絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

メビウスが戦う!仕様が色々ヤバい!『ウルトラマン Fighting Evolution 0』レビュー!【PSP】

 

 

7日間連続ウルトラマンゲームレビュー レビューリンク

 

『シン・ウルトラマン』公開記念!

そして『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』配信記念!

7日間連続ウルトラゲームレビュー7本目は

『ウルトラマン Fighting Evolution 0』だ!

メビウスの時のゲームなので、ウルトラマンゼロは出ないぞ!

 

今回、PSPをアナログでキャプチャしてるので画質が悪いが、

実機だともっと綺麗だということを最初に言っておく。

 

動画はこちら!

 

 


パブリッシャー:バンプレスト

機種:PSP

ジャンル:格闘アクション

発売日:2006/7/20

価格(税込):4800円


 

『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズの5作目にして

初の携帯ハード作品だ。そして現状でのシリーズ最終作でもある……!

今回はウルトラ兄弟がメインでティガ~コスモスからは参戦無し。

放送中だったウルトラマンメビウス、

そして劇場映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』と連動した内容だ。

映画公開2か月前の発売ね。

 

っていうかウルトラマンFE3、FER、FE0って毎年出てたんだな。

いい時代だった……。

 

今回も株式会社メトロが開発だ。

PSPということで色々簡略化はされているが、

ここだけの新キャラもいるし動かしてて楽しいゲーム。

良作は言い過ぎだけど、番外編として十分な完成度になっている。

そして「家庭用ゲーム機で発売された格闘ゲーム」というくくりで見ても、

前代未聞のとんでもない仕様もあったりするぞ。

 

 

キャラ数は17体!

シリーズ初のPSP作品としては結構頑張った数字だと思う。

 

メビウス/ゾフィー/ウルトラマン/セブン/新マン/エース/タロウ

レオ/ウルトラの父

ヒッポリト星人/ババルウ星人/バルタン星人/テンペラー星人

エレキング/ブラックキング/バキシム/ゼットン

 

ヒッポリト星人にババルウ星人が新規参戦!

個人的にはテンペラー星人が嬉しいぜ!

ウルトラの父が使えるのも非常に珍しい。

出現条件が色々凄まじかったりはするがな……。

 


今回はシリーズお馴染みのふらふらゲージや

スタミナゲージに該当するシステムは無しだ。

基本は方向キーとボタンの組み合わせによる打撃や投げ。

3種類の必殺技は時間経過やコンボで溜まるゲージを消費して発射だ。

ゲージをレベル3まで溜めれば強力な必殺技を打てるが、

溜まるまで時間がかかるし、

向こうのゲージが溜まっていたらバリアで防がれることもある。

 

『ウルトラマンFER』をベースに、携帯機向けに色々簡略化したって作りだね。

とはいえ、手触りは良いし、タイミング良くボタンを押すことで

カウンターや回り込みを行う要素がある。

格闘コンボの途中で弱い必殺技を組みこめたりもする。

携帯ゲーム機でボコスカ遊ぶ分には気持ち良いゲームだ。

キャラのモデリングもさすがの完成度。

 

 

バトル中に使える「スピリッツ」というアイテムもある。

歴代ウルトラマンや怪獣宇宙人の力をお借りして、様々な効果を発揮。

原作のスチルをそのまま使ってるのがいいね。

シグナリオンとかサウンドキラーとかライブキングとかムルロアとか、

あんまり見かけない怪獣・超獣がズラリと並んでるのがたまらん!

 

ウルトラマンタロウに登場したムルロア、

地球を闇で閉ざす能力だけならラスボス級なんだけど

全然再登場しないよね。やっぱりルックスの問題なのか……。

 

 

マンガの『ウルトラマンSTORY 0』のイラストを使ったスペシャルスピリッツもある。

ゼロ繋がりか!

 

スピリッツの効果は能力の上昇や回復といった普通のものから、

対戦相手の画面を乱れさせるなどのネタっぽいものまで様々。

 

 

中でもオニバンバの効果はすごい。

PSPの時計機能と連動し「節分の日にだけパワーアップ」だ!

使えるタイミングがウルトラ狭すぎるぜ!

 


キャラとの相性で爆発的な効果を発揮することもある。

例えば連続攻撃の鬼であるウルトラマンレオに

「連続で攻撃するほど攻撃力アップ」

のセブンのスピリッツを付けるとぶっ壊れ性能になるぞ。

色々と組み合わせを探してみるのも楽しいゲームだ。

 


新キャラの作り込みも見事。

ヒッポリト星人の必殺技は相手をカプセルにとじめてブロンズ像に変える!

