『想ひでシリーズお祭りづくし』のレビュー行くぜ!
メーカー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:お祭り堪能ゲーム
発売日:2020/08/6
価格:500円
ガラケーの作品をSwitchで復刻するG-MODEアーカイブス10作目。
2009年に配信されたタイトルの移植で、
お祭りの雰囲気たっぷりの1人用ミニゲーム集だ。
春夏秋冬の全シーズンに対応してるので、いつ遊んでもいい内容になっている。
同年にジーモードがDSiウェアで配信していた『カタヌキ』は、
本作のゲームを一部抜き出した縮小版だ。
200円とはいえこれは無いだろうと叩かれ、当時俺も酷評したいわくつきの1本。
で、以前メーカーの方にお会いした時にこの件を直接言われるという、
ちょっとしたジーモードダイレクトが展開されたが、
それはさておきオリジナルであるこちらは楽しい1本になっているぜ!
子供となってお祭りに参加する内容。
2000円のお小遣いを握って様々なゲームに挑戦し、
お金が無くなったら家に帰ってまた次のお祭りへ。
春祭り、夏祭り、秋祭り、冬祭りと移り変わっていく、まさにお祭りづくしの内容だ。
季節が変わればお祭りの景色も変わる。ドットの雰囲気がかなりいいね。
『金魚すくい』『ヨーヨー釣り』『輪投げ』『ソース煎餅』『射的』
『盆踊り』『スマートボール』『型抜き』『花火』『もちつき』の10種類。
ガラケーのタイトルだけあって、タイミング良くゲージを止める簡単操作が中心だ。
金魚すくいで大物を狙ったり、輪投げでぬいぐるみを狙ったり……。
どれも単純なミニゲームで、ハイスコア狙おうとすると運が絡むものもあるが、
そこを含めてお祭りの雰囲気込みの楽しさがあるぜ。
しかし『ヨーヨー釣り』で画面内をカブトムシが横切って妨害してきたり、
『餅つき』で飛んでくる紙飛行機を巻き込むとミスになる要素は謎だ……。
どこの異世界のお祭りなんですか!
同時期のジーモード作品のネタだったりするのかな?
ムッ!カタヌキ!
右のゲージからカーソルがズレないように、
ボタン連打でカーソルを上下に動かすルールだ。
DSでやった時はガッカリ感が強かったが、元ガラケーのゲームという前提で、
10種類のうちの1本として遊ぶ分にはそこまで悪い印象ないかな。
遊んだの11年前だしさ……。
流れてくるカーソルに合わせてボタンを押していく『盆踊り』『花火』は、
音ゲーと見せかけて全然リズムと関係ない!あくまでも音ゲー風だぜ!
屋台で焼きそばや、タコ焼きやリンゴ飴を食べることも出来る。
食事はミニゲームではなく、主人公が味の感想を言うだけなんだけど、
お祭りらしい雰囲気を補強してるね。
境内を歩き回って通行人と会話して情報収集だ!
お祭りを題材にしたゲームって絶対に巫女さんが出てくるイメージあるわ。
ミニゲームごとにハイスコアが記録されて、
高得点を取ると難易度「むずかしい」が追加されるし、
「想ひで日記」というやり込み要素もある。
ハイスコアや、境内で特定の行動をするなどでアンロックされ、
主人公のコメントが追加されていく。
未達成のものも条件が表示されるから分かりやすいね。
総数は100個!全部達成するのはさすがにかなり大変だぞ!
DSiウェアの『カタヌキ』は『型抜き』『ヨーヨー釣り』『ソース煎餅』の3つのみで、
特にタッチパネルに合わせてゲーム内容が変わっているわけでもなく、
ハイスコアが得点じゃなくて成功回数で味気ないし、
「想いで日記」が無い上に境内も歩けない。うーむ、これは劣化移植……。
というか、『カタヌキ』に入ってたボタン押して花火上げるだけのおまけ、
オリジナルだとちゃんとしたミニゲームだったのかよ!
素朴なミニゲーム集だが、ドットとBGM、
テキストによる雰囲気作りがよく出来ている1本。
タイトルで興味を持った人ならちゃんと楽しめる内容だ。
強くオススメするほどではないが、定価500円なら十分ね。
子供の頃に行ったお祭りを再現したノスタルジーゲーム……なんだけど、
11年越しにSwitchで移植されたガラケータイトルということで、
今遊ぶと違う懐かしさも乗っかってくるのが面白いぜ。