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怪獣!怪獣!また怪獣!爽快アメコミ&特撮風ベルスク『Dawn of the Monsters』レビュー!【PS4/PS5/Switch/PC】

 

Dawn of the Monsters - オーイズミ・アミュージオ

 

Steam:Dawn of the Monsters

 

『Dawn of the Monsters』のレビュー行くぜ!

俺が遊んだのはPS5版ね。

 


パブリッシャー:オーイズミ・アミュージオ/WayForward

機種:PS4/PS5/Switch

ジャンル:ベルトスクロールアクション

発売日:2023/3/16

価格(税込):3090~3980円

備考:PC版の日本語は後日実装予定


 

開発は『Runbow』の13AM Games。

サポートが『シャンティ』のWayForwardで送るベルトスクロールアクションだ。

世界を襲う怪獣軍団相手に、正義の怪獣、ヒーロー、ロボットが立ち向かう内容で、

怪獣デザインとして『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』 でもお馴染みの西川 伸司が参加!

『Gigabash』や『オーバーライド 巨大メカ大乱闘』などに続いて、

日本のアニメや特撮に影響を受けたアクションゲームが上陸したぞ。

 

 

日本版のパブリッシングはオーイズミ・アミュージオが担当で、日本語吹き替えも収録。

しかもヒーローである村雨英二の声を担当しているのは

『SSSS.DYNAZENON』でガウマさんを演じた濱野大輝だ。高まって来た!

 

ここまでやってるのに日本語吹き替えが再生されないバグが発生しており、

期待していた俺はイラついた時の新条アカネ状態になったが、

現在はアップデートで修正されているぞ。

 

爽快感重視のベルトスクロールアクションとしてよくまとまっていて、

怪獣のデザインも良いしニヤリとする演出や小ネタも多い。

なかなか面白い1本だったぜ。

 

 

舞台は地殻変動により巨大生物「ネフィリム」が大量発生した2036年の地球。

ボロボロになった地球の危機を救うため、

国際特別部隊によって派遣された4体の守護神が立ち上がる!

地球のために戦う二大怪獣メガドンとガニラ!

20年以上戦う正義の巨大ヒーロー、エイジス・プライム!

ついに実用化した戦闘用の巨大ロボット、テンペスト・ガラハッド!

立ち上がれ!世界の憂鬱をひっくり返すのは僕ら次第さ!

というストーリーになっているぞ。

 

 

全30ステージ以上で1ステージが短めの構成。

とにかく右に進みながら怪獣共をぶっ飛ばせばクリアだ。

弱攻撃、溜めると威力アップの強攻撃、ガードと回避、ダッシュ攻撃。

そして攻撃で溜まるゲージを消費しての各種必殺技と、

大技のビックバン技を使い分けて戦い抜くぞ。

 

 

カタカナの擬音が飛び交う演出が味わい深い。

怪獣バトルらしく必殺技で敵の群れを豪快にぶっ飛ばすのが気持ち良いし、

そこら辺のビルや岩を武器に出来るので、

思いっきり溜め攻撃をブチ当てるのがまた爽快だ。

地球は守るが……それはそれとしてビルで怪獣を殴りたい!こうでなきゃな!

ちゃんと通信で多少の被害は構わない的なやりとりがあるので、

安心して怪獣に脳天直撃ビルディングしよう。

 

 

敵の体力が残り少なくなるとエクスキューションを発動可能。

一発で即死させてこちらの体力を回復させる技だ。

必殺技ゲージを消費してしまうがそれだけの価値はあるぜ。

何より手早く敵を倒せて爽快。

 

攻撃した後のスキを付かないとダメージ入らない敵とか、

爆弾を投げてくる敵とか鬱陶しい敵も増えてくるが、

回避がかなり強いからサクサク回り込めるし、

爆弾を投げてくる敵に爆弾を投げ返してカウンターも可能。

 

 

砂嵐でキャラがシルエットになるステージはカッコいいけどさすがに見辛い!

ってのと、倒すと爆発する怪獣が少しウザかったくらいで、

全体的には丁度良いバランスだと思った。

必殺技で複数の敵を巻き込むことを意識すると楽になる。

 

 

使用可能な4キャラもそれぞれ個性的。

いかにもな巨大ヒーローのエイジス・プライムはなんとメイン必殺技が毒手!

当てるとまずダメージで、

その後に相手の体に「死」の文字がジワジワ浮き上がって追加ダメージだ。

 

 

ビックバン技も相手に正拳突きした後、

画面に「山破拳壊」の4文字が表示されて敵が吹っ飛ぶというもの。

正統派ヒーローかと思ったらクセが強い。毒があれば光線など不要!

