Nintendo Switch|ダウンロード購入|アストロ探検隊
『アストロ探検隊』のレビュー行くぜ!
メーカー:カイロソフト
機種:Switch
ジャンル:惑星開拓シミュレーションゲーム
発売日:2019/06/27
価格(税抜):1200円
太古の昔から様々な媒体でドット絵のシミュレーションゲームを出しまくっている、
あのカイロソフトの惑星開拓シミュレーションゲームだ。
元々はスマホのタイトルでそっちの方が格段に安かったり。
未知の惑星を好き放題改造して宇宙人向けの観光地を作っていく内容だ。
システムは単純だがさすがのバランス調整で、一度始めると遊び続けてしまうし、
良い意味で雑過ぎるイベントの数々もゆるくて笑えるゲームだったぜ。
まずは何もない惑星からスタート。
たった2人の仲間と共にこの惑星を盛り立てて一大観光地にしていくのだ。
主人公と惑星の名前は設定可能となっている。
宇宙人を呼ぶための宇宙港を作り、泊まるホテルを立て、
お土産を作るために工場や採掘場も建造してガンガン稼ぐ!
宇宙人が施設を利用する度に溜まるポイントを使えば
様々な新技術、新商品が開発可能!
最初はネコの額くらいしかスペースが無いが、
未開拓地域に調査チームを派遣して探索を完了することで、
マップがどんどん広がっていく。
16年目の3週まで時間が経過すればゲーム終了となってスコアが表示されるが、
その後もスコア更新が無い状態で延々遊び続けることも出来る。
一度クリアすれば高速モードも解禁だ。
調査チームを派遣すると時間経過で色々な報告をしてくるが、
木の上から数百万円落ちてきたとか、
草むしりをしていたら草に数百万円が紛れていたとか、
鍾乳石かと思ったら数千万円だったとか、
かまくらで休憩していたら数千万円が混ざっていたとか、
砂に紛れて1億円飛んできたとか、コウモリが1億円持ってたとか、
めっちゃ雑に大金が手に入るイベントばかりでイカれた星にもほどがある。
大宇宙の神秘ってレベルじゃねーぞ!
進むほどに数字がヤケクソ気味にインフレしていくのが笑える。
こんな星ならそりゃ人類も開拓しにくるわ!
オプションで金の単位を「円」と「ドル」から選べる意味不明な仕様がまた笑える。
調査チームは特に何も起きなかったけど電話だけしてくることもある。
寂しがり屋の彼女かよ!
調査場所の最後ではモンスターが待ち受けているので戦闘開始だ!
戦闘はフルオートで、
開始前にキャラのフォーメーションと装備の変更、レベルアップが可能。
レベルやスキルを踏まえたフォーメーションや育成が大事になるぞ。
探索場所によっては特殊な施設を建てるためのアイテムも手に入るんだが……。
おでんの屋台や神社、地蔵などどれもこれもド和風!
ここ、未開の惑星だったはずでは……?
宇宙人相手に販売できるおみやげも、
ハンバーガーとかチョココロネとかヤカンとかハイビジョンテレビとかマイコンとか、
どれもこれもやたら庶民的である。宇宙人がこんなの買うのか?!
まあ、『スタートゥインクルプリキュア』でも、
地球のドーナツが宇宙人相手に異常な価値を発揮するエピソードあったから
こういうのが逆に物珍しいのかもしれない。
マップを拡大していると別の宇宙人と遭遇することも。
グレイ型宇宙人はテンション上がるぜ。
彼らの星を荒らしてる宇宙海賊を退治すれば、観光客としてやってくるようになるし、
星の探索では新しい仲間をスカウト出来る。
宇宙の輪を広げていけば、出来ることも増えていくのだ。
しかし変な名前のヤツばかりだな!
有名人の名前をもじった名前もあれば、ただひたすら頭の悪い名前まで様々。
「裏拳なぐ朗」さんは親の名前がとても気になる。
個人的には「キラビヤカ・クレヨン」さんと「グラサン・ピカリン」さんが好き。
都市開発系のシミュレーションとして見ると非常に単純でサクサク進むが、
あるタイミングで開発出来るアイテムがグッと増えたり、
調子よく進んでると敵が強くなって、
しっかりレベルアップや武器の開発をしないと勝てなくなったり、
技術の発達でこれまで進めなかった地域が一気に解放されたりと、
段階的に悩ませていくバランスがなかなかうまいところ。
出来ることが増えてくると労働者や観光客の流れを見直したくなってくるし、
それで建物を潰して再配置し始めたりなんかしてると、どんどん時間が溶けていく。
難易度は低いものの、高いスコアを目指すならば計画立てたプレイが必要だぞ。
1周10時間ほど。
ゲームを構成してる要素があまりに即物的かつ庶民的で、
未開の惑星を舞台にしているのに、SF的ロマンのカケラも無いシミュレーション!
だがそのゆるさも悪くない……これぞカイロソフト節という1本だ。
システムが単純なので繰り返しプレイすると物足りないと思うが、
サクッと楽しむ分には楽しいゲームだったぜ。