https://store.steampowered.com/app/219150/Hotline_Miami/
ホットライン マイアミ Collected Edition | スパイク・チュンソフト
『Hotline Miami(ホットラインマイアミ)』のレビュー行くぜ!
俺が遊んだのはPS4版ね。
メーカー:スパイク・チュンソフト
機種:PS4/PS3/Vita
ジャンル:アクション
発売日:2015/06/25(PS4/Vita) 2015/07/15(PS3)
価格(税抜):3700円(パッケージ)3330円(ダウンロード)
1作目に関してのレビューになるが、家庭用版は2作目とのセットである
『ホットライン マイアミ Collected Edition』しか出てないので、
上のデータ表記はそちらのもの。Steam版ではそれぞれ単独で配信中。
解釈分かれる謎めいたストーリーと共に、
ひたすらに武器で敵を殺していくバイオレンスアクションゲームだ。
日本のフリーゲームである「はかいマン」が元ネタであることも一部で有名。
オリジナルの発売が2012年なのでそれなりに古いタイトルなんだが、
やるかやられるかが絶妙なゲームバランスとスピード感、
ハイテンションなBGMにキレッキレの演出がたまらなくて、
一気に遊ぶほどハマってしまった。
チープなドットで表現された単純明快な暴力表現は今も色鮮やかだ。
インディーゲーム色々やってたにも関わらず本作はこれまで未プレイだったので、
逆に「あれマイアミのオマージュかー!」って気づかされることが多かったぜ。
正体不明の主人公が、遠回しに何かを指示するような留守番電話に導かれ、
次々にマフィアなどを殺していく内容となっている。
物語の全容はハッキリとは語られず、
合間に挿入される断片的な会話から察するしかない上に、
夢なのか現実なのか幻覚なのか妄想なのか分からない描写が多いため、
初見で物語を把握するのは極めて困難。
しかし、「なんだかわからないが、物凄くヤバいことになってるのは分かる」
という見せ方が上手いので、遊んでいて続きが気になってしょうがなくなるぜ。
ステージクリア型のアクションゲームで、
基本的にステージ内の敵を全滅させればクリア。
PS4だと右スティックで狙いを付けてR1ボタンで攻撃。
L1ボタンで武器を拾うor持っている武器を投げる。
ダウンしてる敵の近くで×ボタンを押すと追い打ち攻撃でトドメだ。
敵へのロックオンもある。
武器はリボルバーにショットガン、アサルトライフル、
鉄パイプやバットにナイフなど様々だ。
ステージ開始時には主人公が被るゴムマスクを選ぶことが可能で、
これはゲームを進める事で増えていく。
色々な能力があるのでプレイヤーに合ったものを選ぼう。
武装した敵は大勢いるがこちらは1人。しかも敵の攻撃を喰らったら即死。
敵はあまり賢くないので簡単に背後を取れるものの、
気づかれると超反応の精密射撃で銃をぶっ放してくるのでまったく気が抜けない。
敵も荒事のプロだからな。
ドア越しの攻撃で先手を取る、
あえて銃声で誘導して曲がり角で不意打ちをするなどの立ち回りが重要だし、
弾が切れた銃を投げて怯ませることも出来るので、一瞬の判断が生死を分ける。
やるか、やられるかの緊張感が凝縮されているぜ。
死んでもチェックポイントから0秒で再開するスピード感も脳汁が出る。
超高速で繰り返される生と死のサイクル。
何度も死にながらステージの全体構造と敵配置を掴み、
血しぶきをまき散らしながらノンストップで駆け抜けていくのだ。
リトライする度に配置された武器が変化する軽いランダム要素はあるものの、
基本は覚えゲー。難易度は高めでボス戦は何十回と死ぬことになるが、
どうにかパターンを掴めば光明は見える。
グラフィックはチープだが、だからこそ伝わってくるシンプルな暴力表現が強烈。
ダウンしてる敵に馬乗りになって、
何度も何度も顔を叩き潰す追い打ち攻撃が特にえぐい。
えぐいが、だからこその気持ち良さも溢れている。
敵を皆殺しにするとクリア表示と共にBGMが鳴りやむ。
そのまま静寂と共に死体まみれのステージ内を逆走して入口まで戻り、
車に乗って自宅へ帰宅するところまでやってステージクリアとなる。
ノリノリの激しいBGMに身を委ねながら、
「どう殺すか」を何十回も試行錯誤し続けた末にやってくるのがこの瞬間。
ふっと現実に引き戻されるようなこの構成が実に印象的だ。
意味深な描写だらけのシナリオを読み解くのも面白い。
クリア後にネットをあちこち探して考察を読むのが非常に楽しかったぜ。
気になったのは部屋にある新聞記事やパズルのピースなど、
一部の調べられるアイテムが分かり辛いところと、
真エンドの条件が難解過ぎて攻略情報見ないとほぼムリなところかなぁ。
まあ、内容的に真エンドはそこまで重要じゃない気はしたが……。
目が覚めるような強烈な暴力描写と共に、
悪夢の中をどこまでも落ちていくバイオレンスアクション。
80年代テイスト溢れるBGMや雰囲気が最高だったし、
死に覚え系のアクションゲームとして一級品の面白さだったぜ。
2もそのうちやるとしよう。