難易度エクストリームをクリアしたのでガンダムブレイカー3のレビュー行くぜ！
2016年3月3日にバンダイナムコゲームスからPS4とVITAで発売された3Dアクションゲーム！
開発はこれまでと同じくクラフト&マイスターが担当。
ガンダムのプラモ、ガンプラを使って仮想空間で熱くバトルする創破共闘アクションだ！
俺が勝ったのはもちろんPS4版！
荒削りな内容ではあったがこれまでのガンダムゲームには無かった内容がウケて、
着実に進歩しながら今回のシリーズ3作目に繋がった。
俺も好きなシリーズだし、今回は初のPS4で、SDガンダムと一緒に戦える要素や、
一新されたストーリーと見所が多かったのでかなり期待してたんだが……いたんだがな！
いたんだがなァァァァァァァァァァァァーーーーーーッ！
内容はガンプラで敵を倒す！ガンプラのパーツを手に入れる！
それを元に新しいガンプラを作る！また戦う！これを繰り返して進んでいくというものだ。
創造は破壊からしか生まれませんからね……。
ガンプラの数は歴代ガンダムシリーズから150種類以上。
頭、腕、足、バックパック、武器を好きに組み合わせて「俺ガンプラ」を作る。
武器は近距離武器がサーベル、ダブルサーベル、大剣、ツインブレード、アックス、ランス、ムチ、格闘。
遠距離武器がライフル、ダブルライフル、ロングライフル、マシンガン、ガトリングガン、バズーカ。
さらにオプションでファンネルやトライブレードといった武器を装着することも可能。
特定のパーツを装備している時だけ使える武器なんかも沢山ある。
プレイヤーによってガンプラもプレイスタイルも千差万別だ。
ちなみに俺の武器はガンダムAGE-1タイタスの腕を付けると使えるビームラリアットとロングライフル。
殴り殺されるかビームで蒸発するか好きな方を選べ！というバトルスタイルです。
今回はビルダーズパーツという要素が加わった。
オプション武器、見た目変化＋ステータスアップ、見た目変化無し＋ステータスアップなどのパーツを
用意されたスロットの範囲内にセット可能。
見た目が変化するパーツはこのようにガンダムのV字アンテナやターンAガンダムのヒゲ、
武者ガンダムマークIIのツノなど様々。同じものを沢山付けて超ゲテモノも作れるぞ！
付ける場所はもちろん、大きさや角度などもある程度はいじれる。
太陽炉やブースターを顔につけるなんてのもOK。
今回はオプション装備がかなり強くなっているせいもあり、
カスタマイズの自由度はググッとアップだ。
SDガンダムはサポート限定で最初はガッカリしたが、
モデリングのデキが本当に良くて結構許せてしまった。
一緒に戦うだけでも盛り上がる。
むちゃくちゃな組み合わせのガンプラでも、
ペイントで色を揃えるとなんかそれっぽく見えるのがガンダムブレイカーの楽しいところ。
それっぽいプリセットもあるのでこれを選ぶだけでも決まるし、
細かいところまで塗れるのでこだわるのも良し。
ペイントでは光沢や汚し塗装なども設定もある。
項目を全部MAXにするとこのような汚いガンプラが完成だ！
一度はこれをやらないとガンダムブレイカーがはじまったって気にならないんですよね。
ビルダーズパーツとペイントを組み合わせてガンドランダー風ガンダム！
うーむ、それっぽく作るの難しいぜ！
風雲再起のパーツがあったのでノーベルと組み合わせてケンタウロスガールガンダム！
胸に太陽炉を埋め込んで巨乳にしてみました！
認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを……。
PS4ということでプラモの質感がPS3とは全然違うねー。
細かいところなんだがハード性能を実感する。
今回のストーリーはガンプラバトルチームによる宣伝で寂れた商店街に活気を取り戻すために、
ヒロインのミサに誘われた主人公がライバルたちとガンプラで激戦を繰り広げる！というものだ！
アニメっぽいというかガンダムビルドファイターズに近いノリ。
ほとんどストーリーが無いようなものだった1に、
ガンプラバトルゲーなのに本家のガンダムシリーズっぽい妙なストーリーだった2と来て
ようやく求めているストーリーがやってきたぜ！
登場キャラみんな立っていて会話はかなり笑えるし、
マスコットキャラとして見た目と声が騎士ガンダムと同じロボ太というメカが登場するのも世代としては嬉しい。
ミサも普通に可愛いんだけど微妙にダメっぽいメイドのドロシーさんもいいですね。
コンピューターウイルスを抹消するためにガンプラバトル！とか、展開もホビーマンガ的なノリで大好き。
バトルはスピード感重視の作りで、次から次に出てくる敵を
とにかく武器や必殺技であるEXアクションを使ってガンガン敵を殲滅していく内容だ。
プラモデルなので、敵を攻撃していくとパーツが飛び散っていくのが気持ちいい。
前作は素材を集めて強いパーツを作るシステムだったが、
今回はパーツ同士を合成させてどんどん強くしていくシステム。
