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PS4/PS3/VITA「Counter Spy」レビュー!割り切ったゲームらしさが爽快なスパイゲー!

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Counter Spy(カウンタースパイ)のレビュー行くぜ!

CounterSpy | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

カウンタースパイは8月21日にSCEからPS4/PS3/VITAで配信された1620円のダウンロード専用タイトルだ。

1620円払えば3機種全部で遊べるという仕様になっている。俺が遊んだのはPS4版ね。

冷戦舞台にしたアクションゲームで、

西と東の超大国はそれぞれ大量破壊兵器を積んだミサイルによる月攻撃を計画。

両国の衝突による最終戦争を回避するために、プレイヤーはスパイとなって軍事施設へ潜入する!

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ゲーム起動時にわざわざ謎の警告画面で教えてくれるが、ステージは自動生成で毎回変化。

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操作は左スティックで移動、方向キーで4種類ある武器の切り替え、

□ボタンで近接攻撃、×ボタンでジャンプ、○ボタンで物陰に隠れたり前転。

L1かL2ボタンで武器を構え、右スティックで照準を操作してR1かR2で発射。

本作は横スクロールのアクションゲームで、

ステージによって地下なども存在するが、基本的にはひたすら右に進めばOKな作り。

特徴としては特定のポイントになると2Dから3D視点に切り替わるところだ。

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こちらは通常の視点。

黄色い矢印の看板に近づくと○ボタンのアイコンが出るのでここで○を押すと……。

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このように物陰に隠れて3D視点に。

スキを付いて敵を狙い撃ったり、2D視点では攻撃出来ない画面奥の敵への攻撃が可能になる。

場所によっては2D視点のまま攻撃した方が良かったりと使い分けが重要だぜ。

ゲームの目的はステージのどこかにあるミサイル発射計画書を集めること。

1ステージに1~4枚存在し、回収してクリアを繰り返して25枚集めると最終ステージが出現する。

計画書以外にも回収するとボーナスが貰える資料や、

一定数集めると新しい武器がアンロックされる設計図、

一定数集めると特殊スキルが身に付くマニュアルなどが存在。

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ステージは西側と東側のどちらかを選択して潜入する仕様。

配置されたアイテムの種類と数が毎回変化し、

何が配置されてるかも事前に確認出来るのでプレイスタイルに合わせて選択できる。

すぐにゲームを進めたければ計画書の数が多い方を選べばいいし、武器を集めたければ設計図の多い方。

資金を稼ぎたければボーナスの多い方って感じでね。

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武器はサイレンサー付きのピストルに麻酔銃にグレネード。

同士討ちを狙える洗脳銃に、銃声に反応して爆発するゲルランチャー。

敵をほぼ一撃で倒せる黄金銃まであってバラエティ豊か。

マニュアルは足音を完全に消すステルスランに、

ヘルメットを被った敵もヘッドショット可能で装甲付きの監視カメラも破壊できる精密射撃。

敵からのダメージを4割減らすものなどもあって最大で3つまで装備可能だ。

強力かつ個性的なものが揃っているが、

武器は設計図を集めても使えるようにするのにはお金が必要だし、弾代も別途必要。

マニュアルも装備するのに資金がいる上にステージ毎に使い捨て。

資金のやりくりが結構タイヘンなゲームなのだ。

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敵を避けたり倒したりしてアイテムを回収する横スクロールアクション。

こう書くとシンプルな内容なんだけど、

隠れて進む楽しさと敵を倒す楽しさがギュッと詰まっていて実に面白い内容。

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麻酔銃やサイレンサー付きのピストルで敵を暗殺してもいいし、

設置された爆発物を撃ちぬいて敵を一掃させたりも出来る。

グレネードでゴリ押すのも良し、洗脳銃で同士討ちさせて柱の影からほくそ笑むのも良し。

ヘッドショットを連続で決めてスパイらしく華麗に進んでも良し。

麻酔銃は眠るまでに少し時間はかかるが、

銃声で気付かれない上に一度眠ると絶対に起きなくて死んだのと同じ扱いになるので強い。

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□ボタンの近接攻撃を決めると一撃で敵を倒せるのでガンガン使っていきたい。

後ろから近づいてこっそり暗殺!こっちに気付いた敵に素早く接近して必殺!爽快だ!

