絶対SIMPLE主義

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PSVR「PlayStation VR WORLDS」レビュー!VRでサメ!凶悪なハゲ!トラック!PSVR入門用の1本!にしては玉石混交過ぎ?!

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PlayStation VR WORLDS | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト

PlayStation VR WORLDSのレビュー行くぜーーーーッ!


メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント

機種:PS4パッケージソフト(PSVR専用)

ジャンル:バラエティ

発売日:2016年10月13日

価格:5292円


ソニーがPSVRのロンチに打ち出したバラエティソフト!

「オーシャンディセント」「VRリュージュ」「デンジャーボール」

「ロンドンハイスト」「スカベンジャーズオデッセイ」

VRを体感できるこの5つのコンテンツを収録した内容だ!

VRでロンドンハゲに脅され、VRでポンをやり、VRでトラックの下を滑り降り、

VRでサメに襲われ、VRでロボを操縦する!

PSVRの入門用の位置付け。WiiにおけるWiiスポーツ的な1本である。

やっぱPSVR買ったらまずはこれは買わないとな。

ただ、実際やってみると結構デキのバラツキが激しい内容だったぜ……!

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「VRリュージュ」はそりに寝そべって車が走っている道路を疾走するレースアクション。

制限時間以内に4コースを走り切るツアーモードと、好きなコースでタイムアタックをするモードの2種類がある。

首を左右に傾けることでキャラを左右に動かし、車を避けながら進んでいく単純な内容だ。

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車や障害物にぶつかると減速!

しかし車の後ろを走るとスリップストリームで速度が上がるため、

ギリギリまで引きつけてから避けるテクが重要になってくる。

車高の高いトラックは下をすり抜けてスピードアップ可能。

非常に分かりやすくVRでスピード感とヒヤヒヤ感が味わえる内容だ。

本当に寝そべってプレイしてみると更に良い。

「落ちる?!」「ぶつかる!」ってなるしトラックの下をすり抜けた時はキンタマがヒュッとなりますね。

とりあえず10分くらい遊ぶ一発ネタとしては非常に優秀だぜ。

ただ、メインとなるツアーモードは難易度が異常に高く、

制限時間以内に4コース完走するだけでも死ぬほど苦労する。

残りタイムが次のコースに持ち越しなので、最初のコースでのミスがずっと響くのがつらい。

何十回もプレイしてコースや車の位置を覚えて1秒単位で削らないといけないぞ。

首を左右に振って障害物を避けまくるゲームなのにここまでシビアにする必要ないだろ?!

首を小刻みに振るギリギリの動きを要求され続けるのが本当に疲れる。

4コースとはいえ何度も繰り返しやってるとコースが使い回しばかりなのがすぐ分かるし

障害物に当たった時の感触の薄さや、

現在速度の見辛さ、コースの見通しの悪さなどダメな部分がどんどん目についてくる。

制作スタッフの首をへし折ってやりたくなりますね!

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5時間くらいかけてクリアした。もうやりたくない。

ホントに、一発ネタとしては優秀なだけに一発ネタで終わらせてれば……って内容だった。

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ちなみにカメラ位置をずらすと首のない人間がそりに寝そべっているのが見える。

心霊現象だ!

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「デンジャーボール」は1対1で行うテニスのようなゲームだ。

首振り操作でパドルを動かし、画面奥から敵が打ってくるボールをひたすら打ち返す。

打ち返す時に首を振って撃ち返すとカーブが掛かるし、首を突き出すと強力なショットが打ち返せる。

相手のゴールにボールが入れば1点で5点先取。

アイテムや必殺技などは無く基本ルールはこれだけだ。

まあ簡単に言うと「PONG」のVR版だね。昔ながらのテレビゲームテニスの現代版。

作る方も遊ぶ方も、「VRならまずはこういうの作らないとね」って1本。

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広大な空間に浮かんでいるバトルフィールドの表現や、

ボールが壁をこすった時の破壊描写、ゴールを決めた時の壁のうねりなど、

サイバー感に溢れていて非常にカッコいい。

派手なエフェクトや、勝った時に相手がこっちの手前まで飛んできて消滅する演出とかいちいち良いんだわ。

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しかしこちらもVRリュージュと同じで変に難易度が高く、

4人目の対戦相手から難易度が跳ね上がる。

そこからは超反応のCPU相手の耐久レースが延々と続く。

負けたらコンティニュー無しで1人目から。

大昔のアーケードゲームみたいなバランスだ……。

相手が2人いるとか特殊ショット打ってくるとか、

図体がデカいけどしばらく戦ってるとパドルがボロボロになって弱くなるとか、

敵である程度差別化はされているもののゲーム自体に新しいアイデアはまったく無く、

これもサイバー感を堪能したらもう遊ばないなぁ。

CPUに何度もやられてると「なぜ俺はVRでこんな原始的なゲームを…」って気持ちになってくる。

宇宙服を着た原始人と棒で殴り合ってる気分だ!

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「スカベンジャーオデッセイ」はロボットのパイロットとなり、

お宝を探すために基地を探索していく主観視点のアクションシューティング。

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まず最初のロボット起動シーンでテンション上がるし、操縦席の高さでテンションが上がるし、

見下ろすと自分の姿が見えて、それが4本指の異星人であることに更にテンション上がる!

俺は今、遠い星の向こうで戦っている異星人になっているんだ!

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辺りに浮かぶ隕石や施設の破片、

そして見上げればどこまで広がる宇宙空間は眩暈がするほど圧倒的。

レーザーをバシバシ撃って小型の昆虫っぽいクリーチャーを退治し、

まだ稼働している防衛システムと激闘を繰り広げ、最後には巨大ボスとのバトル!

