Nintendo Switch|ダウンロード購入|ザ・ウェイ ~トワの誓い~
『ザ・ウェイ~トワの誓い~』のレビュー行くぜ!
メーカー:テヨンジャパン
機種:Switch/Steam
ジャンル:アクションアドベンチャー
発売日:2019/04/25
価格(税込):1200円
すっかり良作インディーゲームのローカライズに
定評のあるメーカーとなったテヨンジャパン新作。
『アウターワールド』辺りの影響が強い2Dの謎解き&アクションADVになっているぜ。
演出やグラフィックは良かったんだが、
謎解き周りのバランスは今一歩ってところだったかな。
主人公のトムが最愛の妻であるサラを蘇らせるために、
永遠の命「エターナルライフ」を求めて異境の惑星を冒険するというストーリーだ。
ゲームを開始するとトムがサラの墓を暴き、死体を冷凍カプセルに入れた後、
宇宙船を強奪するために基地に忍び込むという、パンチの効いた導入から始まる。
主人公の危うさがフルスロットルで伝わってくるぜ!
目的地到達、アイテム入手など、次にやるべきことはタスクとして表示されるので、
達成を目指して行動していく。
攻撃を受けたり高所から落下すると一撃死となるが、
すぐに直前のチェックポイントから復活出来るようになっている。
宇宙船を手に入れて出発してからは、神秘に満ちた星での大冒険が始まる。
未知の動植物が息づき、途方もない大自然と超文明が広がる背景の描き込みや、
キャラの動きなどが非常に細かく雰囲気バッチリ。
丸腰から始まるが銃を手に入れれば敵を倒せるようになるし、
更にゲームを進めていくと様々な超能力を入手可能。
レーザーを跳ね返せる「シールド」や、物を動かせる「テレキネシス」。
自分の現在位置をポイントに設定して、
そこに一度だけ瞬間移動できる「テレポート」があり、
これらを活用して進んでいくのだ。
敵の攻撃を跳ね返してスイッチに当てたり、
瞬間移動で敵の後ろを取ったり、物を動かして足場を作ったり。
なかなか手強い謎解きが満載だぜ。
ティンカンと名付けた猛獣が相棒として登場し、協力して進む場面もある。
背中に乗って高いところに上ったり、物陰に隠れて敵を強襲して貰ったり。
強くて可愛いヤツだぜ。
謎解き要素の強いアクションゲームになっているが、
次々に場面転換していくので飽きさせない構成にはなっているね。
遺跡を調べてエターナルライフの謎を探っていく過程で、
あちこち移動することになったり、思わぬ妨害を受けたりと波乱万丈。
ローカライズはフォントも含めて違和感ない作りだ。
そこまで多くは無いがボイスもすべて日本語になっていて、
主人公の声もなかなかキャラに合っていたな。
敵を倒した時に「やるか、やられるかだ!」とか妙にノリノリで言うのも好き。
バウンティハンターの日本語ボイスはかなり面食らったが……!
さすがにこれは元からこういうキャラだったんだろうか。
出番少ないのにインパクト強かったぜ!
ただ、謎解き部分の完成度がもう一つで、
せっかく超能力を活用するシステムなのに
よくあるスライドパズルや線を繋げるパズルをやらされるだけの箇所が多かったり、
無駄に右スティックの微調整を使わせられるパズルがあったり、
途中からストレス溜まることの方が多かった。
落ちたら即死の小さい足場を何度もピョンピョンして進むとか、
触ったら即死の蒸気の間をタイミング見計らって移動するとか、
移動の操作性があんまりよくないのに無駄に細かい操作を要求されて、
失敗したら一撃死でやり直しの箇所も目立つ。
直前のチェックポイントから無限に復活出来るとはいえ
なんでこんなめんどくさいことをやらなきゃならんのだ!となった
演出はセリフが少ないからこそ活きる主人公の描写や時間経過の表現など、
ところどころでおっ!と思わせる部分もあって引き込まれたし、
エンディングも凝っていたぜ。
ただ、そこにいたるまでの主人公の狂気と執念を考えると、
ちょっと物足りないストーリーではあったな。
ここら辺は好みがありそうなので他の人の意見も聞いてみたいところ。
悪いゲームじゃないんだけど
個人的には謎解きもストーリーもちょっと合わなかった……という感想。
まあ、雰囲気が好みならってところかな。