操作も軽快で、慣れると

「敵のショットガンをジャンプで避けて間合いをつめて近接攻撃で一撃必殺!」なんて動きも楽々だ。

2D視点にしてる時は画面外の敵の視界範囲が狭くなったり、

近接攻撃は横の軸さえ合っていればかなり離れた敵にも叩き込めたりと、

2D視点と3D視点の切り替えでストレスが溜まらないようにしてる配慮も見える。

たまにザンギエフもびっくりの吸い込みっぷりを見せるぞ近接攻撃。

敵も適度にバカだったりと、ここら辺はゲームとしての遊びやすさを重視してるな。

1ステージ10分程度という適度な短さもテンポ良し。

ゲーム中に資料を見つけるとボーナスと書いたが、

ふざけた資料やブラックなネタが多くても名前だけで笑える。

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「週刊原子力科学」 特集は「この冬作ろう、白衣の下の完璧な腹筋」

ガイドブック「死ぬ前に見ておきたいミサイルの図面×10」 

「爆発物近辺での喫煙は健康に悪影響をもたらす可能性があります」と書かれたメモ 

プロパガンダ絵本「僕たちの思想が一番だ!」

……めっちゃ読みたい!

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スパイなのに金庫の開け方が「爆薬を仕掛けて鍵を爆破」だったり、

機密書類の回収方法が「機械からフィルムをムリヤリ引っこ抜く」だったりするのがまたひどい。

もちろん近くに敵がいるとこの爆音で気付かれます。

スパイなのにやかましいぞ!

このゲームには「デフコンレベル」という概念も存在。レベル5がもっとも低くてレベル1が一番高い。

監視カメラに見つかったり、不審に思われた警備兵に通信されたりすると上昇していく。

ステージ中に死んだ場合はデフコンレベルが1上昇して死んだ部屋の入り口からリスタートする。

レベル1の状態でレベルが上がってしまうとミサイル発射のカウントダウンがスタート。

カウントダウン終了までにステージクリアできなければゲームオーバーだ。

カウントダウンには注意しろよ!

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ロード画面の一言アドバイスでも

「冷戦を舞台にしたゲーム内でカウントダウンは危険信号だ。カウントダウンが開始したらとにかく走れ!」

って注意してくれるからな。おいメタ発言やめろや!

デフコンレベルはステージが終わっても引き継がれるので

レベルが1の状態でクリアしてしまうと次のステージがきつい。

レベルを下げる方法はステージ開始後にレベルを1下げるマニュアルを購入して装備、

しばらく潜入しないでおく、ステージのどこかにいる将校を降伏させる、などだ。

将校の数はステージ開始前に見れるので頭に入れておきたい。

このデフコンレベルの概念が面白いんだよねえ。

レベルで立ち回りがガラッと変わってくるし、ギリギリで進めてるところで将校を発見して一安心とか、

ギリギリで進めてるところで将校を発見したけど、周りが敵だらけで降伏させるのが大変だったりとか!

レベルが低い状態ならある程度ゴリ押しも出来るぜ。

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雰囲気も絶品。

銃撃戦などが始まると流れ出す「いかにもスパイ映画」なBGMは最高に盛り上がるし、

独特の陰影をつけたグラフィックに突っ込み所の多い背景、キャラの動きもいい。

画面隅をブラウン管っぽく丸く歪ませてあるのも細かい。

1周するだけなら2時間掛からないくらいだが、

ステージは自動生成で難易度は3つあるので結構遊べる。

武器の設計図やマニュアルの回収度は引き継がれる(アンロックにお金は掛かる)ので、

低難易度で武器とマニュアルを一通り揃えてから高難易度に挑んでもいい。

オンラインで他のプレイヤーとスコアを競ったりも出来るし、

他のプレイヤーが「先に潜入して力尽きたスパイ」として登場することもあって、調べるとボーナスが入るぞ。

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欠点はどうしても敵を全滅させるプレイになりがちなとこかなー。

ゲームを進めると敵の数がどんどん増えていって、

5人や6人、一部屋に8人なんてのも珍しくなくなってくる。

これだけの人数に気付かれず進むのは至難の業。

機密書類回収の際に派手な音が鳴るし、

戦闘状態に入って無くても、警戒状態の警備員を放置して次の部屋に進むとデフコンレベルが上昇してしまう。

ついでに言うと敵を倒した時のキルボーナスがかなり大きい。

この辺の理由からどうしてもしらみつぶしに敵を倒すプレイになりがち。

その方が効率良い上に儲かるからね。

難易度上げると敵の数が増えるんだけど、

キルボーナスが大きいから序盤さえ乗り切ればむしろ金が余るくらい手に入ってしまう。

自動生成ゲームの宿命だが、似たような地形が何度も出てくるので単調だったり、

回復アイテムの配置が極端だったりすることも。

PS4/PS3/VITAのマルチだが、

やっぱりというかVITA版はロード時間が長めで動きもややカクカクしてるぜ。

まあ、1プレイが短いゲームで携帯機でのプレイにも向いてるからそこに目を瞑ればこれはこれで。

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大味なところもあるが、ステルスアクションの面白さがギュッと詰まっていて

ゲームとして割り切った作りも遊んでいて気持ち良い1本。

4周してトロフィーコンプするまで遊んだけど面白かった!オススメだぜ!