爆裂武装バルビークル ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『爆裂武装バルビークル』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはSwitch版ね。
パブリッシャー:Sanuk/Henteko Doujin
機種:Switch/PC
ジャンル:アクション
発売日:2022/8/26(PC)2023/7/20
価格(税込):980円
愛と正義のインディーゲーム制作サークルASTRO PORTによる戦車アクションゲームだ。生まれた星が異なる美少女たちが、襲撃してきた地球防衛軍と大バトルを繰り広げる内容になっているぞ。
2Dドットのメカアクションに定評ある開発なので安定した面白さ。緊張感と爽快感のバランスが絶妙だ!
様々な惑星から研究員が集まる超電気科学研究所アビック星支部に、横暴な態度の地球防衛軍(TDF)が武力制圧を仕掛けてきた!6人の美少女と12台の万能戦車バルビークルで立ち向かえ!というストーリーだ。
昔ながらのステージクリア型アクションゲームで、性能の異なる12台から3台を選んでゲームスタートだ。ボスを倒すと回復して入れ替えが可能になるが、体力がゼロになって完全に破壊された戦車は復活出来ないルール。
戦車は広範囲爆撃タイプ、反射手裏剣をばら撒くタイプ、火炎放射タイプ、ひたすら高火力ビームのタイプ、デコイで敵を引き付けるタイプ、やっぱりこれだねドリルタイプ、地味だけど地味に強いタイプなどなど個性豊か。
3台の戦車を切り替えながら戦うシステムで、武装は撃ち放題の通常ショットと、弾数制限はあるが激烈に強いオメガショットの2種類だ。
万能戦車なので飛行しながらバンバン攻めていける作り。飛行するとエネルギーを消費していき、移動速度が著しく低下する。地面に着陸すると少しずつ回復していく。戦車を切り替えるとエネルギーが回復するが、切り替え時に数秒スキが出来るので、考えなしに進むと敵に撃たれ放題になる。
変な縛りを入れてつまらなくなるアクションゲームは多いが……。
本作は戦車の基本火力が非常に高く、オメガショットの全方位ミサイルや高火力レーザーなどの迫力と威力も圧倒的。
オメガショットぶっ放して大量の敵を地形ごと粉砕してる時の気持ち良さは、これだよこれ!ってなる。
単純に撃ってて気持ち良いし、エネルギー管理と戦車切り替えのタイミングの感覚を掴めばノンストップで進めるし、敵の攻撃が激しい箇所では地形を活用して敵弾を防ぐ立ち回りも重要。メリハリの効いたゲーム展開で遊んでいて飽きさせない作りだ。
システム上の縛りがちゃんとゲームを面白くしている。
グリグリ動く巨大メカや巨大クリーチャー相手のボス戦も熱い。
アストロポート作品は高火力の武器を温存しておくとボスを瞬殺できるゲームが多いが本作もそう。ボス倒せばこっちのHP回復するしダメージ覚悟でレーザーとミサイル一斉発射じゃい!で押し切るのが非常に痛快。
でもたまに押し切るつもりが撃墜されてウワーーーッ!って叫ぶことになる。
合間には超電気科学研究所アビック星支部の面々による会話パートも挟まる。種族も年齢も違う美少女キャラたちが緩い会話を展開だ。攻略ヒントになる会話もあったりでちゃんとしてる。
ただ、この会話パートはかなりクセが強い。世界観が繋がってる他作品の話を前フリ無しにするので置いてけぼりにされる。会話パートの半分くらいは「一体何の話してんの!?」ってなるぜ!背景モニターにさりげなく元ネタを表示してはいるが、そもそも元のゲームやってないと元ネタだと分からない。
同じアストロポート作品でも『ギガンティック・アーミー』は一兵士の視点で戦争に参加する構成だから気にならなかったが、本作は良くも悪くも同人ノリが強いね。
さらっと話されている「メグリロ」なる存在(背景に顔も出てる)。
これは全編が『チャージマン研!』のオマージュで構成された気の狂ったゲーム『魔女ボーグ メグリロ』の話です!こういう作品も含めてアストロポート作品は全部世界観が繋がっているのである。
高火力と高機動!緊張感と爽快感!980円のアクションゲームとして非常に満足度が高い1本だ。
12種類の戦車から3体選ぶ仕様で、難易度が5段階あるから繰り返し遊びたくなる構成だし、効果音やエフェクトも遊んでいて気持ちの良い仕上がり。難易度ハードからはかなり手強くなるが、ステージ毎のセーブ&ロードやコンティニューもあるから手軽に遊べる。オススメです!