
『がんばれゴエモン外伝2〜天下の財宝〜』のレビュー行きまっせー!
PS5版の『がんばれゴエモン大集合!』でプレイしたぞ。
パブリッシャー:コナミ
機種:FC
ジャンル:RPG
発売日:1992/1/3
『がんばれゴエモン』6作目で、シリーズ2本目となるRPG作品だ。
既にスーパーファミコンで『ゆき姫』を出した後に、再びファミコンでRPG2作目を出した形だ。RPG1作目の『きえた黄金キセル』とは、話が繋がってるような繋がってないような……くらいの関係。
- ファミコン末期に生まれた大作RPG!同期はいぶし銀のタイトル多し!
- 「せかいドロボウたいかい」から始まる無茶なストーリー!今度の舞台は新大陸!?
- RPGとして前作から格段に進化!行くところまで行ったシナリオがスゴい!
- コリュウタ初登場!まさかのゲスト参戦もある新たな仲間達!
- 更に磨きの掛かった戦闘演出!今回はゴエモンたちもよく動く!
- 広すぎるダンジョンと大味な戦闘バランスもブラッシュアップ!
- ファミコン最後のゴエモンに相応しい完成度!
ファミコン末期に生まれた大作RPG!同期はいぶし銀のタイトル多し!
発売された1992年は既にスーパーファミコン発売から一年以上経っていることもあり、ファミコンでは『ファイアーエムブレム外伝』『SUPER桃太郎電鉄』『スーパーマリオUSA』『ロックマン5』などなど。人気シリーズに目を向けてもいぶし銀のタイトル揃い。
RPGとしては荒削りだった前作から格段に進化していて、しっかり手応えある戦闘バランスに。話のスケールも色んな意味でぶっ飛び過ぎて、これはもう面白すぎて和風ゲームじゃないぞ!
「せかいドロボウたいかい」から始まる無茶なストーリー!今度の舞台は新大陸!?

ストーリーはいつも通りはぐれ町でダラダラしてたゴエモンに、エビス丸が話を持ってくる黄金パターン。
エビス丸から「せかいドロボウたいかい」なる、参加者全員しょっぴいた方が良い大会を持ちかけられ、最初は義賊と泥棒は違うと怒っていたゴエモン。しかし優勝賞金が1億両と聞いて目の色を変えて参加を承諾する。おみっちゃんへのプレゼントや、家の雨漏りを直すためにも目指せ優勝!

ドロボウ大会が始まって取り締まりが厳しくなったってセリフあって笑った。
そりゃそうだよ!

ゴエモンといえば日本を舞台にした諸国漫遊だったが、シリーズ6作目ということもあって味変が入る。最初に船で移動するシーンが挟まり、新たなエリアでの大冒険がはじまるのだ。
このドラクエみたいな地域は一体どこなんだ……!?

なので2つ目のダンジョンでピラミッドを出しても問題無し!
ここどこなんだよ!?
エジプトが舞台でもないのにピラミッドがこんなに早く出てくるゲーム、他には『つるピカハゲ丸 めざせ!つるセコの証』くらいしか知らない。
RPGとして前作から格段に進化!行くところまで行ったシナリオがスゴい!

前作同様に最大4人パーティのドラクエタイプRPG。
街で情報収集してダンジョンを攻略していく流れだが、今回は世界ドロボウ大会のために「8つのカギ」を探すことになる。1つずつカギを入手していくので、ゲーム進行が前作より分かりやすくなった。

さすが1992年の作品だけあってRPGとしての作りは前作から格段に良くなっている!
アイテムを鑑定してくれるマメタンが同行して効果を教えてくれるし、ショップで装備を買う際に誰が装備できるかも教えてくれる。
メニューからアイテムや術を使って回復する時の連続処理など、細かい部分でも快適になっているぞ。がんばってる!

舞台が日本という枷が外れたせいか、前作以上にぶっ飛んだ展開の連発!
いきなりラクダに乗ってピラミッドに向かう展開から始まり、太ったモグラに頼まれてバーベルが上に乗った塔で痩せる実を探したり、洋館や南蛮船で狼男や吸血鬼と戦ったり、潜水艦に乗って海に沈んだモー大陸に行ったり……。

終盤になってくると野菜で出来た地下世界とかに行ったりもする!
『サラダの国のトマト姫』かよ!後にハドソンを吸収してボンバーマンでゴエモンとトマト姫が共演することを暗示していた……!?
異世界が出てくるといよいよ何でもあり。

イベントはおとぎ話ネタもいくつかある。
村人と仲良くしたい赤鬼が牛泥棒と誤解されてしまうが、実は宇宙人がキャトルミューティレーションしていたのが真相という「泣いた赤鬼」に月刊ムーを一発ぶち込んだようなイベントも存在。
宇宙人に出番取られた青鬼の気持ち考えたことあるんですか!
無いと思う。

後半になるとメタっぽいセリフが増えてきたり、開発スタッフの悲鳴がモブのテキストに混じって来たりで苦労がにじみ出ている……!
コリュウタ初登場!まさかのゲスト参戦もある新たな仲間達!

