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Switch/WiiU『ガンマンストーリーHDコレクション』レビュー!500円で大満足!駆け抜けるトンデモ西部劇アクション!

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|ガンマンストーリーHDコレクション

 

『ガンマンストーリーHDコレクション』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:フライハイワークス

機種:Switch/WiiU

ジャンル:ガンマン・アクションゲーム

発売日:2019/06/13(Switch)2015/10/28(WiiU)

価格(税込):500円


 

2012年に3DSで配信された『ガンマンストーリー』と、

その続編である『ガンマンストーリー2』をカップリング移植したソフト。

オーソドックスな2Dアクションゲームで、

1が200円で2が300円という低価格ながら完成度の高い作品でヒットし、

フライハイワークスの出世作となったのだ。

 

セットで500円なのでお値段は据え置き。

2で登場するキャラを使って1をプレイ出来るのがささやかな追加要素だ。

 

徐々にロックマンが西部劇を侵食してくる1作目に、

基本は90年代アクションゲームだけどたまに西部劇が乱入してくる2作目。

今遊んでもお買い得感あったし面白かったぜ!

 

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1作目の『ガンマンストーリー』は、

さらわれたヒロインを救出するために主人公のクライブが悪と戦う内容。

移動、ジャンプ、射撃で突き進んでゴールを目指す

オーソドックスなステージクリア型のアクションゲームだ。

育成要素や収取要素も無く、とにかくゴールしろ!という分かりやすさ。

 

射撃は左右のみでナナメ撃ちなどは不可能。

たまに登場するアイテムを取ることで、

弾が3方向ショットやホーミング、バズーカなどに変化するシステムになっているが、

一発でもダメージを受けると初期武器に戻ってしまうのでご注意を。

 

ライフがゼロになったり、穴に落ちたら死亡となるが、

残機制ではないので何度でもやり直せるようになっている。

リトライは早いし、ステージセレクトもあるので遊びやすい。

 

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移動するリフトを乗り継いで先へ進んだり、トロッコに乗って進んだり、

群がる敵ガンマンや小動物を銃撃で倒して進んでいく王道アクション。

遮蔽物に身を隠して敵弾を避けていく箇所もあり、ここはなかなかにガンマンしてる。

 

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1ステージは短めだが、敵配置や仕掛けの程良いバランス調整が絶妙で、

慣れると銃をバンバン撃ちながらガンガン進めるようになっている。

ボスも攻撃タイミングを見切れば連射で一気に倒せるヤツが多い。

ステージを駆け抜ける気持ち良さに振った手触りが痛快だ。

シブいグラフィックや哀愁漂うBGMもカッコいいぜ。

 

元々200円のアクションゲームだけど、

しっかり色んなボスキャラを出してくるのがすごい。

やはりアクションゲームの華はボス戦よ。

 

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しかし、序盤こそガンマンが無法者と戦う西部劇っぽい内容になっているが、

巨大ボスや機械系のギミックや、

重力変化ゾーンやめっちゃ見覚えのあるハシゴの登り方など、

徐々にゲーム内容にロックマンっぽさがにじみ出てくるようになり、

終盤に入ると完全に西部劇じゃなくなる上に、

BGMまでなんかロックマンっぽいアレンジになる!

 

これはもはや

「自分がロックマンだったこと少しずつ思い出していくガンマンの物語」だよ!

終盤のBGM、マジで笑うレベルでロックマンなので必聴。

 

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難易度は高くなく、

アクションゲームに慣れている人なら1時間掛からずクリア出来るかな。

普通に一周するだけでも最後まで楽しく遊べるし、

やり込み要素として性能が異なる他のキャラでのプレイや、

ノーダメージクリアするとステージに印がつく要素などがある。

クリアタイムも記録されるから最速を狙ってみるのもアリ。

 

クリア後にアンロックされる隠しキャラは攻撃が一切出来ず、

ひたすら攻撃を避けて進むだけ(ボス戦は免除)になっているが、

やってみるとこれはこれで面白いのが良く出来てるね。

 

難易度ハードを選んでも最大体力が変わるだけなのはちょっと物足りないところだが、

2Dのアクションゲームとして小粒ながらよく出来ている1本だぜ。

 

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そして続編の『ガンマンストーリー2』。

基本システムはまったく同じだが、ステージのバリエーションがより豊富になり、

3Dステージも追加された正統続編となっている。

 

1作目の終盤で好き放題やったからか、

今回はもう最初のステージで『魂斗羅』めいた巨大メカが登場し、

炎上する西部の町でのバトルからスタート。

 

ガンマンのゲームなのに冒頭でいきなり西部の町を燃やす辺りに

「今回は西部劇から脱却して好き放題やる!」というメッセージを感じる。

 

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パンダや恐竜といった乗り物に乗って爆走するステージや、

船の上での乱戦や雪原ステージなどなど。

ガンマンが銃を片手に世界を駆け巡る構成だ。

次から次へとぶっ飛んだステージが登場するので、

前作以上に遊んでいて飽きさせないゲームになっているぜ。

 

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どっかで見たようなシーンも更に増え、

ロックマンというよりは製作者の好きな90年代アクションゲームを

片っ端から詰め込んだような頭の悪い構成になっているぜ。知能は西部に置いてきた!

和風だったり中華風だったりロシア風だったり、マジでなんでもありの勢い。

 

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前作の「徐々にぶっ飛んだノリになっていく」構成が好きだったので、

最初からおかしい2作目はやや肌に合わないところもあったんだが、

久々にやってみるとこのノリも楽しくて良いね。

 

ゲーム中でも屈指のデタラメな世界観のステージをクリアして、

そのまま馬に飛び乗って西部劇風の3Dステージ開始!という流れを見たときは、

「今更そんなことしても西部劇には戻れないからな!」と突っ込みたくなった。

やめてくれないか!アリバイ作りみたいに馬に乗るのは!

1作目とは逆で、

「たまに自分がガンマンだった頃の記憶がフラッシュバックする物語」になってる!

 

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難易度は前作より上がっていて、終盤ステージやラスボスはそれなりに手応えあり。

一撃死のトゲとの合わせ技になっている重力変化ゾーンは結構えぐいぜ。

 

とはいえ、本家『ロックマン』などと比べれば格段に難易度は低いし、

今回も理不尽ではなくテンポの良いバランス調整になっているのが丁寧な仕事だ。

俺が本作で一番気に入っているのもラスボス戦。

ああいういかにもボス戦ってギミック大好きだわ。

 

通常ステージに比べて、

3Dステージがあんまり面白く無いのが難点なくらいで2作目も良作。

これが300円とは!という詰め込みっぷりがたまらない。

クリアまではアクションゲームに慣れていれば1時間くらいで

今回もクリアタイムの記録や、

ノーダメージクリアでステージに印が付く要素があるのでそこがやり込み要素だな。

 

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というわけで『ガンマンストーリーHDコレクション』のレビューだった。

 

最初の『ガンマンストーリー』が発売されてから既に7年が経過しており、

その間に インディーゲームブームで安くて面白いゲームは増え、

『ロックマン』風のインディーゲームも沢山出た。

今遊ぶと見劣りしてしまうのでは……と思いきや、

やっぱり今遊んでも面白いし、今買ってもお得!という完成度だったぜ。

 

まあ、インディーで面白いゲームは増えたけど、

アレなゲームもそれ以上に増えたせいもあるかな……!

 

500円という低価格で、

アクションゲームの気持ち良さを手軽に堪能出来る1本に仕上がっているぞ。

未プレイの人は是非この機会にSwitchでプレイしてもらいたい!