SIMPLE1500シリーズ Vol.86 THE 鬼ごっこ D3公式
PSストア SIMPLE1500シリーズ Vol.86 THE 鬼ごっこ
2002年の2月28日に1500円で発売されたSIMPLE1500 THE鬼ごっこのレビュー行くぜ!
現在はゲームアーカイブスで309円という鬼のような価格で販売中だ!
開発はSOL&ベストメディア。
THEスナイパーやTHEウォーシミュレーションと同じところだ!
とある田舎を舞台に仲良しの8人が鬼ごっこで遊ぶ内容。
誰もが遊んだあの鬼ごっこを、どこか懐かしい景色でプレイ!
最大4人プレイに対応したパーティーアクションゲームだ。
PSでぼくのなつやすみが発売されたのが2000年なんで……。
うん、まあそんな感じなんだろうな。
モードはボーナスステージを挟みながらCPU戦を勝ち抜くひとりであそぶモードと
2~4人で自由に対戦が出来るみんなであそぶモードの2種類のみ。
オプションで出来るのはステレオモノラルの切り替えとサウンドテストくらい。
この雰囲気なんかイイですね。
キャラクターは8人の小学3年生から選べる。
りょうた、つよし、けんじ、まなぶ、なつこ、まいこ、ひとみ、もえ。
このキャラデザ、なかなか味があってお気に入り。
特にひとみちゃんは妙な色気があってイチオシです。
これが実際のゲーム画面になるとこう。
おお…これはなかなかアバンギャルドな風貌で……。
クイーンまいこ参上!
惨状だこれ!
キャラデザは良いだけにもうちょっとデフォルメ頑張ってほしかったな!
なんというホームベース顔。
ホームベース顔をあんまりいじると魔法少女まどか☆マギカのファンに怒られそうなのでこの辺にしとこう。
操作方法は○×△□ボタン連打で前進、方向キーの左と右で方向転換、
方向キー上で前方に飛びつき、方向キー下でアイテム。LRボタンでスライディングだ。
ラジコン操作&ボタン連打というかなり独特の移動方法。
ゲームは鬼ごっこ、ふく鬼、かけっこの3種類。
かけっこ以外はジャンケンで鬼を決めてからスタート。
ランダムで様々な効果のあるアイテムが出現する。
鬼ごっこは鬼以外のキャラは走ったりアイテムを拾うと点数が入る。
制限時間がゼロになった時に一番点数の高いキャラが勝ち。
鬼はタッチした相手に鬼を移した上で点数をすべて奪い取ることが出来る。
ふく鬼は鬼になってるキャラに点数が入り続けるルール。
制限時間がゼロになった時に一番点数の高いキャラが勝ち。
こっちは逆に鬼以外のプレイヤーが鬼を追いかけるのだ。
鬼にタッチしたキャラは鬼を移した上で点数をすべて奪い取ることが出来る。
かけっこは右から左にダッシュ。
障害物を避けて進んで最初にゴールしたプレイヤーが勝ち。
アイテムはスピードアップやスピードダウン。
攻撃アイテムであるスイカ、ねずみ花火、ゴムボール、バナナの皮。
犬が出て来て一番点数の高いキャラに噛み付く犬笛。
落とすとみんなが「それ俺の俺の!」って集まってくるコインなど。
小学生っぽい物で統一されているぜ。
しかしスイカが投擲武器なのはちょっと納得いかないな。食べ物を粗末にしちゃいかんよ!
犬笛を使うと「※犬笛は人間には聴こえません」という謎の説明表示が。
「効果音ないけど手抜きやバグじゃねーから!」っていうスタッフからの説明かもしれない。
懐かしいノリでワイワイ遊べるパーティアクションゲーム!アイテムもアリ!
……なんだが、まず言わなくても分かるだろうけど操作性が悪い!