敵を倒すことで手に入るパーツにはランダムでアビリティが付属している。
アビリティは特定の武器の攻撃力を上げるものから、ステータスに補正を掛けるもの、
敵から狙われにくくなるものまで様々。
パーツ合成することでアビリティを引き継げるので、
強いアビリティのついたパーツを拾えるかどうかが重要というハクスラ的な構成。
「敵にダメージを与えると体力回復」「敵のパーツを外すと体力回復」
のアビリティを複数のパーツに付けることで、凄い勢いで体力を回復しながら反撃できるとか、
「命中した弾が爆発する」のアビリティをマシンガンやショットガンにつけることで
凄い勢いで敵を吹っ飛ばしたりとか、
強力なアビリティをパーツに積みまくって強くしていくゲーム。
上手く組み合わせると反則みたいな強さのガンプラが出来上がったりするぜ。
パーツは合成することでレベルが上がって強くなるのでそっちも大事なんだけど、
アビリティで強くなる比重の方が大きいのでやはりレアパーツ漁りの方が重要だ。
特に、各種武器の攻撃力を上げる「DPS＋」はしっかり積もう。
合成でのアビリティ引継ぎは制限が一切無いし、
どのパーツも基本となるステータスは一律なので、
好きなガンプラを好きなように最強に出来るのがいい。
そういうわけでカスタマイズの自由度は飛躍的に上がり、ストーリーも面白いし、
パーツ合成でお気に入りのガンプラを強化できるし、とても面白いゲーム。
と言いたいが……ダメだった。
なんと言っても今回はゲームバランスがひどい。
敵の耐久度が高く、ステージが長く、ステージが単調という三重苦。
とにかく敵が硬くて殴っても殴っても倒れないし、
ボス戦も複数回挟まるのでテンポが悪いこと悪いこと。
ジュアッグの腕やアトミックバズーカ、スーパードラグーンなど。
調整ミスレベルで強いパーツがいくつかあるのでそれをどう使うかって感じになっちゃってるね……。
あとは一撃で相手をバラバラに出来るスプリットフォース。
アビリティ合成のコツが掴めて来るとチート武器以外でも普通に処理できるようにはなってくるし、
敵のパーツをばらした状態だとグラウンドアタックというダウン攻撃が可能になる。
これは前作までもあったんだけど、今回はこれが決まると敵を一撃で破壊可能。
ボスにも通用するので積極的に狙えるようになると難易度もグッと下がる。
……んだけど、これらをしっかり活用したとしてもダレるくらいにステージが冗長。
とにかく変化に乏しい似たようなステージを延々と繰り返し繰り返し。
もっと色んなガンプラファイターが敵として出てくるのかと思ったら名無しで同じようなセリフの敵ばかり。
今回はステージの目的が敵殲滅だけ。
一見するとクリア条件が違うように思えるミッションもあるんだが、やってみると
「モノリスを破壊しろ！ただし周りの敵を全滅させないとモノリスが攻撃できない！」とか、
「敵のコアを破壊しろ！ただし周りの敵を全滅させないとコアが攻撃できない！」とか、
敵殲滅と同じじゃねーか！
前作はこんなにバランス悪くなかったし、防衛ミッションとかもちゃんとしてたじゃないですか！
ストーリーも最初は面白いが物凄い勢いで息切れして、
チャプター4に入った瞬間に完全にスタッフが力尽きたのが分かるレベルで展開が雑になる。
ダイジェストレベルのストーリーと単調極まりないステージの連続。
エンディングはかなり好きなんだけどそこまでの流れがガタガタで勿体無い……。
育成の指針がわかり辛かったり、ステータス関連の説明が投げっぱなしだったり、
固有アビリティの効果説明が公式サイトにしかなかったりと、
ガンダムブレイカー1と2をプレイした俺から見ても全体的に説明不足なのも気になった。
っていうか前作はゲーム内に固有アビリティの説明あったじゃんかよ！
レア度の低いパーツに高いパーツを合成するとレア度が上がるっていう、
結構重要な要素も説明無いもんなあ。
カスタマイズの自由度の高さや、
他のユーザーの作った「俺ガンプラ」と戦えるバウンティハンターモードなど。
ゲームバランスとストーリー以外は素直にパワーアップしてていいのに。
名前やデザイン見てるだけでもかなり楽しいバウンティハンターモード。
今日見たガンプラだと武者ガンダムの闇皇帝を再現していた人が凄かった。
かっけぇしどう見ても闇皇帝だ！
頑張ったけど、2周目の難易度エクストリームは完全に死んだ目でプレイしてましたね……。
決算期である3月に間に合わせるための突貫工事なのがバリバリに伝わってくる内容。
1も2も荒削りだったりオンライン行かないと厳しいとこもあったがここまでじゃなかった。
新システムはどれも面白くて自由度が大きく広がったものばかりだし、
武器によって異なるモーションの豊富さや武装の組み合わせの楽しさなど
遊べば遊ぶほど作り込みも見えてくるだけにこの未完成っぷりが本当に勿体無い。
順調に本数を重ねて来たシリーズだが次回作はどうなるのか……色々と心配である。
