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複数のミニゲームを並行して遊ぶことで新たな面白さが……いやキツいって!『千手英雄』レビュー!【Switch/PC】

 

千手英雄 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Steam:The Hero with a Thousand Arms / 千手英雄

 

『千手英雄』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:BitCA

機種:Switch/PC

ジャンル:ミニゲーム集

発売日:2020/7/31(PC)2023/3/23(PC)

価格(税込):520~700円


 

10種類のミニゲームを収録したミニゲーム集だ。

特徴的なのは1本ずつ遊ぶのではなく、

複数のミニゲームを同時にプレイする構成!

プレイヤーはタイトル通り手が千本あるかのような激しいプレイを要求されるのだ!

 

なかなか面白いコンセプトだったのでSwitch版を即買いしてみたんだが……。

ミニゲームの難易度が高すぎて成立してない!って感想になったぜ!

 

 

2本同時プレイ、3本同時プレイなど様々なお題があるので、

プレイヤーは好きなものを選んで遊んでいく。

 

 

最高難易度は全10種類のミニゲームをすべて同時に遊ぶ構成だ!

選択画面ではなくこれがゲーム画面。全部のミニゲームが同時進行するぞ!

 

ミニゲームはパックマンっぽいドットイートや、

ブロックを乗り継いで画面下に降りていくジャンプアクション、

テトリスのパチモノ、ジャンプとパンチだけの格闘ゲームなど。

簡単操作で単純な物ばかり。

「操作していないミニゲームは速度がゆっくりになる」

という仕様になっているので、

ゲームオーバーになりそうなゲームに切り替えてうまくこなす。

マルチタスク処理能力が問われる新しいミニゲーム集だ。

 

 

しかし……ミニゲームの難易度がやたら高い!

まず最初に遊ぶことになる「WELL DIVER」と「GUNHAT」の同時プレイの段階で、

これ難しくない!?と驚くことになる。

「WELL DIVER」はギリギリの操作が要求される即死ゲーだし、

「GUNHAT」は狭い画面なのに堅い敵が四方から弾をバンバン撃ってくる。

「GUNHAT」は穴から飛び出すヘビを倒すとライフアップを落とすので、

これを搔き集めてゴリ押しするしかないぜ。

 

 

CPUとのレースになる「JUMPMAN」も結構しっかり遊ばないと負ける。

同時プレイ以前に、

まず1本ずつ普通に遊んでも普通にゲームオーバーになるバランスだぞ!

 

簡単なミニゲームもあるし、ミニゲームの進行で手に入るスターという概念もある。

スターはミニゲームを跨いで使用出来るアイテムで、

ゲームオーバーになったゲームのリトライや、

状況を有利にするパワーアップなどとして使用可能だ。

同時プレイを補助してくれるシステムってわけね。

 

簡単なミニゲームを手早く終わらせてスターを稼ぎ、

難しいミニゲームのサポートとして活用するなど。

戦略性が生まれていて面白いアイデアだと思う。

 

 

……ただ、それはそれで結局

「簡単なミニゲームを手早く終わらせてスターを稼ぎ、難しいミニゲーム1本を集中して遊ぶ」

が一番安定するプレイになってしまう。

ゲーム数が増えるほどスターが稼ぎやすくなるからゴリ押しもしやすくなってる。

 

 

普通のミニゲームを同時に遊ぶことで生まれる面白さを楽しむゲームなのは分かる。

でも実際は画面が小さくて見辛いあんまり面白くないミニゲームを、

簡単な方から順番に遊ぶだけになっちゃってるし、

もっと『メイドインワリオ』くらい1本のゲームを軽くすべきだった。

ミニゲームに難易度の差があること自体はメリハリがあって良いし、

しばらく操作してなくても大丈夫な地形が来たのでゲームを切り替える!

とか考えながら遊ぶのが面白い作りにはなってるんだけども。

 

おまけで10種類のミニゲームを自由に組み合わせて、

自分ならではの千手英雄を作れるモードがあったり、色々凝ってはいるんだけどね。

 

 

16画面同時テトリスも可能だ!

 

 

アイデアは面白いけど惜しい……ってゲームだったぜ!