アーケードアーカイブス Mr.五右衛門 | 株式会社ハムスター
Mr.五右衛門のレビュー行くぜ!
PS4版でのレビューなのでSwitch版と違う可能性があるので注意!
メーカー:ハムスター
機種:PS4/Switch
ジャンル:アクションゲーム
発売日:2014年12月25日(PS4)2019年10月31日(Switch)
価格:823円
1986年にアーケードで稼働したアクションゲームの移植。
コナミのタイトルであの「がんばれゴエモンシリーズ」の元になった作品だが、
これまでほとんど移植されてなかったので知名度は低かったリする。
家庭用移植はアーケードアーカイブス以外だと
XBOX360でかつて存在したゲームルームだけ?俺は当然ながら今回が初プレイだ。
アーケードアーカイブスの機能として難易度や残機数、
エクステンド設定などのゲーム設定に
ディスプレイ設定など必要な機能は一通り揃ってる。
もちろんシェア機能にも対応していてオンラインランキングもある。
PS4版はアケアカ初期タイトルなので、
オンラインランキングは設定がごちゃ混ぜに集計されて適当だが……。
全4ステージの横スクロールアクションゲーム。
次々に湧いてくる敵を振り切ってひたすら右に走り、
最後に待ち受けるボスを倒せばステージクリアだ。
キセルでの攻撃、ジャンプ、拾ったアイテムを投げつける貫通攻撃を駆使して進む。
ジャンプをレバー上入力で行うのが昔のアーケードゲーム的。
システムはシンプルで舞台を見ているような雰囲気。
完全な和風ゲームで五右衛門の顔もまんま浮世絵の石川五右衛門だったりと
後のがんばれゴエモンシリーズとはノリもシステムも大分違う。
当然ながらエビス丸やヤエちゃん。サスケやインパクト星人も登場しない。
まあ、ストリートファイターとか
スーパーロボット大戦とか熱血硬派くにおくんとか三國無双とか。
シリーズの原点がシリーズ全体を通して見ると割と異色ってのはたまによくあるよね。
演出にセンスが溢れている作品で、
少しずつ右に進んでいく画面上部の月が残り時間を示していたり、
やられると周りにいるザコ敵が大笑いしてドヤ顔を見せつけて来たり、
敵の岡っ引きが突然サーフィンしながら登場したり、
画面上部で月を叩くとウサギが落下して三日月に変化してボーナスが入ったり、
こういう細かいところがいちいち面白い。
ボスを倒してステージクリアすると
五右衛門が民家に小判をばら撒くデモが挿入される。
敵はいくら倒しても無限に復活するため、
画面内には常に4体のザコ敵が飛び回っている状況。
これをキセルで次々に薙ぎ倒したり、アイテムを投げてまとめて倒したり、
道に置いてあるタルを転がして倒したり、無敵アイテムで全滅させたりと、
次々に出てくる敵を倒しながら走り続けるスピード感が爽快。
1回の攻撃でまとめて敵を倒すと得点が高くなるのも気持ちいいね。
次々に飛んでくる敵の弾はキセルで打ち落とせるので
ピンチの時に決まるとカッコいいぜ。
BGMやステージに後のゴエモンシリーズでもお馴染みのものがあったり、
投擲アイテムでも招き猫があったり、
プレイしてみると確かにゴエモンシリーズの原点でニヤリ。
しかしさすが昔のアーケードゲームだけあって難易度は高め。
全4ステージなので1周は10分程度で終わるんだが、ステージ3から難易度が急上昇!
敵の攻撃が激しくなるし、ボスのいやらしい動きがまたつらい!
ジャンプの微調整が効かない、敵にぶつかると跳ね返されて一瞬動きが止まる、
敵が次々に飛び道具で攻撃してくる、敵が無限湧きでいくら倒してもすぐ補充される。
などが原因で
トランポリンのようにふっ飛ばされたところをそのまま射殺されることが多い。
横から敵に接触すると捕まってレバガチャをしないとそのままやられるが、
レバー上入力がジャンプで下入力で足場から降りるという操作なので、
レバガチャで脱出した勢いでそのままジャンプしちゃって死亡!
ということもあったり。
敵と同じ高さの足場に乗らないことを徹底すると生存率は高くなるが、
ステージ4に入ると忍者軍団の総攻撃が始まり地獄。
特にいきなり画面内に登場して手裏剣の乱れ撃ちをしてくる赤忍者が外道!
忍びなれども忍ばない!
最初はめっちゃ苦戦するボス戦は、
大量に出てくるボスは出現したら即潰す、
ホーミング弾を撃ってくるボスは引きつけてから1歩下がって避けるなど、
パターンを見切れば割と安定してくるんだが、
ザコ敵の攻撃が激しい道中はアドリブ要素が強いのできついぜ……。
がんばれゴエモン!
難易度は高いが単純な操作で手軽に遊べるゲームではある。
後のゴエモンシリーズに通ずる要素も多いし、粋な演出の数々は一見の価値あり。
ゴエモンはスーファミ版から入った俺だが実に興味深い作品だったぜ。