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WiiU/PS3「クラウドベリーキングダム」レビュー!自動生成2Dアクション!終盤はただのマゾ向けツールに!

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クラウドベリーキングダムのレビュー行くぜ!

クラウドベリーキングダム 公式

クラウドベリーキングダムは2014年の3月26日にUBIソフトから配信されたダウンロード専用タイトル!

PS3とWiiUで配信されていて価格は現在1008円。俺が買ったのはWiiU版ね。

2Dのジャンプアクションゲームで、AIによってステージが自動生成されるのが最大のウリ。

プレイする度に違ったステージになるのだ!

いいですね、自動生成とか無限に遊べるとか自由度が高いとかなんでもできるとか。

そういう夢のあるシステムは好きですよ大抵は夢だけで終わってるがな!

でも、そういう夢にこそお金を払いたいじゃないか……!

モードは全6章+クリア後の1章で構成されているステージ固定のストーリーモード。

自動生成で作られたステージを4つのルールでひたすらプレイし続けるアーケードモード。

自分の設定を元に自動生成されたステージをプレイするフリーモード。

この3種類だ。

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ストーリーモードは章の題名が最後だけ明らかにおかしい。

実際やると納得するんですけどね色んな意味で!

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キャラはいかにも海外のゲームって感じで特に姫の顔がなかなか凄いことになっている。

海外では普通なんだろうと思っていたら海外レビューでもグラフィック面が評判悪かったので、

世界的に不評なお姫さまであることが伺える。

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ジャンプで障害物を避けて右に進んでゴールのドアに入ればクリア。という単純なルール。

1ステージは非常に短く、リトライも一瞬なので何度も死にながらギミックを覚えられる。

ダウンロードソフトだとよくある即死ゲーですな。

待ち受けるギミックは回転する炎の棒とか、飛び出すトゲとか、

上下するリフトとか、溶岩から飛び出すマグマとか。

昔どこかで見たようなのが多い。

主人公の性能もステージ毎に変化し、2段ジャンプ可能なダブルジャンプ、

一定時間飛行可能なジェットマン、回転して進むのでスピードは早いが慣性がつく車輪。

シューティングになる宇宙船、ジャンプしか出来なくなる箱入りヒーロー、ジャンプし続けるスプリング、

一定間隔で巨大化と縮小化を繰り貸したりする変形ボブ、

ジャンプの度に天井と地面が入れ替わる半重力などなど。

得点アイテムのクリスタルがあって、

取るとスコアになったり、消費してチート機能を使ったり出来る。

ストーリーモードは取得率が記録されるので頑張って6章までは全部取ったぞ。

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フリーモードでは簡単にステージの難易度と主人公の性能だけ設定して初めても良いし、

敵の数や挙動などを細かく設定することも出来る。

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特に捻りも無い単純なジャンプアクションだが、

敵をジャンプ台にして上手くクリスタルを回収しながら足場に着地したり、

後ろから迫る壁に潰される寸前にゴールに飛び込んで冷や汗をぬぐったり、

次々に飛んでくるマグマや敵のスキマを上手く見切って突破したりしたりと、

パターンを見切ってジャンプしていくのは普遍的な楽しさがあるね。

1ステージが短いのでとにかくお手軽なのも良い点だ。

どのギミックに何回やられたか、みたいな記録もかなり細かく残るので、

しばらくプレイして見返すのもよし。

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問題点はなんと言っても高難易度ステージの作り。

ハッキリ言って人間がクリア出来るバランスになっていない。

足場や敵やレーザーでガチガチに固定されている

「AIの想定したルートでスタートからゴールまで1ミリもズレずに動かさないと死ぬ」

みたいなステージがどんどん増えていき、クリアしても更に厳しくなったステージが待ち構える。

救済措置として、クリスタルを使ったチート機能で

CPUのお手本プレイ、スローモーション、ルート表示の3つがある。

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ルート表示をするとこのようにゴールまでの道がリアルタイムで表示される上に、

どのタイミングで動けばいいか見た目でも分かりやすく教えてくれる。

一度表示させたらお手本にピッタリくっ付いてズレないように動かせばいいのだ。

こう書くと「そんなチート機能あれば誰でもクリア出来るじゃん?」と思いそうだが、

この3つをフルに使った上で何十回もリトライして、

0.1秒単位での調節を繰り返していかないと絶対にクリア出来ないほどシビアな難易度。

タイミングがシビアすぎてお手本についていけないのだッ!

悟空に置いていかれるクリリンの気分!

このゲームの高難易度ステージって遊んでて辛いだけで全然達成感が無いんだよね……。

機械的に作られたステージで針の穴を通すようなプレイをひたすら要求されて、

クリアすると針の穴が小さくなる、の繰り返し。

ゲーム自体が単純かつギミックの種類が昔のマリオで見たようなのばかりで、

そんなにゲームの幅が広くないのもこの辛さに拍車をかける。

配置が換わっただけで全部同じステージに見えてくる。

ストーリーモードでエンディング見るまで遊んだが後半はもう苦痛でしかなかったぜ……。

なるほどマゾヒストじゃねーの。

やっぱこういうステージ構成は職人が作らないとダメだな!と再確認させられた。

まあ、同じ自動生成アクションでもカウンタースパイは面白かったからやりよう次第ではあるか。

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高難易度に入ると途端に辛くなるが

こっちの適当な設定を元にステージを自動生成してくれるフリーモードの自由度の高さは面白いし、

ゲーム自体は単純なので低難易度~中難易度まででサクッと遊ぶ分には悪くない1本ではある。

1000円は微妙なとこだが、手軽に遊べるジャンプアクションがやりたい人ならそこそこ遊べる。

あるいはそこら辺の「ちゃんと楽しくプレイ出来る難しいゲーム」では満足できない、

秩序を持って作られた秩序無き高難易度に身を焦がしたい病人には

胸を張ってオススメ出来るゲームと言える。