絶対SIMPLE主義

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PS1「SIMPLE1500 THE 潜水艦」レビュー!魚雷祭りと地獄の二週目!

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SIMPLE1500 vol.82 THE潜水艦 D3公式

PSストア-SIMPLE1500シリーズ Vol.82 THE 潜水艦

2002年の2月28日に発売されたSIMPLE1500 THE 潜水艦のレビュー行くぜ!

定価は1500円だが現在はゲームアーカイブスで309円で購入可能!

「ラジコンヘリを操作する!」というゲーム内容が好評だった

SIMPLE1500 THEヘリコプターのコンセプトを引き継いだ新作で、

開発も同じトムキャットシステムが担当している。キャラデザもシケナオトさんだ。

vol.82だともうSIMPLEシリーズ後期だなー。

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田舎に引っ越して友達がいない寂しい主人公に

どう見てもカタギじゃない父親がラジコンの潜水艦を買ってくれた!

潜水艦の腕を磨きつつ、ご町内の皆さんのお悩み事を解決していく全8ミッションのアクションゲームだ。

ミッションをクリアすると貰えるポイントで新しい潜水艦や強化パーツを購入可能。

基本的な流れも一緒だね。

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THEヘリコプターと比較するとやや田舎!

まあラジコン潜水艦を操作する内容だから水場が近くに沢山ある場所じゃないとね。

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潜水艦は実際のラジコンのように2本のスティックで操作する。

左スティックで前身と後退、右スティックで旋回と上昇と下降。

目標が表示される便利なレーダーや、いつでも発射できる魚雷があるのがTHEヘリコプターとの違いか。

前作も水鉄砲があったがクリア条件に絡む一部のステージのみ。

本作はいつでもどこでも魚雷発射が可能となっている。連射も出来る。

とりあえずバシバシ撃ちまくってるだけでも楽しい。魚も撃てる。

せっかくの魚雷だ。海洋生物を絶滅させるくらいの気合で撃ちまくろうぜ!バードミサイル発射!

指定された条件を満たせばミッション成功。

バッテリーが切れるか、ダメージを受けて耐久度がゼロになるかでミッション失敗。

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ホバリングが無くて旋回がし辛かったり、水底に強くぶつかるとダメージを受けてしまったりと

THEヘリコプターに比べると操作が難しくて難易度は高めだ。

まあ、ヘリコプターと潜水艦なんだからプレイ感覚は違って当然。むしろ立派な個性よ。

最初は苦戦した潜水艦の操作が徐々に上達していく喜びに

ジリジリと高さを調節したり、ぶつかるとダメージの水底スレスレを移動して目標物を拾い上げたり、

魚雷でターゲットを狙い撃ったりとTHEヘリコプターとは違った魅力もある。

ミッションはTHEヘリコプターに続いてご町内の皆さんがラジコンを使った無理難題をぶつけてくるものだが、

今回は「水の中」が舞台なので、

前作であった「なんでそれをラジコンにやらせるんだよ?!」という不条理感は多少薄れている……かな?

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学校のプールに放されたザリガニを捕獲するために、

潜水艦でザリガニを網のある場所まで誘導するミッション!

なんでわざわざそんな回りくどいことを……。

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お願いしてくる先生かわいい!

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こちらはお父さんがゴルフの練習中に池ポチャしてしまったゴルフボールを回収してくるように

お母さんから頼まれるミッション。

田舎だからか女性陣はみんな健康的なスタイルですな。

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今回もアス比のおかしい人から依頼される。

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藻に絡まって動けなくなった潜水艦のラジコンが池の底に沢山あるので

主人公の潜水艦に搭載されてる魚雷で藻を爆破して潜水艦を回収するミッション。

田舎なのに潜水艦のラジコン流行り過ぎだろ?!

落ちているアイテムを規定数回収する、

ピラニアを魚雷で爆破する、指定されたポイントを通過する、ザリガニ漁。

前作に比べると多少ハチャメチャ感は薄れているが、

今回も突っ込み所満載のミッションばかりで笑わせてくれる。

敏感なラジコン潜水艦を思い通りに動かせるようになっていく楽しさも健在。

というわけでTHEヘリコプターと同じ路線ながら独自の魅力もあっていい……と言いたいが、

欠点のせいで総合的な完成度ではヘリに及ばず。

まずボリューム。

前作の12ミッションから8ミッションに減っており、1周するだけならすぐ終わってしまう。

最初のステージが、練習ステージで小銭を稼いで最低ランクのバッテリーを増設しないと

クリアが非常に困難なレベルで難しいのに、

それ以降はそれほどでもなかったりとバランスも前作と似たような悪さ。

潜水艦だから当然なんだけどステージがどれも水中なので似たような風景ばかりで地味。

プールみたいに変化のあるステージがもっと欲しかった。

そして最大の問題点が2周目。

このゲーム、カメラを主観視点と俯瞰視点に切り替えが可能。

主観視点で進めて、回りを見渡したい時は俯瞰……と言った使い分けが通常である。

……が、最終ステージと2周目はなんと視点が俯瞰視点で固定。

キャラのセリフに「追跡カメラなしで頑張ってみよう」とあるので意図的な仕様。

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こんな感じの画面でずっとプレイすることになります。

豆粒のような潜水艦とターゲット。操作していて何がなんだかさっぱり分からない。

2周目は全8ミッションをこの仕様&難易度上昇でプレイするというもので、

ハッキリ言ってゲームとして成立していない。

画面左のゲージで現在いる水深。

発射した魚雷がレーダーに表示されるのであえて連射することで向きの確認くらいはできるが、

焼け石に水のようなもので、水中の豆粒を見ながらほぼ勘で動かすようなプレイになる。

理不尽さの固まりで製作スタッフの正気を疑う構成。

ついでに2周目に入ると1周目に戻ることは出来ない上にまた1から順番にミッションをやらないといけないので、

うっかりセーブデータを上書きしてしまうと泣くに泣けない。

これで完成度を大きく下げてしまったなあ……。

THEヘリコプターで物足りない人にはオススメしたい内容ではあるんだが、

1周だけだとボリュームは前作に劣るし、2周目はゲームになってない。

基本的な部分の魅力はそのままだし、

魚雷とか水中の雰囲気とかは潜水艦ならではの要素なだけに惜しい1本だったぜ。