たまには古いゲーム雑誌を読んでみよう!
ということで電撃プレイステーションの1998/9/11号を紹介するぞ。
初代メタルギアソリッド発売直前ということで表紙もメリルとスネークがドン!
表紙を一つめくると怪文書のようなプレステの広告が。
これは当時のSCEの名物広報だったステハニー☆林が文章を担当してた広告シリーズで、
電撃プレイステーションは最初の1ページは毎回これだった……と思う。
当時の有料会員サービスだったプレイステーションクラブの案内も。
後のPlayStationPlusである。いやちょっと違うか。
目次のラインナップは今見るとRPGの充実っぷりが凄まじいぜ。
未だに移植されるような超有名作品から、ほぼ歴史の闇に葬られたようなタイトルまで様々!
メタルギアソリッド特集号ということで魅力の紹介からインタビューまで大ボリューム。
17年前のまだ若々しい小島監督のインタビューは今見ると貴重。
「はっきり言って、ライトユーザー向けの作品です」そうだったのか!
>ゲームクリエイターの方々には、自分の生き方をきちんと描いたような作品を作って欲しいですね。
>そういった作品を見ていくことによって、若い才能が育っていくと思うんです。
>クソゲーばかりプレイしている人には、クソゲーしか作れませんからね(笑)
クソゲーばかりプレイしている人にはクソゲーしか作れない……名言出た!
>次回作の予定はいろいろあるんですが、
>今度は今までにないシステムの“ヘンな”ゲームを作りたいですね。
>それと「メタルギア」の続編は作ると思います。僕の唯一のシリーズ作品ですし、
>次はぜひ“嗅覚”をゲームに取り入れたいです(笑)
インタビューから17年経ってますが嗅覚を取り入れたメタルギアはいつ出るんですか監督!
この「今までにないシステムのヘンなゲーム」というのが、後の「ボクらの太陽」になったのかなあ。
こちらは同じ号に掲載されたメタルギアソリッドの広告。
製作スタッフの気合と自信がビシバシ伝わってきてメチャクチャカッコいいぜ……!
実際凄かったからな初代メタルギアソリッド。
メタルギア以外ではプレイステーション版仮面ライダーの特報も!
原作のスチルを使っていたり、レイアウトも凝った記事。
最近、初代仮面ライダーを1から見てやっとこのゲームの凄さが分かった。
その次の記事が封神領域エルツヴァーユの特報というのが素晴らしい流れですね。
完全懲悪ダンザイバー!完全懲悪ダンザイバーじゃないか!
ユークスの自社ブランドによるオリジナル作品第一弾!
エルツヴァーユは女子高生や魔法使いや傭兵やらの世界観の違うキャラが集う3D格ゲーなんだが、
完全に宇宙刑事のダンザイバーがぶっちぎりでインパクト強いせいでその話ばかりになるゲームです。
必殺技の演出がまたキレッキレで。
かなりうろ覚えなんだが昔ユークスがテレビ番組で特集された時の番組構成が
「オリジナルタイトル第一弾が売れなかったので、
プロレスゲームに力を入れるようになってヒットメーカーになれた」
というもので色々とせつなかった記憶が。
さらにライジング ザン ザ・サムライガンマンの特報まで載ってるのがどんだけ濃いんだこの号って感じだな!
チャンバラ×ウエスタン!ド直球でバカに全力投球した最高のバカゲーだ!
OPを歌ってる影山ヒロノブのコメントもあるぜ。このOPがまた素晴らしい名曲。
今もメタルギアソリッドと一緒にゲームアーカイブスで配信されてるぞ!
サムライガンマン ザンザザーン!
地味にステージ間の3Dデモの完成度も高い作品です。
昔のゲーム雑誌はやっぱ広告を見るのが面白いんだが、
このストリートボーダーズの広告は色んな意味で時代を感じる。
普通のスケボーゲームなのにこの取ってつけたようなおねーちゃん!
レビューではメタルギアソリッドがかなりの高得点。初代Gジェネもこの時期かあ。
注目はアストロノーカがひっそりと100点満点で100点の最高得点をたたき出してるところ。
分かってるじゃねーか!
そしてかってに桃天使の高得点っぷりである。
当時の雰囲気が伝わってくるニュースコーナー。
東京ゲームショウはまだ5回目。
アナザーマインドとかユーラシアエクスプレス殺人事件とか大手の実写ゲーが目立つ。
アニメ情報はもちろん全部ビデオとLD!
バージンフリートにセンチメンタルジャーニーという顔ぶれがまた。
大ヒットしてゲーム業界に多大な影響を与え、
2015年現在もリリースが続いてシリーズ累計で400タイトル近くが発売されている
超絶人気シリーズであるSIMPLEシリーズもひっそりと紹介されている。ゲーム業界の夜明け前。
「コレクションとしても最適だ!」か。自信を持って同意できる一文です。
SIMPLEシリーズは元々ツタヤの関連企業だったカルチュアパブリッシャーズからの発売で企画はサクセス。
その後、カルチュアからゲーム事業部が独立してD3パブリッシャーになったという背景があり、
ここで紹介されている9作品はカルチュア版とD3版の2種類が存在する。
裏表紙はフロムソフトウェアのエコーナイト。
メタルギアソリッドの大作っぷりが伝わってくる号だったぜ。