とにかくボタン連打しまくっての追いかけっこで、
キャラは小回りが聞かないのでアイテム回収もやりづらい。
鬼ごっこではなく鬼連打ゲーだった。
また、カメラワークがイマイチで、
キャラが木の陰などに隠れたり画面外に出てしまったりで、
自分のキャラがどこにいるのか分からなくなることもしばしば。
そして最大の問題点はルールが単純すぎることだね……。
鬼ごっこは「鬼になってタッチすれば点数を全部奪える」なので、
鬼になって時間切れ寸前に点数の一番高いプレイヤーにタッチすれば勝ち。
ふく鬼も似たようなものだし、かけっこは障害物を避ける要素はあるもののほとんど純粋な連打勝負。
ルールが単純すぎるから操作性を捻って個性を出そうとしたんだろうが上手く行って無いぜ……。
単純なゲームなので差別化が難しいせいか
キャラ説明も「足のはやさはピカイチ」「素早さなら負けない!?」
「意外とビュンビュン走る」「すごく足がはやいんだぞ!」とかかなり苦労してるのが伝わってくる。
個人的には旋回性能が高いもえちゃんが一番使いやすかった。
1人用モードだと開始前にキャラが一言セリフをボイス付きで喋ってくれるのは嬉しいんだけど、
あんまり小学3年生っぽい声ではないな!
1人用モードは途中で犬から逃げつつコインを拾うボーナスステージも登場。
ここもベタな小学生ノリと言えるがだんだんおかしくなってくる。
犬の次は妖怪を避けながらコインを拾うボーナスステージ!
平和な田舎に突然の妖怪ブームがやってきた。
こちらがその妖怪になります。結構怖いぞコイツ?!
後ろの社に「出参神社」と書いてあるが「ディースリー神社」ってことか!
やはり神社に封印されていた妖怪とかだろうか。
ディースリー神社に封印されてた妖怪ってなんだろう…THEゼロヨンかな……。
百鬼夜行は終わらない。
一人用モードの最終ステージは「妖怪トロリ」を5回タッチするラスボス戦だ。
丸いフィールドで、ステージの端から落下すると1発アウトである。
ガケから落ちる危険のある場所で妖怪との追いかけっこ!最後の最後に危険すぎるステージだ!
ボーナスステージとラスボス戦は開始前の会話デモが無いので、
なんでいきなり妖怪大決戦がはじまるのかは不明。
ちなみに旋回性能の低いキャラを選んでるとここで大苦戦する。
ステージの端で止まることができても、曲がれないから落ちるしかなくなったり……。
こちらが妖怪トロリである。
可愛いけどなんか…ロシアの民芸品みたいな……。
双葉理保のお母さんがロシアの人で、
帰省した時のおみやげにマトリョーシカを買って来るエピソードがあったけど何か関係が?!
とりあえず妖怪ウォッチの話をする時に
「SIMPLEシリーズにも妖怪トロリがいるぜ!」と言えるようになったので今後は使っていこう。
妖怪ウォッチ3に妖怪トロリの参戦お願いします日野さん!
っていうかこれ、まさか「妖怪とロリ」ってことなのか?!
一人用モードをクリアするとキャラの全身画を見られる謎の凝りっぷり。
THEウォーシミュレーションも同じ仕様である。開発元のこだわりか。
キャラは可愛いしステージやルールも色々と変化をつけようとしてるのは分かるんだが大分辛いデキ。
1人用は面白く無いし、内容が内容だけに対戦してもどうだろう……。
音楽はやたら高品質で特に和風なエンディングBGMはかなり良かったりするが、
309円でもオススメはし辛いぜ!
キャラがハートに響いたらまあ自己責任でやってもいいかなってレベルだ。
このゲームの開発に関わったベストメディアは
後にSIMPLE2000 THE昆虫採集という面白い奇ゲーを開発することになる。
ゲーム内容は全然違うが、どちらも小学生がハマるジャンルということで
ある意味ルーツと言えるかもしれないね。
あっちはあっちで色々と凄まじいゲームだった……。