仲間キャラは前作からガラッと面子が変わり、こちらも何でもありのバラエティ豊かなメンバーが揃っている。人気キャラのコリュウタは本作が初登場!
ボンボンのマンガ版ではメカクレキャラだったが、本作ではまだ普通に目が見えてる。
母親想いのストレートな良い子でこれは好感度高い。戦闘でも有能だ。

なんとシモン・ベルモンドも仲間に!
ちょっと田舎臭い顔してるが、加入時に『悪魔城ドラキュラ』のアレンジが流れたりでもはや『コナミワイワイワールド』。割と早く抜けちゃうのが惜しい。

一方で前作で仲間だったコバンネコはモブ扱い。お前そんなキャラだっけ!?
ヤエちゃんが出てこない代わりに別の秘密特捜ニンジャが出てきたりも。ヤエちゃん、この頃はまだレギュラーキャラとして定着してないのがよく分かる。
更に磨きの掛かった戦闘演出!今回はゴエモンたちもよく動く!

戦闘画面はレイアウトが変わり、ゴエモンたち自身も画面内に登場だ。
前作の戦闘アニメも凝ってたが、アイコンだけだった味方キャラも今回から動くようになり、キセルや小判投げなど、同じキャラでも武器によってモーションが変わるのが凝ってる。
もちろんザコ敵も待機モーション、攻撃モーション、やられモーションが用意されており、色違いの敵はほぼいない贅沢な作り!

進む度にヘンテコな敵、可愛い敵、ちょっと怖い敵が次々に出て来るので飽きさせない。
ダンジョンの度に新しいザコ敵が途切れなく登場するのが前作に続いて凄まじい点だ。ファミコンのRPGだぞ!?

製作スタッフのセンスに唸るデザインの敵が多く、氷のダンジョンで出て来る「ひえひえ」はかなり好き。文字じゃん!

ダメージを受けると「いたい~」に変わるのがしょうもなくて爆笑しちゃった。
広すぎるダンジョンと大味な戦闘バランスもブラッシュアップ!

前作は演出面の作り込みは凄かったものの、しょっぱなからクソ広いだけでスカスカのダンジョン、適当に殴ってるだけでなんとかなる戦闘バランスと、RPGとしては大味だった。
しかし今回はどちらも改善!最初のダンジョンからコンパクトで「違う……!」と感動。戦闘も状態異常のザコに悩まされたり、ボスの全体攻撃に苦しめられたりと、要所でしっかり手応えを出してきている。
回復アイテム持てるだけ持ってダンジョンに突っ込んで「ボスまでに回復足りるか?」と、残りのリソースを考えて進むか引くかの判断をしなきゃいけないの、昔のRPGはこういう緊張感が面白かったんだよなぁ!と懐かしい気持ちに。

戦闘における各キャラの役割もしっかりしてる。
攻撃術が強いエビス丸に、スピードが速くて回復も強力なコリュウタ。入れ替えが激しい代わりに強力な固有技を持つ4人目。
前作はゴエモンが術使えないのに殴りもそこまで強くないという、単にあんまりがんばってない人だったが、本作だとしっかり術を覚えるし、専用の攻撃技も色々とある。啖呵を切って敵にダメージを与える術はゴエモンらしいところ。電光パンチはただのキャシャーン過ぎるがまあカッコいいから良いか!
ただ、やはりファミコンのRPGだけあってエンカウント率は高く、中盤以降は逃げるコマンド連発になりがち。
ダンジョンも似たような地形がかなり多く、一度気になると「この窪みがあるマップ何度も見るな……」と気になってしまう。
「8つのカギ」を始めとする重要アイテムがアイテム欄を圧迫するのも難点。
アイテムを預けられる施設が登場するものの、どこで使うか分からないアイテムが沢山あるから迂闊に預けられないのだ。
ファミコン最後のゴエモンに相応しい完成度!

『がんばれゴエモン大集合!』に搭載されたターボモードをガンガン使って、12時間ほどでクリアした。前作よりボリュームアップ&ブラッシュアップ!
プレイヤーを楽しませよう、驚かせようという無邪気なサービス精神が途切れず続く大作RPGだ。さすがに今遊ぶとダンジョンは怠いところもあるが、そこを含めてもファミコンのRPGとしてはかなり上位に来る1本。BGMも相変わらずハズレ無しで血が滾る!
難易度も程良くヒヤッとさせられるが、強すぎるボスなどはいないため、パーティをきっちり育てていれば無理なく勝てるバランス。
最初から最後まで無茶苦茶な展開が続くのに、最後はゴエモンがカッコ良くまとめつつ、どこか締まらないエンディングはここまで遊んだシリーズで一番好きだなあ。ファミコン最後のゴエモン、堪能させてもらったぜ!