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あの島での冒険は、今も色あせない。理想的リメイク!『ゼルダの伝説 夢をみる島』レビュー!【Switch】

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ゼルダの伝説 夢をみる島|Nintendo Switch|任天堂

 

『ゼルダの伝説 夢をみる島』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:任天堂

機種:Switch

ジャンル:アクションアドベンチャー

発売日:2019/09/20

価格(税抜):5980円(通常版)6980円(アートブック同梱版)


 

1993年にゲームボーイで発売されたタイトルのリメイクだ。

開発は安定のグレッゾで、

グラフィックなどは一新されているが基本はそのままの王道リメイク。

昔遊んでめちゃくちゃ好きな思い出のタイトルだったので即買いである!

オリジナルを大事にした内容で大満足だったし、

普遍的な「物語」を描いた本作は今も変わらない名作だった。

 

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船で旅をしていた主人公のリンクが嵐に巻き込まれ、

「コホリント島」という小さな島に流れ着き、

マリンという女の子に助けられるところから物語は始まる。

島に眠る「かぜのさかな」を目覚めさせれば、

島から脱出できると聞いたリンクの小さな冒険が幕を開けるのだ。

 

一応、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の後日談ではあるが、

劇中ではハッキリと語られていないし、独立した話なので特に予備知識はいらないぞ。

本作からゼルダに触れる人でも安心して楽しめます。

このゲームには「ゼルダ」出てこないけどな!

 

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オリジナル同様、見下ろし視点で進行する2Dゼルダだ。

情報を集め、ダンジョンの入り口と侵入方法を見つけ出し、

攻略をしたら次のダンジョンへ!繰り返していく構成になっている。

 

ダンジョン攻略がメインだが、

集めると最大ライフがアップする「ハートのかけら」や、

集めると強力なアイテムが手に入る「ヒミツのかいがら」が島中に隠されているし、

釣りやクレーンゲームといったミニゲームも用意されている。

『ゼルダの伝説 夢をみる島DX』で追加された色のダンジョンも収録だ。

 

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島にいる連中はふざけた奴らばかりで、色々喋ったり情報をくれたりした後に

「でも おいら こどもだから なんのことやら さっぱりわかんないや」

で会話をシメる兄弟とか。人見知りなので面と向かって話せないけど、

公衆電話から話しかけると饒舌に攻略情報を教えてくれるうるりらじいさんとか。

 

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ゲーム序盤で会うと自分が山で遭難することを予告し、

後に本当に遭難して登場するパパール氏とか、メタっぽいやつらが多い!

とにかく進めば進むほどにアホなキャラが次々に出てくるぞ!

こういう個性的なキャラ達と、

ユルい会話をしながら冒険を進めていくのが楽しい作風。

 

各地で様々なおつかいイベントが発生するので、

色んなキャラと会話しながら右往左往することになるね。

 

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『カエルの為に鐘は鳴る』のリチャードや『シムシティ』のDr.ライトなど。

任天堂キャラが多数ゲスト出演しているのも特徴。

こちらも緊張感のないノリで色々と頼みごとをしてくれる。

アレンジBGMも流れるのが、知っていると嬉しいところだ。

 

ちなみにリメイクにあたって追加されたキャラやカットされたキャラはいない。

普通はキャラクター増やしたりしそうなもんだけどねー。

例えば『ファミコンウォーズ』とか『謎の村雨城』とか

『パネルでポン』とかのキャラを出すとか。それは『キャプテンレインボー』か。

 

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ヒロインであるマリンも魅力的。

歌姫として住人に親しまれている可愛い女の子だが、

会話を重ねていくと結構ぶっ飛んだところが見えてきたりする。

胸の内に秘めた想いをリンクに伝えるところも、

実にヒロインしててグッと来るんだよなぁ……。

 

登場するキャラがみんな愉快な連中ばかりで、

イベントで右往左往しているうちにコホリント島の住人が好きになっていくからこそ、

心に残るストーリーになっている。

 

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ゲーム部分も王道の2Dゼルダとして完成度が高い。

ダンジョンではジャンプが可能になるロック鳥の羽や、

ダッシュ体当たりが可能になるペガサスの靴、

フックを発射して遠い場所まで移動できるフックショットなどなど。

様々なアイテムが入手可能で、これを見つけることでボスへの道が開ける構成だ。

 

悩まされ、苦しめられてからアイテム入手で解放されるバランスが絶妙で、

「あの邪魔なブロックこれで壊せるのか!やったぜ!」

「あのめんどくせー敵、このアイテムなら即死か!くたばれ!」が気持ち良いゲーム。

 

 