 

 

ただ、動きはスピード感あるし、

敵の攻撃を回避してダッシュ攻撃の飛び蹴りで崩す感覚も楽しい。

このスリムなマッチョ感はちょっと後藤正行のイラストっぽさあるし、

最近のウルトラマンを思わせる野太い声もたまらないぜ。

 

 

メガドンは二足歩行の大怪獣!

多段ヒットする火炎放射に、周りを吹っ飛ばす叩きつけ攻撃が強力!

更に必殺技でバーニング状態になってパワーアップする……怪獣王って感じ!

 

 

ガニラは甲羅に覆われた怪獣だ。こっちは子供のヒーローって感じするな!

来るよ!ガニラはきっと来るよ!ネトフリ版期待してます!

左にいるかわいい眷属を召喚可能で、かなり硬いので囮になってもらうのが効果的。

眷属のおかげで性能的には一番強いかも。

 

 

巨大ロボット、テンペスト・ガラハッドは射撃武器と地雷が持ち味だ。

1人プレイだとやや火力不足に感じるが、遠距離主体なので上手く使えば強いし、

ビッグバン技の極太レーザーはテンション上がる!

 

 

メインキャラ以外の怪獣デザインやシチュエーションも良い。

好きだったのはドーム球場の前に出現したボスの雷怪獣トルガーラ。

トルガーラが空中に飛びあがると黄色い結晶が地面から生えてくる。

結晶を一定時間以内に全部壊さないと強力な攻撃をしてくるぞ。

スペースゴジラじゃねーか!

 

 

登場シーンのデモもかっけぇ~!

 

 

オーグメントという装備アイテムの概念もあり、1キャラに最大3個まで装備可能。

ステージを高ランクでクリアするとよりレアなオーグメントが手に入る仕様だ。

組み合わせによって攻撃特化、防御特化、回復特化と好きにいじれるし、

ハイリスク・ハイリターンなオーグメントもあるから色々試すのが楽しい。

後半になるほど強力なオーグメントが登場する。

 

オーグメントは付け替え自由でそれ以外にレベルや経験値の概念はないため、

4人いるメインキャラを気分で使い分けやすいのも好きなところかな。

ランクもかなりゆるく、全ステージSランクもそこまで難しくないぞ。

 

 

更にメインメニューのワークショップではパワーアップやカラーチェンジが購入可能。

カラーパターンはかなり種類が多く、

「三面怪獣」「忍者星人」「怪獣王」「初号機」「空飛ぶカメ」

などあまりに分かりやすいもの多数。

特撮だけかと思ったら青い「イレギュラーハンター」と

赤い「バウンティーハンター」があったり。

海外のゲームはこういうところにパロネタ詰め込むの多い気がする!

 

 

そしてやり込み要素のチャレンジに「SSSS.Rankman」ってのがあってこれはやってんなぁ!?

君を退屈から救いたがってるなぁ!?

日本版で追加されたわけじゃなくて元からこれです!

『SSSS.GRIDMAN』が海外ゲームでパロられるようになったのは感慨深い。

 

 

他にもデータベースで怪獣図鑑まんまのイラストがあったり……。

 

 

街の看板がネタまみれだったりで細かいところまでネタ満載。

セブンに目が行くがエイリアン化されてる高橋名人から目を逸らすな!

ここだけWayForward濃度がすごいな……。

 

 

おまけのギャラリーはカッコいいものからネタまで多彩なイラストを収録。

非売品フィギュアの画像もあったりで楽しんで作ってるのが伝わってくるね。

これ去年プレゼントキャンペーンやってたんだけど、今めっちゃ欲しくなってる!

 

 

ただ、ストーリーに関してはそんなに……だったな!

20年ヒーローやってるくたびれたオッサンの村雨のカッコ良さとか、

カットシーンの構図とか見所は色々あったが、

あんまり良くない意味でB級っぽいシナリオ。

音周りも気になった点。

ヒーローや怪獣の掛け声はカッコいいんだけど、

打撃の効果音が全体的に弱く、BGMもあんまり印象に残らないのが惜しかったぜ。

 

 

チャレンジコンプまで遊んでも10時間掛からず。

協力プレイはあるけどオンライン非対応で、クリア後の高難易度モードなども無し。

各マップは作り込まれているが、やや似たようなステージ多めと、

定価3090~3980円をどう見るかになってくるかな。

 

個人的にはサクッと楽しむ爽快感重視のアクションとして十分面白かった。

日本のアニメや特撮に影響を受けてるのは分かるけど節々でズレを感じる……。

だが好きだぜこのセンス!というゲームだったね。

 

 

今後DLCなども予定されているようなので注目するぞ。