絶対SIMPLE主義

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3DS「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ カスカベ映画スターズ!」レビュー!ファン感涙のゴージャスさ!

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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶカスカベ映画スターズ!のレビュー行くぜ!

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ カスカベ映画スターズ! | バンダイナムコゲームス公式サイト

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶカスカベ映画スターズ!は

4月10日にバンダイナムコゲームスから5119円で発売された3DSソフト!

開発はインティ・クリエイツだ。GBA、DS、3DSのクレしんのゲームは全部ここが担当だな。

ハイグレ魔王からB級グルメサバイバルまで!

クレヨンしんちゃんの歴代映画21作品をテーマにしたゲームだ!

DLCで映画最新作であるロボとーちゃんのミニゲームも収録。

有料だが6月16日までは無料となっているぞ。

映画クレヨンしんちゃん22作品中20作品を見てる俺としては避けて通れないゲームである。

3DSで復刻された「スーパーファミコン版 クレヨンしんちゃん」のデキをチェックだゾ! : 絶対SIMPLE主義

初回特典で封入されている「スーパーファミコン版クレヨンしんちゃん」についてはこちらを参照ね。

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映画世界で管理されていた大切なフィルムに穴が開いてしまったため、

映画のキャラクターがしんのすけの住んでいる現実のカスカベにあふれ出してしまった!

カスカベではカスカベ映画祭が開催されていたのでコスプレか何かと思われて騒ぎにはならなかったが、

このままでは大変なことになってしまう!

穴の空いてしまったシーンをもう一度撮影すればフィルムは修復できる!

「伝説のカチンコ」を使いこなすことが出来たしんのすけはカントクに選ばれ、

映画世界からやってきた二人のおねーさん、野原一家、かすかべ防衛隊、カスカベ市民

みんなの協力を得ながらフィルムを元に戻すための撮影「撮エイガ」に挑むのだ!

というのがストーリー。

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こちらが映画世界からやってきたトーキーとサイレン。

映画ネタのゲームだから名前がトーキーとサイレンでサイレンの方がグッと年上ってわけね。

いかにもクレしん的センス。2人ともとても可愛い。

サイレンさんは年齢が29歳でめっちゃいじられるんだけど、

こういうネタで笑うより「やめてあげてくださいよ!」という感情が湧く年になってしまったよ……。

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ゲームはおつかいイベントをこなしながら進めていくミニゲーム集。

2Dアクションゲームのような移動パートでカスカベの街を探索し、

困っているキャラの悩みを聞くと、「○○に○○を渡せ」とか

「○○に伝言してくれ」とか「○○を探してくれ」などの頼みごとをされる。

その悩みを解決すると新しいミニゲームが遊べるようになったり、シナリオが進行したり、

新しいスキルが入手できたりするのだ。

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カスカベの街はかなり広く、

サトーココノカドーやふたば幼稚園などクレヨンしんちゃんファンにはおなじみの場所も満載。

ある程度ゲームを進めると夜のカスカベにも移動可能になる。

下画面の地図からいつでも自由にワープ出来るスキルを最初から持っており、

ミニゲームが遊べる場所に一発で飛んだりも出来るので移動は非常に快適だ。

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伝説のカチンコにセット出来るスキルはケツだけ星人で狭い場所が通れるものや、

オナラターボで複数回のジャンプが可能になるスキル、

特定の場所を通ることが出来るスキルなどなど。

悩み事を解決する度にどんどん行ける場所が広がっていくのだ。

ミニゲームをこなしてレベルアップすると一度に装着できるスキルを増やしたりもできる。

ちなみにスキルをセットすると伝説のカチンコが立木文彦の声で「これで決まりだ!」などと喋るぞ。

仮面ライダーWじゃねーか!

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まず圧巻なのは登場キャラとフルボイスの会話!

野原一家、カスカベ防衛隊、ふたば幼稚園の先生達はもちろん。

ハイグレ魔王やパラダイスキング、又兵衛と蓮姫、レモン、つばきちゃん、

吹雪丸、マカオとジョマ、ス・ノーマン・パー、トッペマ・マペット、スンノケシ王子といった映画キャラに、

TVシリーズからも埼玉紅さそり隊や

本屋の店長と店員さんやチーターやカスカベ防衛隊のお母さん達も続々と登場し、

すべての会話がフルボイスで展開される!会話デモはどのキャラにも複数用意されていてボリューム満点!

アニメの絵柄そのままでグリグリ動き、アニメのノリそのままで会話するのが素晴らしい。

映画キャラは好きなキャラだらけなんでとにかくマップを歩いてて話してて嬉しかったわ。

音楽は基本的にはゲームオリジナルだがTVシリーズの曲はいくつか使われている。

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しかしトラックの男がボイス付きで登場した時は吹いた。

なんでヤキニクロード代表で出てくるのがこの人なんだよ?!いやインパクト凄かったけども!

バンナムの低年齢層向けゲームだと立体視を抑えたり省いたりするものも多いが、

本作はしっかりと活用していて背景の立体感はなかなかの凝りっぷりだ。

登場する映画キャラあくまでも「映画のフィルムから飛び出してきたキャラ」なので、

性格は原作そのままだけどカントクであるしんのすけには頼みごとをしたり雑談をしたりする。

しんのすけが映画では悪役だったキャラとも普通に会話するのが新鮮で楽しいぜ。

夕陽のカスカベボーイズの敵であるジャスティス・ラブと普通に会話するとか映画じゃありえない。

「又兵衛のヘアスタイルを気にするパラダイスキング」や

「アクション仮面に組み手を申し込むアセ・ダク・ダーク」など。

クロスオーバー的なおつかいミッションも多くてニヤリ。

伝言を頼まれるミッションなので直接の会話が無いのが残念。

見たかったなあ、アクション仮面VSダーク。

しかし本編クリア後のとある場所では

ちゃんとした「映画キャラクター同士のフルボイス会話」を見ることが可能!

