『ネコネイビー -デイドリーム・エディション-』のレビュー行くぜ!
メーカー:Fruitbat Factory
機種:Switchダウンロード専用ソフト
ジャンル:シューティングゲーム
発売日:2018/12/13
価格(税込):1280円
日本のゲーム製作サークルである、
緑黄色マンことデスモフモフが手掛けた全7ステージ構成の2Dシューティングだ。
空を飛ぶネコを操作し、弾幕と共に迫りくるゆるキャラの大軍を爆破していく内容。
PCからの移植でSwitch版はバランスの調整と、
エンドレスで進んでいく「∞モード」の追加が行われている。
グラフィックやBGMのデキもさることながら、
分かりやすく、爽快で、きっちり上達する楽しさが味わえるシューティングとして、
素晴らしい完成度だったぜ。侮れニャイ内容!
選択できる自機、いや自猫は隠しキャラ3体を含めると合計6体。
他のネコと世界観からして違うヤツや、どう見てもネコじゃないヤツまで存在。
それぞれ性能が異なるぞ。
難易度はEASY、HARD、DEATHの3つ。
この難易度選択とキャラ選択の段階でもうかわいい。
3つの難易度に加えて、
実績要素や特定条件で突入出来る裏ステージ&隠しボスなんかもあり、
色々とやり込める作りになっているぜ。
オーソドックスな横シューティングで、使うボタンはショットとボムのみ。
敵に弾を撃ちこんだり、敵を破壊することでばら撒かれるネコアイテムを拾うことで
ボムゲージが溜まっていき、MAXになればボムを発射できる。
ボムは当てた敵弾を得点アイテムに変えられるので高得点のチャンスだ。
ギリギリまで引き付けた敵の弾幕を一気に得点アイテムにするのがたまんねぇ!
シューティングらしさがありつつもゆるい敵キャラの数々に、
柔らかいタッチの背景なども見所。
進むたびにとにかく個性的な敵キャラがバンバン出てくるし、
部位破壊で細かくグラが変わるボスキャラもかわいいんだけどかっこいい。
でも手強いので油断すると三味線にされる。
描き込まれた爆発エフェクトも見応えある……!
ボス倒した時の爆発とか特にいい仕事してる。
敵を破壊した時の感触がとにかく気持ち良くて、
これこそ良いシューティングゲームだよ。
とにかく分かりやすい!のが本作の素晴らしいところ。
使うボタンはショットとボムだけで、
ネコアイテムを沢山拾ってボムを撃つ!がすべてだし、敵弾も見やすい。
ボムゲージも自猫の周りにサークル状に表示されているため、
あとどのくらいで付けるようになるかが一目で分かるし溜まったら効果音も鳴る。
ボムを撃ちまくることを前提にしたステージ構成になっていて、
ネコアイテムも敵弾も死ぬほど飛んでくるので、とにかくボムが連発出来て爽快。
大量の敵、大量ネコアイテム大量の爆発、大量の得点アイテムが画面を埋め尽くす!
一定以上のスコアを獲得する度に必ず1UPするので、
敵に近づいて倒すとスコアとネコアイテムが通常よりも増えるBRAVEシステムや、
ボムで敵を倒すと大量に得点アイテムを出すシステムも活用し、
連続ボムを維持しながら稼げるようになってくると、
それはもうとんでもない勢いで1UP出来るバランスだ!
しかし大味なゲームではなく、
終盤はボムの使いどころを間違えると激しい弾幕に押しつぶされてしまう。
ボス戦も敵の攻撃パターンを読んで
「この攻撃でボムを撃つ!」というのをしっかり意識しないと苦戦は必至だ。
この辺りのバランス調整が絶妙で唸るしかないぜ。
キャラによってボム性能が全然違うので使い分ける楽しさもあるね。
何度もプレイして難易度の低い序盤でも連続1UP出来るようになると
自然と後半も安定してくるし、
「画面内に残っているネコアイテムの残量」を計算して、
今ボムを使えばすぐに次のボムが撃てるな……。
というのが感覚で分かるようになってくるとスコアがモリモリ伸びて超楽しい。
自分とネコが一体になっているのを感じる。
ネコネイビーのげきむずモード楽しすぎる。ボム切れたら死ぬから画面内のボムアイテムの量を計算しながら撃ちまくるのたまらんわ #NintendoSwitch pic.twitter.com/CE4CKoGfrz
— ラー油 (@daikai6) 2018年12月20日
高難易度モードだと序盤から「ボムが切れたら死ぬ」というレベルの弾幕っぷり。
しかし敵弾が多いということは稼ぎもしやすいということなので、
他の難易度に比べて圧倒的に1UPしやすいから脳汁がヤバぞ!
「∞モード」 はイイ感じのボーカル曲と共に、
エンドレスで毎回配置が変化するザコ敵を倒し続ける内容だ。
手軽に遊べる構成でこちらも面白い。
BGMも全体的にハイレベルで、
ゲームの雰囲気に合わせたのんびりした曲から、テンション上がる熱い曲まで様々。
ボス戦突入時のスムーズな切り替えがたまらないステージ2と、
まさに最終ステージというステージ7がお気に入り。
難易度に関しては、1ステージが短めだし、
HARDでも一般的なアーケードのシューティングより大分易しくて遊びやすいぜ。
とはいえ、EASYにしても後半は結構手応えがあるので、
シューティングがまったく出来ない人だと苦戦するかもしれない。
でも、反射神経よりもボムのタイミングを覚えることが重要で、
上達が分かりやすい構成なので頑張りたくなる作りだと思う。
個人的には弾幕シューティングに付きものの、
ボタンを押している間にゆっくり動ける機能が欲しかったが、
まあ、そこは操作を出来るだけ簡単にするためと、
ボムで切り抜けることを強調した調整と考えれば納得か。
いやー、楽しかった!
稼ぎまくる気持ち良さ、敵を破壊した時の感触、ゆるいけど手は抜いていない雰囲気。
分かる人には分かる『バトルガレッガ』『メタルブラック』ネタなど。
シューティングゲーム大好きな人が丁寧に作り込んだのが伝わってくる逸品だ。
こいつはイチオシだぜ!