六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の
『北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~』に行ってきたぞ!
開催期間は10月7日から11月19日まで。
400枚の原画展示と様々なフォトスポットで『北斗の拳』を体感するイベントだ。
収録範囲はラオウ戦まで……か!
会場内は映像以外は撮影自由。
ただし、原画の接写や一枚ずつの撮影NGなどの規則があったぞ。
入口の横でケンシロウの像がお出迎え。
と思ったらすぐ横の巨大パネルでいきなり死兆星を見せられるし……。
入口がシェルターを閉めるトキになってるのがずる過ぎるだろ!
ト……!!
入口に入ると千葉繁のナレーションによる特別映像が公開されており、
親の声より聞いた『愛をとりもどせ!!』をバックにイベントの趣旨を説明。
最後に「頭上に死兆星が!」と見ている人間に死亡フラグを立てて映像が終わる。
水が飲めなくて死にそうになってるケンシロウから始まり、
ラオウとの戦いまでを辿っていく構成だ。
額装された原画とコマを使ったパネルで構成された会場は大迫力!
海洋堂のフィギュアが展示されていたり、様々な映像の音声が鳴り響いたり、
登場キャラの金ピカの像が立っていたりと、色々派手な作りになっていて、
同じ場所で開催されていた『ブラックジャック展』と対照的。
やはり現役でメディアミックス展開が続いていて、
昔から公式がネタに乗り気なコンテンツだけあるね。
ミスミのじいさーーーーん!
と、序盤の印象深い名エピソードの原画を堪能した後に……。
「ミスミの村に種モミを実らせろ!!」というフォトスポットが!
君の手で「そんな所」に種モミを蒔くことができる!
知らずに会場歩いててこの墓が目に入った時は笑うの我慢できなかったよ!
墓の下に溜まってる種モミを拾って蒔く形式でした。
ハート様の秘孔を突くフォトスポットも。
劇中だと割とあっさりやられたキャラなのに愛されてるよなぁ。
「蹴らないでね!!」「優しく触ってください」って注意書きが面白すぎてダメ。
どう攻略しろってんだよ!
サウザーの王座もフォトスポットとして登場だ。
めちゃくちゃデカくて作り込みがヤバい。
誰が座っても玉座の迫力に負けてしまうため、
作画が原哲夫で身長2メートル以上の人間専用のフォトスポット。
原画の迫力に関しては説明不要。
週刊連載でこの書き込みは今の目で見ても圧巻だ。
登場キャラ1人1人の表情の美しさと哀しさが凄味を持って伝わってくる。
これは生で見れて本当に良かった。
ただ『北斗の拳世紀末ドラマ撮影伝』とか
『北斗の拳 イチゴ味』とかのスピンオフの記憶が邪魔をする……!
「これ発泡スチロール食べてるんだよな」とか思っちゃうじゃん!
『北斗の拳 イチゴ味』1巻の表紙だ……とか思っちゃうじゃん!
とか思いながら何気なく壁を見たらデカいババアがいたりもする。
気の抜けないイベントである。
展示物に関する注意のところには「汚物は消毒だぁ~!」の人が。
展示する側も分かってるのか、ただのザコなのに原画4ページと紹介に力入っていたぜ。
原画の話だとシェルターを閉めるトキも突っ込み所はあれど名シーンだから感動したし、レイに服を破かれたマミヤさんの体に、他のページよりもホワイト修正が多くて気合入ってたのも分かったり。とにかくあらゆるところに発見と感動があった。
『北斗の拳』40周年に寄せたお祝いイラストも飾られていたんだが……。
青山剛昌/秋元治/アジチカ/あだち充/荒木飛呂彦/尾田栄一郎/倉尾宏/坂本眞一/迫稔雄/佐藤洋寿/ジャスミン・ギュ/新久千映/鈴木央/高橋留美子/地原修二/次原隆二/出口真人/冨樫義博/鳥山明/なっとうごはん/原泰久/北条司/真島ヒロ/森川ジョージ/森田まさのり/山田俊明
という尋常じゃなく豪華な面子!特に冨樫先生はビビった。
これは是非会場で見てもらいたい!
会場の最後は金色のラオウ像と錚々たる面子のサインがあり
クラウドファンディングでケンシロウに殴られる権利を買った人たちの名前も。
最後に死兆星が消えた画と「おまえはまだ生きている!」という謎に前向きなメッセージで締めくくられたぞ。
入口からの流れなのは分かるがなんだその締めのセリフ!?
まあ……生きていくかぁ!
それにしてもこのディスプレイも凄い凝り方。
出口の売店では何やら凄い技術のアート画が凄い値段で売られていた。
その他、会場限定グッズも多数販売されていたぞ。
「聖帝十字陵 サウザーのおデコのあれグミ」はイチゴ味のセンスじゃねーかな!?
とりあえず俺が買ってしまったのは……ユダの入浴剤「湯だ」!
見た瞬間に負けたので買ってしまった。1個440円もするがやむをえん!
1枚180円くらいのポストカードも。無難に良いシーンをチョイス。
3500円の図録も購入だ!重厚感ある1冊でズシリと重い。
お祝いイラスト全部載ってるし、
原作・武論尊、漫画・原哲夫、編集・堀江信彦へのインタビューもあるからボリューム満点。
当時のライブ感で突き進む様子を改めて聞くことができるぞ。
というわけで大満足のイベント。
やや悪ノリ気味のネタも『北斗の拳』なので許せちゃうし、
息を呑む迫力の原画とパネルの中を進み、
物語を追体験していくのはもはや体感型アトラクション。
11月19日まで開催中なので、興味ある人は是非足を運んでみてくれ!