「こいつらが会話するなんて?!」「声優つながりじゃねーか!」とかビックリな顔ぶれ

まさに夢の競演と言うしかない内容でこれだけで定価分の元は取れたと思いましたね!

フルボイスではあるんだけど、大物が担当していたり、

オリジナルの声優さんが亡くなっているなどの理由で代役になっているキャラも一部存在。

野沢那智が演じていたハイグレ魔王は井上倫宏。

加藤精三が演じていたブリブリ魔人は秋元羊介。

郷里大輔が演じていた珠由良ブラザーズのローズは大友龍三郎になっているなど。

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ぶりぶりざえもんに関してはライブラリ使用で塩沢兼人の声がしっかりと使われているのが嬉しかった。

ちゃんと会話シーンもアリ!

スキルで登場する温泉の精も丹波哲郎の声で喋るし、

収録が終わっていたのかマスター・ヨダの会話シーンはすべて永井一郎だ。

こう振り返ってみると亡くなってる方多いなあ……。

それだけ歴史のあるシリーズ作品ということなんだけど寂しいね。

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映画の名シーンを再現したミニゲームは映画1作につき2~4種類用意されており、全60種類だ。

内容はタイミング良くボタンを押すとか、素早くジャンケンをするとか、

タッチして敵を倒すとか、ジャイロセンサーを使ってキャラを動かして敵にぶつけるとかの単純な内容で、

同じようなミニゲームも多い。ここはまあ本来のユーザー層である子供向けと言っていいか。

「なんでこのシーンを再現したんだ?」というのもチラホラ。

とはいえ、難易度を上げればかなり手ごわくなってくるし、

クリア後はエンドレスでプレイし続けるスコアアタックモードも解禁。

もちろん、印象の強い名シーンもかなりの数が収録されているぞ。

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ヘンダーランド終盤でひろしが魅せたトランプ対決をミニゲーム化!

長考して「運」の数字を高めてからカードを選ぶだけのものだが、

グラフィックの再現度の高さだけでなく、

あの「どっちだ…右か!いや左?!」から始まるひろしの長セリフもしっかり収録!

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ブタのヒヅメ序盤より。

便秘の薬を飲まされたキンニクを操作してトイレに駆け込むミニゲーム!

正義の味方がクソなど漏らすか!

ここをミニゲーム化しただけでかなりずるいのに、

わざと失敗してわざとクソを盛らす事も出来るのには負けた。

これがインタラクティブ……!これが映画とゲームの融合……!小島監督……!

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こちらは温泉わくわく大決戦より。

モグラロボを誘導して街や建物を壊し、規定数以上の被害額を目指すミニゲーム。

「12億円の戦車がー!」の名セリフもしっかりあるぜ。

雲黒斎の野望のコマンド入力が無かったのは残念だが、

オトナ帝国のラストダッシュやブタのヒヅメラストのぶりぶりざえもんのシーンなど

いいシーンは一通り収録してある。懐かしさと再現っぷりにニヤニヤしながら遊ぶには十分な内容だ。

そんな盛り沢山のゲームだが、欠点はまず映画知らないと入りづらい点。

映画ネタのゲームなんだから当然といえば当然なんだが、

ミニゲームがどういうシーンかっていう説明がほとんど無いし、

登場キャラの説明もメニューから見れるキャラ図鑑でちょっと触れられる程度。

映画キャラとしんのすけもほとんど知り合い状態での会話からスタートする。

さすがに映画21作品全部見ている人は少ないと思うので、

もうちょっと元ネタへの説明が多くても良かったという気はしたかな。

去年3DSで出て同じく映画ネタ中心だった仮面ライダートラベラーズ戦記もそういうとこあったねえ。

まあ、映画未見のプレイヤーに出来るだけネタバレをせず、

興味を持ってもらえるような構成である……とも言えるかな。

最初にも書いたが基本的にはあちこち探索して

おつかいイベントを繰り返してミニゲームを遊んでいく内容なので、

移動が快適とは言っても遊んでると多少ダレてくる。

どこからでもワープ可能なのはいいんだけどマップ切り替え時のロードもやや長め。

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マップに点在する壷を見つけてブリブリ魔人を呼び出すことで

映画に関連したコレクションアイテムが手に入る要素は良かったが、

壷は何十個もあるのにブリブリ魔人を呼び出す演出がカットできないものちょっとダルかったね。

欠点らしい欠点はそのくらい。

ミニゲーム集としては単純だけど

「アニメを再現」というより「アニメがそのまま動いてる」レベルのグラフィックに、

フルボイスの会話、何十人も登場するキャラ、60種類ものミニゲームととにかくゴージャスな内容。

プリキュアやスーパー戦隊のゲームもこのくらいの質だったらなあ……!

ゲームオリジナルキャラであるトーキーとサイレン、

途中から加わるCV石丸博也で業界用語を喋り捲るカリピーもいいキャラしてたし、

挿入歌である「カスカベ映画祭のテーマ」もお気に入り。

クレヨンしんちゃんの映画もクロスオーバー系のキャラゲーも好きな俺にはご褒美のようなソフトでしたよ!

堪能したぜ!ありがとう!しんのすけカントク!

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ カスカベ映画スターズ!
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