カルトに厳しいギャル-CULT VS GAL- on Steam
『カルトに厳しいギャル-CULT VS GAL-』のレビュー行くぜ!タイトルの圧がつよい。
パブリッシャー:Crush-vAdin
機種:PC
ジャンル:FPS
発売日:2024/5/3
価格:500円
個人開発サークルであるCrush-vAdinの最新作だ。オールドスタイルのアクションを色々手がけているところで今回もそのノリ。「大獄院・スマッシャー・サキ」なるギャルを操作し、武装した宗教組織とドンパチ繰り広げるFPSだ。戦争で荒廃した帝国が舞台なので設定はなかなか殺伐としてる。
俺のレビュー
前作は地雷系ガールが悪魔を撃ちまくるローグライク要素のある作りだったが、今回はグッとシンプルなFPSにまとめてある。面倒な要素は無く、爽快感とスピード感に特化。操作系統も分かりやすく非常に遊びやすかった。
ギャルがカルトを抹殺するコンセプトはかなりロックだが、幅広いユーザーが楽しめる。カルトに厳しいが人には優しいゲームだぜ!
こちらがタイトル画面。
すべての情報にアクセス出来て放置してると歌も聞ける。無駄無くまとまっていて地味に感心してしまった。ギャルは無駄にも厳しい。
ステージクリア型のFPSで、敵を倒しながら進んでゴールに入ればクリアだ。ゴールに入ればクリアなので、ボス戦以外だと敵を全部倒す必要ない。分かれ道やスイッチで道を開ける仕掛けなどもあるが、マップはそこまで複雑ではない。面倒ではなく、しかし単調ではないステージデザインはかなり練られているぜ。
操作はキーボード&マウス。WASDによる移動、マウスで狙って左クリックで射撃、右クリックで近接攻撃、ホイールで武器切り替えとなる。
照準移動は左右だけなので、シビアな調整は必要なくバンバン撃ちまくれるぞ。
特徴的なのは近接攻撃のマチェット。これでカルトの首をはねて倒すと中指をおっ立てて一緒だけ無敵に!アナーキー過ぎる!攻撃範囲も広いので連続でカルトの首を飛ばしまくり!「間合いを一気に詰めて、敵の銃口がこちらを向く直前に首を切り落とす」をスムーズに行えるのが気持ち良いぜ。こういうゲームはアナーキーなほど面白い。
FPSの主人公を女の子にしても画面に映らない問題を解決するために、右にグラフィック表示して色々アクションさせるのが良い味になってるし、リロード時のモーションなども細かい。
銃器はハンドガンのみからスタートし、ショットガン、アサルトライフル、ロケットランチャーと増えていく。弾薬はそこら辺に落ちているのを拾って補充だ。
ゲームだと射程を短くされがちなショットガンの射程がめっちゃ長いのが嬉しい点。アサルトライフルで雑兵を一掃して道を切り開いたり、ショットガンを連射して固い敵を中距離から処理したり、弾数は少ないが強力なロケットランチャーでまとめて吹っ飛ばしたりと、残弾を踏まえながらの使い分けを意識するのが楽しいバランス。
近接攻撃は非常に強力だが、マチェット一発で倒せない敵や、接近されると体力を一気に削られるチェーンソー男、破壊しないと無限にザコを吐き出すコアなど。しっかり使い分けを意識させる敵の構成も上手い。
ボスも難易度を変えると攻撃パターンが変わったりと丁寧な作りだ。パターンを見切るとゴリ押し出来るところもあるがこれはこれで。
ボイス付きの通信会話も前作からのスケールアップを感じる。
主人公のギャルの声はネット声優のmochimiyuさんが担当しており、「おつかれちゃーん」「弾込め」「再・装・填!」「おけまる」「ひーはー!」などなど、ノリノリのセリフでカルト狩りを彩ってくれる。死亡時のボイス含めてバリエーション豊富だぜ!
本編とは別のアリーナモードも搭載。広いフィールドの中で3分間ひたすらカルトを撃ちまくるモードだ!コンボを繋いでスコアを稼ぐここだけの仕様もあり、本編とはまた違った感覚で楽しめるぞ。
本編では隠し要素で様々なゲストも登場しているので探す楽しさもある。こちらはバーチャルいいゲーマー氏が登場する隠しステージ。カルト教団を倒していたらカルト動画チャンネルにたどり着いてるじゃねーか!
遮蔽物を活用しながら大量の敵を捌いてひたすら撃つ!
面倒な要素は一切なく、原始的な撃つ気持ち良さと暴力に特化した作りがたまらない1本。
難易度ハード以上だと結構手強いが、サクッとクリア出来るボリュームで難易度を下げるとめちゃくちゃ簡単になる。ゲームオーバーになってもコンティニュー可能でステージセレクトもあるし、やり込む人向けにタイムアタックも可能になっているぞ。
500円で手軽に遊べるFPSとして完成度が高く、レトロスタイルなFPSが好きな人から、単純にタイトルに惹かれた人まで楽しめる作りだ。みんなも500円でカルトゼロ運動に参加して暴力の嵐を巻き込そう!