テンペラー星人はウルトラ兄弟必殺光線だし、

ババルウ星人は相手に化けることが出来る。

「だんだん死んでいくのだ!」

「ウルトラ兄弟必殺光線!」などのボイスもばっちり。

 

 

テンペラー星人の登場シーン、

気の抜ける効果音と共に小さい姿で登場して巨大化!

という細かい原作再現が光る。

 

 

そして今回のメインは

『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』と連動したストーリーモード。

好きなウルトラマンを主役にして遊べる構成だ。

メビウスを選んだ場合だけは専用のストーリーが展開される。

 

 

こちらはメビウスが地球に行く前のストーリー。

強化されたバキシムを退治する指令を受けたメビウスだったが苦戦。

ウルトラ兄弟との特訓で戦い方を掴んでいく構成だ。

すぐ終わる内容ではあるけど、メビウスとウルトラ兄弟の会話は悪くない。

 

 

そして「攻撃が効かない相手にどう戦いますか?」って質問されて、

M87光線の自慢を始めるゾフィー兄さんが脳筋過ぎる……。

ウルトラマンオーブでサンダーブレスターが暴走したの、

やっぱりゾフィー成分も原因だったんじゃないっすか?

 

 

ウルトラ兄弟を主人公にした場合は、

蘇った怪獣軍団や宇宙人連合との戦いが描かれる。

ウルトラ兄弟同士での特訓パートが長かったりはするが、

カプセルを多用するヒッポリト星人や、暗躍するババルウ星人など。

昭和二期ウルトラシリーズっぽい雰囲気は良好だ。

ウルトラコンバーターも出てくる。

 

 

テンペラー星人の煽りっぷりも好き。

 

 

最後は黒幕であるヤプールに光線を一斉発射!

テンペラ―星人を倒した時のアレじゃん!レオも追加されてる!

 

 

そして映画の『ウルトラ兄弟&ウルトラマンメビウス』に続く。

という話ではあるんだが、ヤプールが出てくるのと、

ステージに神戸港があるくらいで、そこまで本編のストーリーとは関係ないかなぁ。

このゲームに出てくるテンペラー星人も昭和の方だしな……。

まあ、開発期間の関係もありそうだね。

 

 

そして本作をある意味で伝説にしているのが、ストーリーモードの分岐条件。

主人公を庇ったゾフィーが重傷を負い、

ウルトラの母から3日間安静にする必要があると言われるシーン。

 

この後、ウルトラ兄弟との特訓シーンになるんだが、

ここで1回特訓をしたらセーブしてゲームの電源をOFF!

そしてリアル時間で3日経過させて再プレイ!

そうすると隠しルートに行けるという構成だ。

こちらをクリアしないと隠しキャラであるウルトラの父は使えないぞ。

 

分かるかーーーーーーーーーッ!

このゲーム、遊ぶ時間帯によってCPU戦の背景が変化するとか、

特定のキャラが強くなるとか、

PSPの時計機能を使ったオマケ機能が盛り込まれてるんだけど……。

ほとんどノーヒントでこれは前代未聞だわ!

 

発売当時に2chのウルトラマンゲームスレで発見した人がいて、

お祭り騒ぎだったなぁ。あの時見つけてくれた人、今でも感謝してる!

 

 

そして登場するウルトラの父。基本モーションはタロウと同じだけど、

ウルトラアレイやファザーショットなどをしっかり使えるし強いぞ。

 

 

ストーリーモード以外だと

バトルモードを周回してスピリッツを集めるくらいのゲームだが、

チュートリアルは凝ってる。

メビウスを操作してタロウから基本操作を学ぶ内容。

 

 

『ウルトラマンFE3』のチュートリアルを踏まえた構成だ。

あの時はタロウを操作してゾフィーから学ぶ形式だったが、

今回はメビウスを操作してタロウから学ぶ……いいねぇ。

こうやって続いていくんですね、ウルトラの絆は!

 

 

しかしタロウの指示をガン無視してメビュームシュートをぶちかますなど、

やりたい放題しているとカウンターでストリウム光線を喰らい、訓練は中止!

タロウ、キレた!

 

ゾフィー隊長はウルトラダイナマイトを何発喰らっても怒らなかったのに、

まだまだだなナンバーシックス!

怒られたメビウスが「ヘァ…」ってしょげてるのがかなり面白い。

 

 

携帯ハードらしいコンパクトな作りだけど、

手触りは良いしグラフィックやマニアックな小ネタも見所。

さすがの『Fighting Evolution』シリーズと言ったところか。

バランスとかは無視して、スピリッツや強キャラ使ってワイワイ遊ぶ作りかな。

 

そして2006年の本作を最後にシリーズは止まってしまうことになるが、

ゼロから再びシリーズが動き出す日をいつまでも待っているぞ……!