絶対SIMPLE主義

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4gamerで元D3社長・伊藤裕二氏が自身の来歴を、そしてSIMPLEシリーズを語る記事が公開!

 

 

低価格の「SIMPLE」シリーズで業界の隙間を突いた,元D3パブリッシャー社長・伊藤裕二氏の生存戦略 ビデオゲームの語り部たち:第33部

 

4gamerで連載されている『ビデオゲームの語り部たち』の第33部として

D3パブリッシャーの元社長である伊藤裕二氏が登場!

大学卒業後のリクルート入社から、業界に入ってD3パブリッシャーを設立し、

SIMPLEシリーズが生まれるまでを詳細に語ってくださっているぞ!

 

ピピン・アットマークに関わった時の話があったり、

フィールズ傘下だった時期の詳細な話があったり、

俺も知らなかった貴重な話が満載……!

 

カルチュア・パブリッシャーズのゲーム部門を

個人で買い取ってD3パブリッシャーが誕生した話とか特に興味深い。

SIMPLEシリーズが元々サクセスからの持ち込み企画なのは知られてるけど、

その辺も更に細かく書かれているね。

 

 「サクセスのジャケット案は,何となく当時の無印良品みたいだったんですよ。おそらくそれを狙っていたんでしょうけど,1つ間違うと安っぽく見られかねなくて。
 そこで,知り合いだった東急エージェンシー・インターナショナルのクリエイティブディレクターにお願いしました。マライア・キャリーのジャケットを手がけたりもしていた人だったので,本当に恐れ知らずなお願いでしたね」

 

 “安い物ではあるが,安っぽくは見られたくない”という伊藤氏の意向によってできあがったジャケットは,黒を基調としたデザインで,価格とは対照的に高級感すら漂わせるものとなった。SIMPLEシリーズと聞いて,このジャケットを思い浮かべるプレイヤーは多いだろう。

 

SIMPLEシリーズのジャケットは昔から完成度高いと思ってたけど、

マライア・キャリーのジャケットを手掛けるような人に頼んだのは初耳!

フォーマット化して20年以上続くことになったんだから、

「恐れ知らずのお願い」が生んだ文句無しの名デザインだわ。

当時、SIMPLEシリーズの大ヒットで類似シリーズが続々と出てきたけど、

どれもジャケットが安っぽかったのでここは力入れて大正解だ。

 

 「『SIMPLE1500』シリーズは,小売店の棚を結構取れていましたから。専用什器も作って,確か1000店舗くらいに配ったんじゃないかな。一般的なゲームの定価が6000~7000円くらい,安いものでも4800円はした時代に1500円で出したんだから,それはもう衝撃ですよね」

 

ここでも語られてる、専用什器を作って配った戦略も上手かった。

当時どこのゲームショップに行っても黒いコーナーがあったからね。

 

 「最初はあくまでも『SIMPLE』シリーズのタイトルの1つ。まあ,気合を入れて出す1発みたいな感じですかね。
 『お姉チャンバラ』は企画段階から『SIMPLE』シリーズのタイトルでしたが,私の記憶だと『地球防衛軍』は違っていて,サンドロットさんが途中まで作っていたものを『SIMPLE』シリーズにしたと思います。
 サンドロットさんは,マリーガルにいたリクルート時代の知り合いに紹介してもらったんです。『地球防衛軍』という名称は我々が考えて,さっき話したように期待の1作だったんですが,まさかこれほど長くシリーズが続くとは」

 

『地球防衛軍』は元々サンドロットが

途中まで作っていたタイトルという話も初耳!

もしかしたらD3パブリッシャー以外から出ていたのかもしれないな。

 

 とはいえ,もちろんディースリー・パブリッシャーへの思いは強く,今も気にかけている。

 

 「頑張ってほしいです。『地球防衛軍6』が今年出ましたけれども,私が会社を去るときに『絶対ワールドワイドで200万本行くシリーズだから,自信を持ってください』という話をしたんですよ。そのときは皆,『難しいんじゃないかな』という顔をしていたんですけど,『行けるんじゃないか』という手応えを感じているのではないでしょうか。欧米向けにはまだリリースされていませんし,私は行けると思っています」

 

SIMPLE1500時代からD3を追いかけていて、

SIMPLEシリーズコンプリートしてる身としては

最初から最後まで濃い話で面白かったし、ここでちょっと目頭が熱くなった。

伊藤裕二氏と4gamerに感謝しかないわ。

素晴らしい記事ありがとうございました……!