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えっ!子供向けお菓子作りゲームを魔法少女コンボアクションに!?『爆裂!スイーツランド - PANIC IN SWEETS LAND -』レビュー!【PC】

 

爆裂!スイーツランド - PANIC IN SWEETS LAND - on Steam

 

STEAM - 爆裂!スイーツランド公式サイト

 

『爆裂!スイーツランド - PANIC IN SWEETS LAND -』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:ソニックパワード

機種:PC

ジャンル:アクション

発売日:2023/5/26

価格(税込):2750円


 

ソニックパワードが送る新作の横スクロールアクションゲームだ。

3DSとNintendo Switchで発売された

わくわくスイーツ あまい おかしが できるかな?

キラメキ わくわくスイーツ』のスピンオフであり世界観やキャラも同じ。

冒頭で本編からの続きであることも説明されるぞ。

 

しかし、元々は子供向けのスイーツ作りゲームだったのに、

アクションゲームを作りたい制作スタッフの欲求が爆発した結果、

魔法少女大暴れのガチコンボアクションゲームが誕生したぞ!

ストアページの紹介文も気合入り過ぎて怪文書みたいになっとる!

 

内容はちょっとストイックなところやチープなところもあるが、

簡単操作でコンボをバシバシ繋げるアクションとして作り込まれてる。

キャラの可愛さもさすがで声優も豪華だ。

「プリキュアくらいの温度感で戦う美少女アクションが遊びたい!」

って層にはかなり刺さる1本になっているぜ。

 

【出演声優】
夏川椎菜、雨宮天、麻倉もも
斎藤千和、松岡禎丞
玉井勇輝、秋葉 佑、猪股 慧士、髙橋 咲貴

 

それにしても声優マジで豪華だな!

 

 

ちなみにストアページにこのようなスクショがあるが、

実際のゲームではマスコットキャラの位置が違ってて

モロ見えなことを報告しておきます。

 

「女児向けゲームキャラのパンモロはプレミア感がすごい……!」という気持ちと、

「プリキュアがパンツを見せていいのはフィギュア化した時だけだぞ!」という気持ち。

心がふたつある〜

 

 

ストーリーはパティシエとして活躍するライムとミントが、

相棒であるお菓子の妖精ぱっふぃーに頼まれて、

悪の心エビルに支配された妖精の国を救いに行く内容だ。

 

 

穏やかじゃないですね。

 

 

モンスターと化した妖精たちに対抗するために、2人は魔法少女に変身!

この一枚絵の気合の入りっぷりを見てくれよ!

これは「おおお……おおおおぉ!!」ってなる。

 

 

ステージクリア型のアクションゲームでゴールに辿り着いてボスを倒せばクリア。

一本道の分かりやすい構成で、脇道にアイテムが隠されたりしてるぞ。

方向キーとボタンの組み合わせで、

簡単に格闘ゲームばりの気持ち良い動きが出来るシステム。

じっとしてると溜まる魔法ゲージを消費して大技も発動可能だ。

ガードやバックステップで敵の攻撃を防ぐこともできる。

 

 

操作キャラはボタン一つで切り替え可能なので、

敵の属性やタイプに合わせた対応が重要となる。

 

 

ライムは炎の魔法と格闘技が主体で、とにかく派手な格闘技で敵をボコボコにする!

小足から昇竜拳、竜巻旋風脚に繋げたり、

空中から地面に巨大火炎弾を撃ち込んで敵を吹っ飛ばしたりするぞ!

魔法少女様の戦い方じゃない……!

でも蹴り技に切れがあるし、割とプリキュアに近い戦闘スタイル。

 

 

ミントは氷の魔法と弓矢を使った遠距離攻撃がメイン。

敵に接近せず一方的に攻撃できるし、

広範囲に氷の雨を降らせる魔法は強力かつ敵を氷漬けに出来る。

氷漬けにした敵を粉砕することでアンロックされる実績もあったりする。

バイオレンスだ!

プリキュアおしりパンチ……じゃなかった、ヒップアタックも使えるぞ。

 

 

操作は簡単だけど技の種類が多彩だから奥深さがあるし、

コンボを繋げると攻撃倍率がアップしていく。

高倍率のコンボだとボスの体力もゴリゴリ削れるため、コンボを探すのが楽しいぞ。

 

 

メニューを見ると技の1つ1つにキャラの一言コメントが付いてるのも細かくて好き。

ヒップアタックの説明に「お…お尻で吹っ飛ばしますわ!」とかね。

割と強引な説明もあったりで全部見たくなる

 

 

そういう内容で敵をボコボコにするコンボアクションとして非常に爽快で、

操作のレスポンスも良好。ザコやボスの個性付けもしっかりしている。

が、「リストアアクション」の要素が持ち味を殺していて非常に勿体ない!

 

 

 

「リストアアクション」は体力が減った敵にお菓子の力を打ち込む浄化技で、

決まると敵が「テイスティ~!」という断末魔と共に浮かび上がって消滅する。

日曜朝でめっちゃ見覚えのある演出だぜ!

