ライクドリーマー ダウンロード版 | My Nintendo Store（マイニンテンドーストア）
『ライクドリーマー』のレビュー行くぜ！
パブリッシャー：わくわくゲームズ/あうとさいど
機種：Switch/PC
ジャンル：シューティング
発売日：2022/7/21（PC）2023/3/30（Switch）
価格（税込）：1420～1500円
同人サークルであるあうとさいどが開発した弾幕シューティング第二弾だ。
SNSを題材にした濃ゆい世界観にぶっ飛んだキャラクターたち、
充実したモードに弾幕シューティングとしてしっかり面白い作りにと、隙の無い完成度。
前作の『コスモドリーマー』も面白かったけど、
今作の方が格段にスケールアップしているぜ！
舞台となるのは弾幕女子が集まる弾幕系SNSの「Bulletalk（バレットーク）」。
シューティングのプレイングを魅せると「いいね」が貰える場所だ。
なんだその場所……？
頂点に君臨するクイーンは圧倒的ないいねとフォロワーを集めていたが、
一部のユーザーはクイーンに嫉妬して悪口とデマを書きまくり。
デマと悪口でクイーンの怒りを買った3人は大炎上！
あちこちのコミュニティから敵が襲い掛かる！
3人はこの炎上を乗り越えて下克上を成し遂げることが出来るのか……！？
という導入で、SNSを荒らしてたおっぱいデカいコスプレイヤーと
地雷系女子とハッカーの3人が主人公だ。この世の終わりかよ！
前作の『コスモドリーマー』は夢見がちな女の子が空を飛んで星の海に旅立つという、
ファンシーで夢いっぱいな内容だったのに、
なんで続編でシナリオの治安がスラム街レベルに落ちてんの！？
クイーンが本当に潔白かは君たちの目で確かめてもらいたい！
こいつは胸がデカすぎて1人だけニンテンドーeショップのスクショに
全身イラストが掲載されていないバニラありすだ。よろしくな。
作者さんの作風的にはこっちが本来のノリで前作では抑えていたんだが、
今回はかなりギアを上げてきている。振り落とされるなよ！
全8ステージを1つずつ攻略していく構成でプレイアブルキャラは3人。
出撃時にショットのタイプ、ショット長押しで発射されるミサイルのタイプ、
ボム、能力強化を選んでカスタマイズが可能だ。
攻撃を一点集中にするか拡散にするか。
ボムの性能を弾消し優先にするか破壊力重視にするか。
3キャラいるのでバリエーションは多彩だ。
様々なコミュニティを巡るステージ構成になっており、
スイーツ、アニマル、アクア、メルヘン、シンガーなど様々なので、
新しいステージに入ると雰囲気がガラッと変わるのが面白いところ。
どのコミュニティに行っても戦いになるんだからすごい炎上だぜ……。
ゲームコミュニティは巫女さんや魔法使い、更にはデカい蜂のボスも襲ってくるぞ！
前作同様、弾幕シューティングとしてはショットとボムの王道的な作り。
低速移動ボタンで弾幕をギリギリで避けながらの攻防が続く。
ショットを敵に撃ちこむとプレイヤーの周囲に表示されたメンタルレベルゲージが上昇。
敵に近づいて撃つほど多く上昇だ。
ゲージが最大になるとメンタルレベルが+1。最大レベルは3。
このメンタルレベルを1つ消費することでボムを発射できるぞ。
高めたメンタルを燃やして敵を焼き払え！
メンタルレベルが1以上の状態だとシールドが発生し、
敵弾にぶつかってもダメージを無かったことにする。
ただし、溜まっているレベルは全部消費してしまう。
つまり前作同様
「ボムが1個でも残っていればシールド自動発動で喰らってもセーフ！」
「ただしシールドが割れると残っているボムが全部消える」
というシステムね。メンタルが少しでも残っていれば持ち直せるのだ。
敵を素早く倒したり、敵に近づいて倒したりすることで、
得点アイテムである「いいね」が大量に登場するし、
更に弾消しや弾カスリ、ボスへの撃ち込みなどでフォロワーが増加してスコア倍率アップ。
そしてこれらのアイテムを取ってコンボを繋げることでバズゲージが増加。
ゲージMAX状態でボムボタンを押すと一定時間「バズフィーバー」となり、
一定時間、攻撃力と得点アイテムの数が大幅に増加だ。
危険行為でどんどんバズってフィーバーに繋げろ！
炎上して敵が多いほどいいねやフォロワーが稼ぎやすい！という生々しいゲーム！
CAVE用語でいうところの「ハイパー」であるし、『サイヴァリア』から始まった
シューティング用語としての「BUZZ」にも上手くハマってる。
これらの基本システムや攻略の知識は
ゲーム内マニュアルに分かりやすくまとまってる。
前作同様、ここは高く評価したい点だね。
いいねとフォロワー稼いでバズりまくるザコ戦が爽快だし、
ボス戦はまず最初に壊せる場所の多い巨大なボスが登場して、
それを破壊すると人間キャラの本体が登場するという構成だ。
人間キャラとのタイマンだけだった前作からパワーアップしてる部分で迫力アップ。
BGMはフリー音源なんだけどチョイスと映像との合わせ方が上手く、
曲の盛り上がりに合わせて弾幕が激しくなるので血が滾るぜ。
アドリブ避け重視の弾幕とテンポの良い構成で遊んでて気持ち良い作りだし、
1ステージずつ攻略する構成にカジュアルモードの存在、
シールドの仕様、敵弾の当たり判定の緩さ、稼ぎでの1UPのしやすさなどで
弾幕シューティング慣れていない人でも遊びやすい作りになってる。
難易度はカジュアル、マニアック、ハードコア、ナイトメアの4段階で、
クリア後には全8ステージを通しプレイするトライアルモードや、
敵を早く倒せば倒すほどゲーム進行が早まるスピードランモードが解禁。
プレイ内容で出現する極悪な隠しボスや、様々な項目が用意された実績などもあるぞ。
やり込み要素たっぷり！
更にゲームクリアなどで解禁されるギャラリーでは、
主人公やボスのプロフィールと立ち絵を確認できる。
全キャラにSNSのプロフ欄っぽいテキストが用意されてるの凝ってるわ……。
弾幕シューティングとして完成度が高く、
個性豊かなかわいいステージに小ネタの多さやボリュームなど、作り込みはお値段以上。
主人公によって変わる3つのストーリーも
「このオチしかないよな！」という納得感あって綺麗だった。
絵柄も他のシューティングに無いタイプでかなり好き。
今回もオススメの1本。みんなも炎上してバズろう！