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スイッチの切り替えや高低差を活かしたり、

時にはマップとにらめっこをしながら怪しいところを探して謎を解いていく。

ダンジョンごとにギミックやロケーションが異なりどこも個性的。

ボスもダンジョンのテーマに沿った立ち回りをしてくれるし、

自分から弱点を喋っちゃう奴が多くてみんなお茶目。

ゲームボーイでこれだけバラエティ豊かな作りなの、改めてすげぇぜ。

これぞゼルダ。

 

謎解きはそれなりに手強いところもあるが、程良いバランスだしヒントもある。

ボスに連続攻撃でのゴリ押しが利きやすかったり、

強力な回復アイテムを複数所持出来たりもするので、

アクションゲームとしての難易度は大分低めかな。

 

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コホリント島は穴や岩、水路などで細かく区切られており、

ダンジョンで手に入れたアイテムを使って、

次のダンジョンへの道を切り開いていくようなプレイになる。

 

どうすれば次の目的地に行けるんだ?と、

かなり試行錯誤することになるんだが、

逆にすべてのアイテムを手に入れてから歩き回ると、

あっという間に一周出来てしまい、驚くほど狭いマップだったことが分かる。

本当に小さな島が舞台で、パズルのような工夫で

それを感じさせないように出来ていたんだなと感心させられるわ。

 

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デフォルメされたフィギュアが

ミニチュアの上を動き回っているようなグラフィックも、本作の作風に合ってて良い。

テキストなどのノリも含めて、

変にリアルなグラフィックにするよりは絶対にこっちの方が合ってるぜ。

 

ただ、「かぜのさかな」のビジュアルだけは、

やはりオリジナルのゲームボーイ版に勝てないと思ってしまった。

俺の贔屓目もあるんだろうが、

あの小さな画面で、複雑かつ鮮やかな模様のキャラがドン!と出る感覚は、

ゲームボーイならではの感覚よね。

 

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元が1993年のゲームだけど、まったく手が入っていないマリオネタが、

今遊んでも1ミリも古びてないのはブランドの強靭さを感じられるところ。

いきなり横スクロールになってクリボーやパックンフラワーがでてくるとか、

クリボーはちゃんと上から踏めるとか、

イベントのブロマイドネタとか、今でも100%通用するし面白い。

 

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ただ、ヨッシーのぬいぐるみを手に入れた時の

「このごろいろんなゲームで見かけるな―」は当時じゃないと分からないネタ。

 

1990年の『スーパーマリオワールド』で初登場したヨッシーが人気になり、

『ヨッシーのたまご』や『ヨッシーのクッキー』といったスピンオフが登場し、

『スーパーマリオカート』への出演も果たした……。

という時期に発売されたのが、この『ゼルダの伝説 夢をみる島』。

だからこういうネタがあるというわけね。

こういったテキストもあえてそのままにしてあるこだわり。

 

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Switch版からの変更点としては、島の各地にワープゾーンが追加されて、

ショートカットが出来るようになった点が大きい。

『ゼルダの伝説夢をみる島DX』で追加された要素だが

ワープゾーンの数が増えているし、

オカリナの「マンボウのマンボ」で好きなワープゾーンに飛べるようにもなったので

移動が格段に快適になった。

 

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また、オリジナルはAボタンとBボタンに剣やアイテムを自由に割り振る操作形態で、

持ち替えが面倒な時も多かったんだが、

Switch版では剣、盾、投げ、ダッシュが個別のボタンになり、

他のアイテムをそれ以外のボタンに割り振る形式になったので遊びやすくなったぞ。

オリジナルはこの操作のせいもあって盾あんまり使わなかったんだよなー。

剣&ジャンプで大体進めてたわ。

 

オートセーブが追加されたり他にも色々遊びやすくなっているし、

ハートのかけらやミニゲームの景品が増えていたり、

本筋とは別の部分で細かいボリュームアップも図られているな。

 

お題を元に自分だけのダンジョンを作れる、

パネルダンジョンという要素も追加されたが、

これはあんまり面白さが感じられなくてオマケという印象。

 

 

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オリジナルのゲームボーイ版を大事にした丁寧なリメイクなのだが、

それだけに10~15時間ほどでクリアできちゃうのは好み分かれるところ。

この作りだからこそのゲームなので、

そこに大きく手を入れなかったのは評価したいし、

貝殻集めなどのやり込み要素を含めれば十分遊べるようにはなってるかな。

 

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ストーリーも島という舞台もマップも、

ゲームボーイの容量から逆算された構成で、だからこその完成度を誇る1本。

普遍的な「物語」を描いたゲーム内容は今でも通用する、まさに色あせない名作だ。

未プレイのユーザーも、昔遊んだユーザーにもオススメ。

発売から26年、今も確かにそこにあるコホリント島を訪れてもらいたい!