 

 

この「リストアアクション」で敵を倒すとリストアポイントが溜まり、

累計で新しいアクションや残機数の増加、隠しキャラの解放などが行われる。

つまり、特定の技でトドメを刺してポイントを溜めるゲームということなんだが、

この「リストアアクション」が非常に使い辛い。

地上でしか使えない直線の体当たり技で、発動までのスキが大きく無敵時間も無い。

せっかく多彩なコンボが面白いのに、これを使うことが強制されているのが窮屈。

 

 

材料を集めてお菓子を作ることで攻撃力は上がるんだが、

基本性能は最初から最後まで変わらない。

必殺技でのトドメに拘ったのは凄く理解できるので、

コンボに組み込むとスキが小さくなるとか、

種類が沢山あるとかだったら幅が出たんだけどなぁ。

 

コンプしちゃえばポイント稼ぎは関係なくなるけど、

普通に遊ぶと1周でのコンプはムリ。

めちゃくちゃ作業しないとコンプ出来ないほどでないものの、

入手ポイントが上がる高難易度で繰り返し遊ばないと厳しいぜ。

 

 

ただ、やり込むほどに熱いゲームなのは確か。

難易度設定が「普通/難しい/マジ難しい/心が折れそう」という、

ネーミングにスタッフの勢いが乗ってる4段階になっており、

「心が折れそう」だとザコの攻撃数発で死にかけるから心が折れそう。

 

クリア後に解禁されるスコアアタックモードも熱い。

狭いフィールドでザコやボスと戦い続ける構成で、

大量の敵が出てくるから本編以上にアクションの爽快さが強いぞ。

普通に倒すと得点、「リストアアクション」で倒すと更に高得点という仕様なので、

使い辛い「リストアアクション」をどう当てて稼ぐか?

というリスクとリターンがちゃんと楽しめるようになってる。

 

 

本編ガッツリやり込んでポイントコンプして、

その後スコアアタックモードで1000万点目指す領域まで行くと、

「リストアアクション」も悪くないと思えてくるかな。

そこに至るまでがちょっと長いんだが。

 

タイムアタックモードもあり、こちらは全ステージをノンストップで駆け抜ける構成。

ライムとミントの他に強力な隠しキャラも使えるので、一味違った攻略が待っている。

最高難易度の「心が折れそう」での踏破は本当に心が折れそうなので俺は諦めました。

 

 

フルボイスによる会話デモのノリもテンポ良く、時にカオスで楽しい。

ガチなコンボアクションだけど、

シナリオ自体は子供向けアニメの空気感を保っており、

ボスも浄化して正気に戻す展開なので、

そこまでシリアスでも無く、殺伐ともしていない。

まあ、「魔法少女衣装のスカートが短い」というネタを擦ったり、

大きなお友達向けのノリもちょいちょいあったりはするが……。

 

 

ミントのスカートから氷が出てくる一枚絵はフェチ度が高すぎて、

色々なものが我慢しきれなくなってる!

 

 

その他ちょっと気になった点としては、ステージ背景のチープさ。

ありきたりなアクションゲームの背景を、

それっぽい小物でなんとか「妖精の国」にしようとしてる苦しさがある。

 

 

上の画像は「デザートシュガー」という、砂糖で出来た砂漠のステージなんだけど、

どう見ても雪山ステージにしか見えない!

 

 

それはそれとして雪山のステージは別にあったり。

でもこの個性を出そうと頑張ってる感じは結構好き……!

 

 

オプションに「血の表示」のオンとオフの項目があり、

ダメージ時に出る血液っぽいエフェクトを切り替えられる。

 

 

ただ、このゲームって別にバイオレンスな世界観ではないので、

攻めた表現というより、単純に浮いた表現という印象になってしまった。

冒頭のパンモロにも言えるが、ちょっとゲームの空気感にブレが感じられるね。

個人的には元が女児向けのゲームだし、

そうこう方向で攻めた表現はそこまでいらない派かな。

 

 

良い意味で「制作スタッフが作りたいものを作った!」という作品。

ちょっとストイック過ぎたり、窮屈なところもあったりするけど、

多彩な技による奥深さや丁度良いテンポのステージ構成、

オンラインランキングもあるスコアアタックとタイムアタック。

アクションゲーム好きでも白熱する高難易度モードなど。

やればやるほどに深みが増してくるコンボアクションゲームだった。

2日で12時間も遊んでしまったわ。キャラも可愛いしBGMや主題歌も良し!

 

通常難易度だとそこまで難しくは無く、ステージセレクトもあるため、

アクションゲーム苦手な人でもなんとかエンディングは見れる……かな?

 

冒頭にも書いたが

「プリキュアくらいの温度感で戦う美少女アクションが遊びたい!」

って層や、コンボアクション好きならオススメしたいぜ!

Nintendo Switchなどへの移植や続編も待ってます!