実績とは別に、
特定の条件を満たして、オンラインで使えるアイコンや称号を集める要素も。
かなり種類が多いし、一筋縄じゃいかない条件もあるのでやり込み派も安心。
まあ、中断セーブがあるからそれ使えば良いんだがな!
中断セーブも使って色々つまみ食いしつつ遊んでいるが、
やっぱりくにおくんシリーズは面白いなあと、
何度目か分からない再確認をしてしまうね。
『ダウンタウン熱血物語』『ダウンタウン熱血行進曲』は言わずもがな。
それ以外も名作揃いだ。
『熱血硬派くにおくん』はファミコンの性能もあって
アーケードを完全再現出来てはいないんだが、
間合いの取り合いの面白さや操作システムはそのままだし、
電車内での戦いやバイクステージなど新規の要素も多く、
ファミコン版としての工夫や進化を見せている作りが素晴らしいぜ。
最終ステージが迷路で、選択を間違うと量産されたみすず、しんじ、りきと
永遠に戦い続けることになるアレンジは鬼畜だがな!
ファミコンのアクションゲームはよくあった!こういうの!
『ストリートファイターII』がブームを巻き起こした後。
1992年12月に発売された『熱血格闘伝説』は2vs2が基本の対戦アクション。
タッグを組んだキャラとの合体必殺技や、
生年月日と名前を入力してキャラを作成するエディット要素、
格闘家、マーシャルアーツ、カンフー、柔道家の4つの流派、
「だぶるどらごん」兄弟に続く新たなライバルキャラ「だぶるたいがー」の登場と、
数々のアクションゲームを作り続けたテクノスジャパンが、
対戦格闘ゲームブームの中で送り出した意欲作だ。
ほとんどイベントも無く同じ相手と何度も戦うだけで単調だったり
ゲームバランスが大味でエディットも底が浅かったりと完成度は高くないんだが……。
それでも目指したところはかなり好きな作品。
コレクションタイトルとしてほぼ文句は無いんだが、
気になった点は操作ガイドが基本操作だけで
必殺技の出し方がほとんど載っていない点と、
『ダブルドラゴン』3作が海外版のみの収録ってことかな。
まあ、ダブルドラゴンに関してはくにおくんシリーズではないし、
そのうち出るかもしれない
『ダブルドラゴン ザ・ワールドクラシックスコレクション』に期待しとこう。
出るかもしれない……っていうか出してくれよ!GBA版も入れてさ!
オンラインは18タイトル+クオリティアップ版すべて対応してるのは良いんだが、
人がいないので狙ったゲームを知らない人と遊ぶのは難しい。
こちらはフレンドを遊ぶ用と割り切った方が良いかも。
待たせただけのことはある、なめずに作られた完成度だ。
シリーズファンはもちろん、
説明書がやや不親切だが、快適なverや便利機能もあるので
くにおくんあんまりやったことない人にもオススメしたいぜ。
次はスーファミやゲームボーイの
くにおくんをまとめたタイトルもお願いします!