Mr. Shifty|Nintendo Switchソフト|任天堂
Mr. Shiftyのレビュー行くぜ!
メーカー:tinyBuild Games
機種:Nintendo Switch ダウンロード専用ソフト
ジャンル:アクション/アドベンチャー
発売日:2017年5月25日
価格:税込1480円
海外で発売されたインディーゲームをローカライズした作品。
見下ろし視点で進むホットラインマイアミ風の2Dアクションゲームで、
日本語は架け橋ゲームズが担当しているぞ。
悪の大企業が保有するメガプロトニウムの奪取を依頼された超人Mr. Shiftyが、
世界一強固なセキュリティーシステムで防衛された施設に忍び込んで
大暴れをするアクションゲーム!
作り込みの甘さが感じられる箇所もあったが、
ワープに地形やアイテムも活用して群がる敵を薙ぎ倒していくのは楽しかったし、
頭の悪いギミックやノリも最高だったぜ。
主人公が出来るのはパンチとワープ。
敵は大量に銃をバンバン撃ってくるのでワープで回り込んで殴ったり、
壁をワープで通り抜けて不意打ちをしたりと超能力者ならではの立ち回りで挑むのだ!
ゲージを消費して最大5回連続でワープ出来るが、
使い切ってしまうとしばらくワープ不可能になるので、
ほど良くワープ休憩を挟む必要があるぜ。
主人公は機動性こそ高いが一撃でもダメージを喰らうと即死ッ!
雨のように降り注ぐ弾丸をすべてワープで華麗に避け、殴る!殴る!また殴る!
緊張感と爽快感がたまらない脳筋系スタイリッシュアクション。
敵がバカだから面白くないアクションゲームと、
敵がバカだから面白いアクションゲームがあると思うんだが、
このゲームは明らかに後者。
無鉄砲に突っ込んでくる敵の群れをワープでかく乱したり、
ロケットランチャーをぶっ放すバカな敵や砲台を
利用して利用して敵の自滅を狙ったりと。
敵のバカっぷりを利用して横っ面を超能力で殴ってやるのが気持ちいい。
パンチでドアを吹っ飛ばして敵にぶつけると、
そのまま倒すことが出来るのも大好きな点。
ドアの向こうで待ち伏せしてる敵に、あいさつ代わりのドア死をくれてやろうぜ!
また、ステージ内にはデッキブラシや刀といった武器が点在しており。
これを使えば通常は一撃で倒せない敵も一撃で倒せる。
武器はある程度使うと壊れてしまうため、
難所では「どのタイミングで武器を使うか?」を考える必要もあるぞ。
武器は投げて使うことも可能で、慣れると画面外の敵に当てることも楽々。
マグカップとか札束とかの投擲用のアイテムもあってこれも当てれば一撃だ。
どういうことなの……。
敵を連続で殴り続けてスローゲージをMAXにした状態でダメージを受けると、
一定時間画面がゆっくりになるスローモードが自動発動する。
なかなかMAXにし辛いのでここぞという時のために取っておきたい。
先へ進んでいくと室内だというのに
火炎放射やミサイルランチャーがドカドカ飛んでくるし、
ガラス越しにヘリから狙い撃たれるようなステージもあるぞ。
ニンジャや会計士も襲い掛かってくる。
超能力を封じる仕掛けもあってこういうのはイラッとしそうだが、
やってみると結構いいアクセントになってた。
っていうか、超能力を封じられて
牢屋に閉じ込められた主人公の脱出方法が力技過ぎてずるい。
登場キャラは一切喋らない主人公のシフティを除くと、
オペレーターのニュクス嬢と、悪のボスであるストーン会長の2人だけ。
しかし2人とも知性が感じられないノリノリの会話を繰り広げてくれるので実に愉快。
ゲームの雰囲気に合ってて大変素晴らしいローカライズだ。
ストーン会長、コテコテの「悪の大企業のボス」ってセリフ回しでイイ!
2人とも顔グラフィックは1種類だけなんだけど、
セリフに勢いを付けたい時だけちょっとアップになる。
そんな楽しいゲームなんだが、終盤の難易度には参った。
敵も瞬間移動してきて出現と同時に攻撃してくるとか、画面外からの射撃や、
時間経過で変化し続ける地形とレーザートラップの合わせ技など、
理不尽さが強く感じられる構成で、
どうすれば先に進めるのか分かりにくいような箇所も目立った。
何度、制作スタッフの家を超能力で破壊してやろうと思ったことか……!
なるほど怒りでプレイヤー自身を超能力者として覚醒させようという仕組みなわけね!
長時間プレイしているとエラー落ちすることがあるのがまたつらい。
俺は難所でコンティニューし続けてたら2回落ちて怒髪天だよ!
ボスキャラ的な存在がほとんどいなかったり、
同じ施設内で戦い続けるのでちょっと変化に乏しかったリするのも気になったかな。
そんなわけでミスターシフティ。
ステージ内のギミックや地形を頭に入れて
パンチとワープを駆使して戦いにく死に覚えゲーで、
遊んでいて自分の上達が着実に分かる爽快かつ楽しいゲームだ。
しかし、後半のステージ構成など欠点も目立つ内容。
手放しでオススメはし辛いが
アクションゲーム好きならばグッと来る1本ではあると思うぜ。
続編が出たらかなり化けそうだとは感じたね。