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【レビュー】人の信念と残機で挑む。狂乱のアート織りなす弾幕シューティング!『Mecha Ritz: Steel Rondo』【Switch/PC】

 

Mecha Ritz: Steel Rondo | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Mecha Ritz: Steel Rondo on Steam

 

『Mecha Ritz: Steel Rondo』のレビュー行くぜ!SwitchとPCの両方でプレイしました!

 

パブリッシャー:Mecha Ritz/Gamera Game

機種:Switch/PC

ジャンル:シューティング

発売日:2016/5/18(PC)2022/11/2(Switch)

価格:1500~1520円

 

個人開発者のHEY氏による弾幕シューティングゲームだ。

同じHEY氏が手掛けた異形の傑作『デザトピア(Dezatopia)』とは方向性が異なり、システムはショット&ボムでシンプル。弾幕はヤバイが自機の硬さとボムの多さもヤバい。分岐は沢山。FM音源のBGMと退廃的なビジュアルが強烈。そんな内容です。ランク調整で初心者でも遊べるようにしてるのは共通してる。

 

キレッキレのセンスを浴びながら尋常じゃない弾幕を殴り返す爽快さと、繰り返し遊びたくなる中毒性が特徴となっているぞ。

 

 

舞台となるのは1人の天才少女によって滅びた後の世界。

少女が作りし機械兵器MECHAに埋め尽くされた地上で、人体が埋め込まれた1機のMECHAが突如反旗を翻す。殺された人類の念がすべて宿ったその機体は復讐のために少女を目指す。「滅亡した人類が宿った兵器vs人類滅亡達成者の少女」の死闘が幕を開ける……!

 

 

それはそれとして少女がチェスを楽しんだり、朝顔の観察をしたりする平和的なデモが挟まるゲーム。人類を滅亡させた奴が優雅に暮らしやがってよォォ~~!

紅茶飲んでるメインビジュアルはシックだけど激烈にヤベーヤツである。

 

 

全5ステージ構成のシューティングで、通常ショット、溜め撃ちショット、ボムで戦う単純明快な作りだ。一発喰らっても平気なシールドを最大5枚張れるのは特徴的。

 

パワーアップアイテムは無く、アイテムキャリアーを破壊すると出てくるのはボムとシールド。接近して破壊するとボム&シールドのダブルアイテムという、非常にお得なヤツが飛び出す。

 

 

プレイ状況で増えていく自機は最大で14体。ボム含めた性能が違うので、機体を変えると立ち回りもガラッと変わるぞ。

 

近接が強力な機体、溜めショットが強力な機体、ボムで盾を生成できる機体、ショットで敵弾をかき消せる機体などなど。敵弾に機体を掠らせてゲージを溜めると、全画面攻撃出来る機体は激戦ほど輝く強機体だぜ。

 

 

タイトル画面から見れるマニュアルには、機体の基本的な使い方をすべて記載。

 

 

ゲームのルールが分かりやすくまとまっているし、ポイントを押さえたヒントの項目もある。非常に親切なマニュアルだ。

メーカーから発売されるフルプライス取るシューティングや名作の移植作ほど、基本説明をちゃんとしない事が多いので見習ってもらいたい姿勢!

 

 

シューティングとしては王道な作りだが、単色バリバリのワイヤーフレームで編まれたような敵ビジュアルが特徴的。FM音源で掻き鳴らすハイテンションな高音BGMを聞きながら、火力と弾幕の殴り合いで突き進むノリがたまらないゲームだ。効果音や爆発などもしっかり考えられているので爽快。

許さんぞ地表を埋め尽くす機械軍団共!このMecha Ritzが相手だ!という気持ちになって来る!

 

 

全5ステージながらとにかくボスが多い構成。1ステージに複数のボスが次から次へと登場するぞ!数十体いるボスはすべて妙にコミカルな名前&説明文付きで登場する。人間から学習したと思われる個性付けで、武装の説明も有れば仕事の態度、家族についての説明があったりと妙に人間臭い。

 

 

巨星ブルーベリーY!とか妙に印象残るヤツら揃いだ。CVは野沢雅子かな~!?

もちろん、見た目や攻撃方法などもしっかりと個性付けてあるので、「次はどんなボスが出てくるのかな?」と楽しみながら遊べる作りだ。それでいて1周が30分掛からないので1プレイが濃密になってる。

 

 

敵の弾幕はかなり激しく、高密度の弾幕が高速でガンガン突っ込んでくる!コンティニューも無し!

しかしシールドとボムの数が非常に多いゲームで1UPもしやすいので、死にながらもシールドとボムで押し切れるバランス。ボス前やボスの形態変化の合間など、一段落したタイミングでアイテムキャリアーが登場する構成なのが優しいし、終盤だとアイテムキャリアーがいっぱい出てきて、シールドとボムが一気に増えたりする。

 

基本的には

「ボムは惜しみなく使え!」

「紫色のアイテムキャリアーが出たら近づいて倒せ!シールドとボムが両方出る!」

これだけ覚えればなんとかなるぜ!

 

滅亡した人類の念が込められた機体が、たった一機で無数の機械軍団と天才少女に挑む……。このストーリーに相応しい、自機のタフさが軸のゲームだ。

 

 

かといってボムとシールドでゴリ押すだけの大味なゲームではなく、使う機体の特性をしっかり理解し、ボスの攻撃パターンに対応していくことでどんどん安定していくゲームだ。真ボスはボムとシールドで殴るだけだと勝てないぞ!

 


繰り返しプレイしていくとストーリーを掘り下げるテキストが解禁され、天才少女に何があったのが少しずつ分かっていく。そういう事情があったんだね……いや人類は滅ぼしてるんだけども。

繰り返しプレイでプレイアブル機体の増加に加えて、ステージの分岐や真ボスに会うための条件も緩和されていくので、1周は短いが繰り返し遊びたくなる。

 


全5ステージで1周は30分。

しかしボスは大量。プレイによってステージは分岐しプレイアブル機体は14体。

やられると難易度が下がり、戦い続けると難易度が上がるランクシステムがあるので、攻撃は激しいが初心者も遊びやすい調整にはなってる。ゲーム開始時に初期ランク設定があるので最初からゲキヤバな難易度にも可能!練習用のトレーニングモードではボスとだけ連戦するボスラッシュモードも搭載。繰り返しプレイで解禁される要素も色々。

 

「間口は広く奥が深い」を貫いた作りで、激熱だが時にポップなBGMとかわいいイラスト&退廃的なストーリーも魅力的だったぜ。

 

オススメです!