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シリーズの基礎が完成!進化の2作目!『ウルトラマン Fighting Evolution 2』レビュー!【PS2】

 

7日間連続ウルトラマンゲームレビュー レビューリンク

 

『シン・ウルトラマン』公開記念!

そして『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』配信記念!

7日間連続ウルトラゲームレビュー4本目は

『ウルトラマン Fighting Evolution 2』だ!

 

 

 

動画版はこちら。

 


パブリッシャー:バンプレスト

機種:プレイステーション2

ジャンル:格闘アクション

発売日:2002/10/31

価格(税込):6800円


 

ウルトラマン、怪獣・宇宙人達が激突するウルトラ格闘ゲーム!

『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズの2作目だ。

開発は前作と同じ株式会社メトロ。

前作から4年の沈黙を破り、PS2初のウルトラマンゲームとして登場した。

発売された2002年はウルトラマンコスモスの放送が終わったくらいの時期だね。

 

この年のPS2は『ラチェット&クランク』『キングダムハーツ』の1作目や

『ギガンティックドライブ』が発売されたり、

『SIMPLE2000シリーズアルティメット』が始まったりと、

発売2年目でどんどん凄いゲームが増えてきていた。

 

そんな中での登場となった本作。

前作から格段のウルトラパワーアップを果たしていたぞ!

 

 

参戦キャラは12体だった前作から4キャラ増加して16人!

 

ゾフィー/ウルトラマン/セブン/新マン/エース/タロウ/レオ

ゼットン/バルタン星人/ダダ/ゴモラ/キングジョー/

ベムスター/エースキラー/タイラント/マグマ星人

 

ついにウルトラ6兄弟が集合してレオも参戦だ。

タロウの強豪かつ6兄弟と戦ったタイラントも追加されて、

非常にまとまりが良くなった。

エレキングとメトロン星人がリストラされたのは惜しいところだが……。

 

 

今回もオープニングでは新規に作られた3Dムービーが流れる。

ウルトラマンvsタイラントを軸に、

各ウルトラヒーローの戦いと暗躍する宇宙人を描いた構成だ。

アレンジBGMを切り替えながら

次々にウルトラマンが登場するのがカッコいい!

 

 

前作はCPUと戦うだけのモードしかなかったが、

新たに「ウルトラモード」「リプレイモード」が追加。

「ウルトラモード」はストーリーモードに近い構成で、

3つのエピソードを収録。

「リプレイモード」は試合を保存して自由なアングルで見返せる。

VSモードでCPUが可能になったのも嬉しいところだね。

 

 

前作はパンチとキックでの地味な殴り合い中心で、

1種類だけの必殺技はほぼ演出用だった。

本作はそこから進化している。

基本の格闘攻撃が□ボタンと方向キーを組み合わせた操作のみになり、

それにつかみ技と吹っ飛ばし攻撃を交えて戦うことになった。

シリーズの個性である「ふらふらゲージ」と、

「吹っ飛ばし攻撃」の概念がここで初登場。

 

 

通常攻撃や投げを当てると敵のふらふらゲージが溜まっていき、

その状態で吹っ飛ばし攻撃を当てると一定時間ふらふらになる。

その間に必殺技をチャージして発射すると大ダメージだ。

キャラによって数は違うが、

必殺技は複数あって強い必殺技ほどチャージに時間がかかる。

ふらふらゲージが沢山溜まっているほど長くふらふらになる。

 

 

つまり、

「強い必殺技を当てるには、沢山殴ってから吹っ飛ばす必要がある」

というシステムだ。

基本は格闘で立ち回り、ここぞという場面に光線技で大ダメージ。

前作と比較して格段にウルトラマンらしさが増してる。

 

「必殺技じゃないとトドメをさせない」し、

体力ゲージがゼロになると常にふらふらゲージが満タンになる。

トドメを好きな必殺技で決められるのも良いところ。

タロウだったらストリウム光線とウルトラダイナマイト、

好きな方でフィニッシュだ!

 

体力ゲージが青い所まで減ると、援護射撃が来るのも雰囲気あるね。

ウルトラマンだったら防衛チームが攻撃してくれるし、

怪獣だとヤプールが怨念で妨害してくる。

 

 

そして2002年のゲームなのにグラフィックの完成度が高すぎる!

ステージがジオラマっぽい作りになって、

こっちの攻撃で建物が倒壊したりと格段に表現力が増してるし、

スーツの電飾や質感もばっちり。アップのシーンは今見てもカッコいい。

なんせこのモデリング、

その後に展開されたアーケード用のゲームである『大怪獣バトル』はもちろん、

現行作品である『ウルトラマンフュージョンファイト』でも使われてるからな!

全部同じところが開発してるせいもあるけど物持ち良いなぁ……。

 

まあ、原作のウルトラシリーズも、

着ぐるみを長期に渡って流用してるからね!

倉庫を掃除したら使えそうな着ぐるみが出てきたから

最新作に出した、みたいな話がたまにインタビューで聞けるの好き。

 

 

ウルトラモードのエピソードは原作再現となる

「怪獣殿下」と「ウルトラ警備隊西へ」。

本作オリジナルとなる長編シナリオ「大怪獣侵略作戦」の3本立て。

郷里大輔氏のナレーションと、CGムービーを交えながら展開する。

 

原作再現度の高さも上々だが、見所はやはり「大怪獣侵略作戦」!

ヤプール率いる宇宙人連合が地球に多数の怪獣を送り込むストーリーで、

復活したタロウとタイラントの決戦から始まる。

最初からウルトラCLIMAXだ!

マグマ星人に苦戦するセブンをレオが助けにくるとか、

地球各地の怪獣をウルトラ兄弟が手分けして撃退するとか、

盛り上げ所を分かってる展開が続く。

 

 

磔にされた

 

タロウ

 

も拝める!これはレアシーンだぜ!

 

 

最後は復活したゼットンの前にマンからレオのウルトラ兄弟が集結。

やられたら交代というルールで1人ずつ戦っていく。

ゼットンは強化されているのでめっちゃ強い!

ここでウルトラ兄弟全員抜きされてしまうとゲームオーバー……。

 

 

と思わせて、なんと隠しキャラであるゾフィーが登場!

そのまま操作して戦える!

BGMもテーマ曲である「ウルトラマンゾフィー」だ。

めちゃくちゃ強く、M87光線でゼットン星人の円盤も焼き払ってくれる。

安心しろ、ゼットンは倒した!(私が)

さすがウルトラ兄弟ナンバーワンだぜ……。

 

 

リプレイモードもすごい。

自動的にバトルが保存されるし、メモリーカードに記録も出来る。

ゲージを消し、複数のカメラワークから好きな物を選んでバトルを鑑賞。

電車の中から見たカメラワークもあったりでレベル高い。

こだわりの仕様だぜ……!

 

 

3本のウルトラモードはすぐ終わっちゃうし、

システムもまだまだ単調ではある。

次回作がキャラゲーの歴史に残るレベルの傑作だったので、

改めて遊ぶと色々見劣りするところはあるが、

それでもこの時点でかなりデキは良くなっているね。

シリーズの基礎を確立させた作品として、改めて褒めておきたい!