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PS4/Vita/Switch/PC「Iconoclasts(アイコノクラスツ)」レビュー!美しいドットで描かれる病んだ世界!超ド級ボスも続々登場の良質2Dアクション!

 

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DANGEN | アイコノクラスツ

 

アイコノクラスツのレビュー行くぜ!

 


メーカー:DANGEN ENTERTAINMENT株式会社

機種:PS4/Vita/PCダウンロード専用ソフト

ジャンル:アクションゲーム

発売日:2018年1月23日(PS4/Vita)8月2日(Switch)

価格:税込2160円


 

1人のインディ―製作者によって

7年がかりで制作された探索型の2Dアクションゲームだ。

渾身のドット絵と生き生きとしたキャラクター達、

そして軽快かつ歯ごたえのあるアクションがウリ。

最近は安いインディーゲームが多いから、

2160円という値段は割高な印象があるかもしれないがまったくそんなことは無い。

丁寧な作りの力作だったしローカライズも気合入ってて凄かったぜ。

 

 

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舞台はエネルギー資源「アイボリー」が埋蔵された惑星。

そこは神の声を聞けるマザーを中心とした

「ワン・コンサーン」によって管理されており、

許可なく機械に触れたり資源を使うことは罪とされている。

土の下には古代の超テクノロジーが埋まり、

宗教と法律によって支配され、弱者に理不尽な聖罰が降り注ぐ。

 

そんな世界で人を救いたいと願う違法メカニックのロビンが、

でっかいレンチを片手に世界の謎に迫る大冒険を繰り広げる!

という内容だ。

 

2Dアクションゲームで、接近攻撃やギミックの起動に使えるレンチと、

アタッチメントを切り替えることで様々な攻撃が可能なガンを使い分けて進んでいく。

歯応えのある謎解きもあれば、巨大メカが大暴れする派手なボス戦もアリ。

探索型のアクションではあるんだけど、

基本的に一本道で謎解き要素がメインなのでステージクリア型に近いかな。

 

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まずこのゲームで推したいところは手触りの良さ!

レンチで敵をぶん殴った時の感触や、ある程度オートエイムしてくれるガンの連射。

敵の攻撃をカウンターした時の効果音、

ジャンプの軽快さにハシゴを上り下りしてる時のケツのエロさなどなど。

動かしていていちいち気持ち良くて、

遊んだ時の手触りをしっかり考えて作られているのが分かる。

 

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謎解きもレンチでナットを回して扉を開けるとか、

爆弾を発射するガンを使って爆弾の重さを利用するとか、

体に電気を纏える能力を使ってスイッチに電力を供給するとか

上手くこちらの能力を生かしたものが多いし、

進むにつれて合わせ技が必要になって手応えが増してくるのが上手いバランスだ。

 

ナットを回してる時のロビンの動きがまた可愛いし、

レールにレンチを引っ掛けて

高速移動しつつブロックを連続でぶっ壊して先に進む場面など。

謎解きでもキャラの動きを大事にしてるのが分かる。

 

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ボス戦は部屋全体を使ったダイナミックな構成が多くてどいつも個性的。

ボスがそこにいるからボス戦なのではなく、

変化するシチュエーションや立っている場所すべて含めてボス戦なのだ!

 

残り体力で攻撃パターンや見た目が変化していく王道バトルで、

こっちの武器の性能と周りの仕掛けを頭に入れて、

弱点を探しながら立ち回らなければならないのが楽しい。

相手も巨大メカだったり巨大生物だったり超能力者だったりと、

みんなこれぞボス!という迫力。

終盤のボス戦は特に凄まじい連中揃いだったぜ。

 

謎解きもボス戦もほど良く苦戦させられるが、

試行錯誤してやり直せばムリなくクリアできるようになっている。

種類はそんなに多くないが、

各地で発見した素材とレシピを元に装備アイテムを作る要素もあり、

ボスで苦戦するようならこの組み合わせを改めることで道が開けたりも。

一部強いボスがいたりはしたが、ゲームバランスはかなり良いね。

音楽も雰囲気に合っていてテンション上がるぜ。

 

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ドットも素晴らしく、

背景やボスの描き込みっぷりも見事なんだけどキャラが特にいい。

セリフや表情ではなく、その仕草で性格や感情、痛みが伝わってくる凝りっぷり。

元気いっぱいのロビンも好きだけど、

特に印象的だったのはエージェント・ブラックの顔を覆うモーションだな。

 

宗教や資源の問題が根幹にあるだけあってストーリーはかなり重いが、

徐々に明らかになっていく謎や次々に変化する場面、

希望を捨てずに進み続ける個性豊かな登場キャラたちのおかげで

遊んでいて引き込まれるし、

モブの敵兵士はマヌケかつ良いリアクションをする連中が多くて

合間合間のイベントで笑わせてくれるぜ。

 

でもキャラが死ぬ時は潰れたり、体の一部が吹っ飛んだりするので容赦ないぞ!

モブもよく死ぬから厳しい世界。

 

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登場キャラだとケミコ・コントラという元ネタ分かりやすすぎるネーミングは笑った。

これは俺の偏見だけど外人の9割は『魂斗羅』好きだからな。

 

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ローカライズも完璧で、フォントはドットにマッチしたものを使っているし、

キャラのセリフに合わせて文字が震えたり、

デカくなったりする演出もきっちりやっている。

かなり労力掛かっているぞこれは!

 

長台詞だとやや表現が固くなるキャラもいたが、

芝居がかったセリフというキャラ付けにもなっているから

そんなに違和感は無かったかなー。

 

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気になった点としてはワープゾーンが少ないこと。

中盤になると一度行った場所に戻れる施設が解禁されて、

取り逃した宝箱やサブイベントの回収が出来るようになるんだが、

施設の数が少ないので移動がやや手間。

ワープ先を選ぶときに名前が表示されず、小さなアイコンだけなのも分かりにくい。

 

ストーリーは面白いんだが設定やキャラの背景がかなり入り組んでいて、

その割にあっさり退場する重要キャラも多かったりでやや説明不足に感じたかな。

エージェント・ブラックは魅力的に描けていたし、

仲間たちに関してもあの終わり方でよかったと思うけどね。

 

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俺の場合はクリアして裏ボスまで倒してプレイ時間は13時間ほど。

宝箱のコンプや、高難易度モードまで手を出せば更に掛かる

丁寧に作られた2Dアクションで

凝りに凝ったビジュアル面も含めて遊んでいて飽きさせないし、

終盤の盛り上がりっぷりも最高だった。

PC版も日本語対応しているし、

Switch版の移植も噂されているので環境がある人は是非ともプレイしてもらいたい!

 

同じ製作者が新作を作るのなら是非また遊びたいんだが……。

やはりまた7年後になるのかな?!