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PS4/Switch/XboxOne/Steam「Desert Child~砂漠の子~」レビュー!ボンクラレーサー、火星に立つ!地道に稼いで目指せ宇宙最大レース!

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ゲームソフト | Desert Child~砂漠の子~ | プレイステーション

 

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Desert Child を購入 - Microsoft Store ja-JP

 

『Desert Child』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:Akupara Games

機種:PS4/Switch/XboxOne/Steam

ジャンル:レースアクション

発売日:2018/12/12

価格(税込):1280円


 

武装付きのホバーバイクで熱いレースを繰り広げる内容だ。

賞金を稼いで愛車を強化し、目指すは宇宙最大の「Grand Prix」レース!

2Dで表現されたアートワークのセンスに惹かれて即購入した!

 

やってみるとレースアクションとしてはちょっと微妙だったが、

それ以外の部分もひっくるめるとなかなかたまらない一作だったぜ。

 

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舞台は人間が荒廃した地球から新天地である火星へと移住を続ける未来。

政府が火星移住への援助を打ち切ることを発表し、

火星行きのチケットが高騰しているところからゲームは始まるのだ。

 

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基本はレースで賞金を稼ぎ、それを使って街で買い物をするの繰り返し。

街では試合で受けたダメージを回復するために修理を頼んだり、

食べ物を食べたり、役に立たないアイテムを買ったりできる。

 

まずはレースで賞金を稼いで火星行きのチケットを手に入れるのが目標。

火星の大地に降り立ってから、本当の『Desert Child~砂漠の子~』がはじまるのだ。

 

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レースは1対1の横スクロールで、ゲーム開始時に選択した武装で戦い抜く。

操作は移動、敵や障害物を撃つ射撃、一定時間加速するブーストの3つ。

時折、画面内に登場するテレビを撃つことで速度が上がったり、

残弾が回復したり、金がばら撒かれたりする。

武器の弾を使い切ると補給トラックが出現するので、突っ込めば回復だ。

 

お腹が減っているとブーストゲージが回復し辛くなるし、

機体へのダメージが蓄積されていると速度も上がらない。

試合前には愛車と自分、両方のケアが必要になってくるぞ。

 

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小気味良い効果音や、ゴールテープを切った感触などの雰囲気は最高に良いものの、

ハッキリ言ってこのレースアクションゲーム部分だけならあまり面白くは無い。

 

それなりに爽快さはあるものの、ゲームおして底が浅くて変化に乏しい。

愛車のカスタマイズ要素はあるものの、色々パーツはあるのに制限がきつくて、

大きく性能を変えるパーツはほとんど1個くらいしか付けられない。

試合で手に入るパワーセルという基本性能を底上げする小型パーツを沢山装着して、

速度か射撃のどちらかに全振りしてゴリ押しすればいくらでも勝てる。

 

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じゃあこのゲームの魅力は何かというと生活感。

火星についてからはマップが一気に広がり、様々なお店に行けるようになるし、

レース以外にもバイトやハッキングのお手伝いなどお金を稼ぐ手段も沢山増える。

 

 

買い物や金稼ぎのために歩き回ることになるこの火星のビジュアル表現が圧巻。

 

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2Dでありながら見下ろし視点、俯瞰視点、足のドアップ、引いた視点と、

エリアを切り替える度にカメラワークが大胆に変化する。

異国情緒たっぷりの街並みがそこで生活する人々や建物も含めて

細々とした部分まで書き込まれていて、あちこち歩いているだけでたまらない!

 

街で出会う人も表情が描かれていないんだけど、

けだるい動きや服装、クセのあるセリフ回しなどで実に個性的。

 

ゲームとしてはパッと見で分かり辛かったり、

特定の建物に行くまでかなり歩かないといけなかったりと面倒くさいのだが、

めちゃくちゃテンポが悪いわけではないし、

「あの店遠いんだよなー」「バイト先まで行くのだりぃな」

なんて愚痴りながら移動していくのが妙に楽しい。

 

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レースやピザ配達のバイトで稼いだ金を使って、

ラーメンを食べたり、露店で変な物を喰ってゲロ吐いたり、

レコードショップでディグったり、酒を飲んだり、とれたての魚を食べてみたり。

皮肉なテキストが笑える新聞を買ってみたり。

路駐してあるバイクからパーツを盗むと、警察に追われたりすることも。

 

アンビエントな曲調から激しいロックまで、

ハズレ無し名曲揃いのBGMを聴きながら送る移動パートがとにかく心地良い。

 

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随分と挑発的なシャツを着たオッサンだ……!

 

ゲームの最終目標である宇宙最大レースに出場するには

1万ドル溜めないといけないし、

それだけ買えば良いような安くて効果的な回復アイテムもあるんだけど、

それはそれとして、

街をぶらつきながらついつい無駄遣いしてしまう魅力に溢れている。

この空気感が本当に素晴らしいぜ。

 

稼ぎは通常レース以外だと賞金首を追うものや、

ピザを発射して通行人に届けるもの、新パーツのテストなど色々。

どれも基本ルールは一緒だが、

なんだかんだで愛車を強くすると効率よく稼げるようになるし、

多少だが成長する面白さもあるね。

 

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「面白い」「つまらない」ではなく、「なんかいいな」ってゲーム。

レースアクションゲームとしては微妙だが、

生活感たっぷりの火星の街でダラダラと過ごしながら、

いつかビッグになることを夢見るレーサーをロールプレイするゲームとしては、

独自の魅力がある1本だ。

移動パートに心惹かれた君は是非火星に足を運んでもらいたい!