1時間ほどで終わる内容だがとにかくロマンの塊過ぎて雰囲気が最高。

喋るキャラ2人だけなんだけどしっかり日本語吹き替えしてあるのもありがたい。

超自然存在からのハッキングを、ロボのAIがデフラグで対応するの笑った。

ストーリーは壮大っぽい設定が色々出てきて、

壮大っぽい流れになって、壮大な戦いの始まりっぽい感じでそのまま終わるっていう、

なんかこう……壮大っぽい話だった!雰囲気だけの話だったかな!

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このゲーム最大の問題点は酔うこと。

空中に浮かんでる足場を次々にジャンプで乗り継いでいくとか、

壁に向かってジャンプするとそのまま地面になって進むとか、

とにかく最初から最後まで視点が激しく動きまくるゲームなので、

VR酔いあんまりしない俺でも結構キツかった!宇宙酔いだ!リアル!

VR酔い対策とか一切考えて無さそうなスゴい内容だった。

制作スタッフ、絶対にプレイヤーにゲロ吐かせるつもりで作ってる。

とはいえ巨体を翻して宇宙空間を動き回るラスボスは本当に迫力あったし、

FPSとしては単純な作りだがこれは気にいったぞ。

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「オーシャンディセント」はゲームではなく完全に見るだけのデモ。

ケージに入って深海へのダイブが体感できる。

モードが3つあるんだけど1つが軽いストーリーとサメ襲撃イベントがある内容。

もう1個がそこからストーリーとサメを抜いた内容で、最後の1個は浅いところでサンゴ礁を見る内容。

ダイブする場所はすべて同じだ。

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見るだけに特化してるだけあって臨場感スゴい。

見上げた時の海上の船まで続くケーブルに感動するし、

沈んでいる時は脳が勘違いするのか本当に揺れてるように錯覚しちゃう。

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サカナやクラゲ、エイにカニといった海の生き物たちがそこら中に居るので見ているだけでワクワク。

このカニの存在感がスクショで伝わらないの悔しいぜ。

スッと出てくるのが良いんだわ。

深海で発光するクラゲに囲まれるシーンの美しさも最高。

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サメ登場シーンはヤバいの一言。

サメに電話して俺の家に来てもらったんですか?!って言いたくなるほど質感がリアルで、

もう本当に今すぐ帰ってもらいたい!マジで声が出る迫力だ。

自分で戦ったりは出来ないが、そのうちサメと戦えるようなゲームもPSVRで出て欲しいね。

10分ほどの内容だったがデモとしては満点の内容だったぜ。

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「ロンドンハイスト」はロンドンギャングの一員になり、

宝石強盗や追手とのカーチェイスを主観視点で体感できるアクションシューティング。

起動するとまずめっちゃリアルで凶悪なハゲから脅迫されるシーンからスタート!VRコワイ!

そこからどうしてこうなったのか……が回想で語られる。

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PS4のコントローラーを直接動かして狙いを付ける銃撃戦パートの臨場感がスゴい。

「体を動かして身を隠し、棚のスキマから敵を狙い撃つ」って動きの面白さが従来のゲームとは別次元。

本当に敵の顔面に鉛弾をぶち込んでるみたいだぜ!

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カーチェイスシーンの疾走感もテンション上がりっぱなし!

次々にバイクで襲い掛かる敵を撃つ!車のタイヤを撃ってパンクさせる!事故らせる!

バイオレンス!PSVR入門向けのソフトにこんなの入れていいんです?!

銃を撃つ時はやっぱ横に倒して撃ちたくなる。こういう動きにもしっかり対応してる。

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車のラジオをいじれるとか、

車のダッシュボードの上のジュースを持って横にいる凶悪なハゲに投げられるとか、

ライターでタバコに火を点けられるとか、良い意味で無駄な要素が多いのが遊んでて楽しい。

ただ、PS4のコントローラーだとこういう細かい動きはやり辛かったな。

モーションコントローラー2本に対応しているので、そっちならもっと快適だったと思う。

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銃撃戦、カーチェイス、宝石強盗、仲間の裏切り。

1時間ほどの内容だが、アクション映画の中に飛び込んだ気分を堪能できる。

座ってる俺の目の前で凶悪なハゲと性格の悪そうなメガネが揉めるシーンの臨場感はサメ級。

ラストの演出も良かったわ。

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4つのステージが用意された射撃場モードも存在。

こちらはネットランキングにも対応している。

本編は難易度が低いのでカンタンにクリア出来て、

こちらはスコアアタックに命を燃やせる。バランスが良い。

コントローラーで直接狙いを付ける射撃ゲーなんてのはいくらでもあるが、

ここまで本当に射撃場にいるような感覚でプレイできるゲームは無かった。

ターゲットをバンバン撃つだけで面白い。

普通に撃つステージから、暗闇で光に照らされたターゲットを撃つステージ、

マシンガンが使えるステージ、空き缶を撃ってゴミ箱に入れると高得点になるステージと、

しっかり趣向を凝らしてあるぜ。

マシンガンで飛んでくるタイヤを撃って「パスッ!」って空気が漏れる感触がイイ。

こういうのが単純で面白いVRゲーなんだよ!分かったかVRリュージュ!

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というわけでPlayStation VR WORLDS。

収録されている5本はどれも見どころがあるし、

ロンドンハイストは文句無しに良かったが、全体的には一長一短かな。

十分楽しんだが、ソニーがロンチで出す入門用の作品なんだからもう一頑張り欲しかったぜ。