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魔物料理で雑に強くなれ!未完成が残念だった『ダンジョンマンチーズ』レビュー!【Switch/PC】

 

 

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『ダンジョンマンチーズ』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:maJAJa/コーラス・ワールドワイド

機種:Switch/PC

ジャンル:横スクロールアクションRPG

発売日:2019年6月6日(PC)2021/12/16(Switch)

価格(税込):1600~2100円

 

備考:サントラ付きパッケージ版が2022年3月10日発売予定

2022年春にPS4/Xbox版発売予定

PC版は現在日本語無し。


 

台湾のデベロッパーであるmaJAJaが開発したアクションRPG。

ネクロマンサーの手でゾンビとして蘇った主人公が、

巨大ダンジョンからの脱出を目指すという内容だ。

 

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こちらがネクロマンサーのシマーちゃんです。

 

魔物を倒して素材を集め、あちこちで拾ったレシピを元に魔物料理を作る。

食べると魔物の力を取り込んでパワーアップ!この繰り返しで進んでいく。

アクションゲームとしてはかなり雑だが、

料理のパワーアップを積み上げ、強引に敵陣を突破していくのが楽しいゲーム。

 

ただ、遊んでるといくらなんでも大雑把過ぎないか……?となっていくし、

2021年12月30日現在では最終エピソードが未実装。

ここぞというところでゲームが終わってしまうのも残念だったね。

 

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舞台となっているのは文明崩壊後の地下ダンジョン。

様々な施設や生活の跡が残っている。

ゲームを進めていくと、魔法と科学が融合した文明だったことや、

強烈なディストピア社会だったことが少しずつ分かってくる。

 

2Dの横スクロールアクションで、ボスを倒したり新エリアに入ると

二段ジャンプや壁キックなどの新アクションが増えていく作りだ。

ただ、後半になると脇道が増えては来るが、基本的には一本道。

ローグライクでもメトロイドヴァニアでもなく、

ステージクリア型アクションに近い構成ってわけね。

 

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手に入れた新レシピで、

メイン武器、サブ武器、料理を作成可能。

料理には様々な効果があって7つまで付けられる。

レシピと素材を集めながら、

自分なりに強い組み合わせを探していくゲームになっているぞ。

 

剣系の武器と、剣系を強化する料理とか。

仲間を召喚出来る武器と、召喚した仲間を強化する料理とか。

あるいは回復系で固めてみるとかね。

組み合わせは色々出来るし、1度作った料理は材料の消費無しで作れる。

付け替えが簡単なのがありがたい。

 

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しかし鍋の自己主張が激しいな……!

材料入れる時も表情豊か。殺風景なダンジョンでの調理に彩りを与えてくれる。

一家に一台欲しい鍋だ。俺はいらないけど。

 

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うおおおお!ホタルの魔物を喰って得たホタル光線を喰らえええええ!

みたいなノリで進んでいく。

蚊の魔物で料理作って食べたら羽が生えるとか、

ちゃんと見た目も変化するのが細かいけどキモいぜ!

更に強力な料理や武器がどんどん出てくるので、

こっちの見た目がどんどん化け物じみていくし、攻撃もド派手になっていくぞ。

 

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この大味な無双っぷりを楽しむゲーム!

ただ、ザコ狩りして現時点での強い組み合わせをある程度揃えたら、

あとは攻撃ボタン押しっぱなしで、

雑に緊急回避しながら敵を殴るプレイになりがち。

弾幕や高速体当たりをしてくるザコやボスが多く、

どんどん手強くなっていくから、どうしてもこういうプレイになる。

 

後半は壁キックや連続ジャンプを活用して、

トゲだらけの足場を登る場所も増えてくるんだが、

操作性があんまり良くないので結構ストレスが溜まる。

チェックポイントが細かくあるので結局はゴリ押しでなんとかしたくなる。

 

最初は「この大味っぷりと分かりやすさが気持ち良い!」ってなるんだけど、

中盤からちょっと飽きてくるゲームだね。

全体的に「攻撃してる感触」や「連続ジャンプ出来てる感触」などに乏しいので、

遊ぶほどに単に大雑把なだけって印象が強くなってくる。

 

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ヌルヌル動いて攻撃してくるボスのアニメなんかは本当に見応えあるんだけど……。

 

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ストーリーはギャグかと思ったらシリアス、

シリアスかと思ったらギャグと二転三転していくスゴいノリで、

脇役の喋る植物や、シマーちゃんの手下であるガイコツ軍団

ダンジョンで暗躍する森の王など、登場キャラみんな個性的かつ表情豊かで良い。

 

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特にシマーちゃんの存在感は抜群。

霊魂なのでこのようにいきなり顔を破裂させたりも可能だ。

肉体に囚われた我々には出来ない動きでこちらを楽しませてくれる

 

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物語が進むごとに明らかになるシマーちゃんの真意や森の王の関係、

それを吐露するセリフ回しはかなり引き込まれたし、

更にそれをぶっ飛ばすようなトンデモ展開も見所。

一体この物語はどこに向かっているんだ?と混乱しつつも、

着実に収束していく大冒険は面白かった。

 

ただ、最初にも書いたようにシナリオが未完成。

さあクライマックスだ!というところで急にゲームが終わってしまう。

 

 

最終エピソードは鋭意製作中ではあるがいつになるかは不明。

この件について公式Twitterで一応告知はされているものの、

公式サイト商品ページには書かれていないのは少し不誠実だと思う。

Steam版もまだアーリーアクセス中なので、

無理に未完成のままSwitch版出さなくても良かったと思うな。

 

この告知見た上で遊んでも、

「ここで終わるの?!」って叫びたくなるところで終わるので……。

 

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クリアまでは8時間ほど。

コンセプトは好きだしキャラや雰囲気たっぷりの背景やドットの物量は見事。

時折挟まれるイラストも文句無しに可愛い。

ただ、アクションはちょっと大雑把でシナリオも未完成。

値段分楽しめはしたものの、ちょっとなぁ……と悩んでしまうゲームだった。

悪いゲームではないんだが、買うなら最終エピソード配信されてからで良いかも。