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奏でろチップチューン!悪ノリ満載!レトロな世界を巡るリズムゲーム登場!『Old School Musical(オールドスクールミュージカル)』レビュー!【Switch】

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|Old School Musical(オールドスクールミュージカル)

 

『オールドスクールミュージカル』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:ワーカービー

機種:Switch

ジャンル:リズムゲーム

発売日:2019/11/7

価格(税込):1280円


 

レトロゲームの世界を巡るリズムゲームだ。

世界毎にガラリと変わるドットアートに、悪ノリと小ネタが押し寄せる展開が見所。

リズムゲームとして見ると大味ではあったが、

雰囲気やノリを楽しむつもりで買う分には十分満足できたかな。

 

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モードはメインとなるストーリー、自由に遊ぶアーケード、

クリア後に出現して追加楽曲などが楽しめるチキンリパブリック、

マルチプレイヤーモードなどだ。

 

ストーリーは閉鎖された島で鬼のような母親と一緒に暮らしている、

ディブとロブの兄弟が主役。

 

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母親から地獄の特訓を強制される毎日だったが、

ある日世界が大量にバグによって浸食され、

そこから逃げるように2人の世界を渡る大冒険が始まるのだ。

 

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リズムゲームパートのルールは単純で、マーカーが四方向から迫ってくるので、

対応したボタンをリズムに合わせてタイミング良く押すだけだ。

ストーリーだと、音楽の途中でもイベントや会話シーンが入るのが特徴で、

リズムに合わせて兄弟たちが敵に攻撃をしたりと、歌があるわけではないが、

タイトル通りまさに「ミュージカル」と言えるかもしれない。

 

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とにかくレトロゲームネタが怒涛のように押し寄せる作り。

リズムゲームかと思ったらいきなり戦闘シーンがはじまったりね。

って、おいこれ「けつばん」じゃねーか!

 

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リズムゲームのルールは変わらないが、二人が訪れた世界によって、

グラフィックのテイストや視点はガラリと変わる。

『ロックマン』風だったりと、『アウトラン』風だったり、

『メタルスラッグ』風だったり、『メタルギア』風だったりと、

まさにレトロゲームの世界を巡る大冒険となっている。

 

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訪れる世界によって二人の服装もガラリと変化。

こちらもどっかで見たようなものばかりで、

ロブが女物の服を着るハメになったりするのも笑える。

 

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ロックマン風の世界で登場する、

ロックマンとワイリーとライトを混ぜたようなキャラとかあまりに力技すぎる……。

仮面ライダーディケイドのアギトの世界かよ!

そしてカラーリングは悪名高い初代『MEGAMAN』のパッケージじゃねーか!

 

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日本のアニメやゲームをネタにしたインディーゲームは珍しくないんだが、

本作はネタの拾い方がかなり細かくて面白い。

海外インディーゲームで『ドラゴンボールZ』のカードダスネタ初めて見た……。

 

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移動する世界によってガラリと変わるグラフィックの凝りっぷりが楽しいし、

キャラの動きもじつにそれっぽく、リズムゲームでミスをすると、

ちゃんと敵からダメージを受けるなど実に見応えがある。

背景のポスターなど細かいところまでネタが詰め込まれているので、見逃し厳禁。

 

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ゲームオーバーになると、

何故か変なおっさんが出て来て上半身裸で踊るなど、なかなかキレてる。

 

ストーリー自体も、割と兄貴らしいティブと、

たまにトチ狂った行動をするロブのやり取りがいいし、

世界を跨って広がっていくバグの謎や、

行方不明になった母親、謎の宇宙ステーションなど。

結構続きが気になる構成になっているぜ。

 

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スタッフロールではポケットカメラで撮ったスタッフの顔写真に

そのスタッフの割とどうでもいいプロフィールが記載されており、

よくある文字だけのものよりも、妙に心に残るものになっている。

そしてスタッフの中になんか関係ない人もさりげなく交じってるのがずるい。

こんなにちゃんと読みたくなるスタッフロール珍しいぞ。

 

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レトロゲームネタは非常に盛り沢山だし、

チップチューンのBGMもやや当たり外れはあるが概ね良いノリ。

俺が気に入ってるのはイントロで引き込んでくる『メタルスラッグ』風ステージの曲と

ヒロイックな『ゼルダの伝説風』ステージの曲かな。

 

ただ、リズムゲームとしては大分大味。

システムが単純過ぎる上に、マーカーと画面、音楽のシンクロが今一つなので、

リズムに乗って遊んでいる感が薄い。

マーカーに合わせてボタンを押してるだけって感触になる。

 

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ステージ数はそれなりに多く、

クリア後に出現するチキンリパブリックもボリューム満点なものの、

高難易度になってくると、譜面をグニャグニャゆがめるとか、

そういう難易度の上げ方をしてくるので、ちょっとうんざりかな。

 

ローカライズはキャラの口調がしっかり分けられていたりで、そこそこ良いものの、

たまに英語ならではのジョークを翻訳しきれていないのかな?という箇所があったり、

単純な誤字脱字が目立ったりと、やや甘いぜ。

 

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ちょっとゲームとしては気になる部分も多かったもの、

公式サイトから伝わるレトロゲームネタの濃さと、

チップチューンのBGMを目当てに買う分には十分な1本かな。

パロネタの数々にピンと来たら、1280円払って笑ってプレイして欲しい。