Nintendo Switch|ダウンロード購入|Oniken (オニケン)
Steam:Oniken: Unstoppable Edition
『Oniken (オニケン)』のレビュー行くぜ!
メーカー :eastasiasoft(Switch) JoyMasher(PC)
機種:Switch/PC
ジャンル: アクション
発売日:2019/08/08(Switch)2014/02/05(PC)
価格(税込):980円(Switch)498円(PC)
PCでも配信された8bit風のアクションゲームだ。俺がプレイしたのはSwitch版ね。
あの魂斗羅風アクションとして良作だった
『Blazing Chrome』を手掛けたJoyMasherの過去作でもあるぞ。
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『Oniken』の方も歯応え有りつつ、程良い緩さもあって良いゲームだったぜ。
舞台はサイバネティクス技術を有する軍事組織オニケンによって世界が支配され、
各地でレジスタンスが抵抗を続けている混沌の20XX年。
伝説の傭兵忍者「ザク」が、悪の改造人間相手に死闘を繰り広げる内容になっているぞ
この80年代感よ!
カットシーンではコテコテな「悪の組織の会議シーン」が描かれており、
100キロ先からでも分かるレベルの悪党が次々に出てくるのが楽しい。
「〇〇がやられるとは……」「次が俺が行こう!」を毎回やってくれるノリ。
やや冗長なところもあるが後半のアクションシーンなどはカッコ良かったな。
ちなみに画面比率は通常とワイドを選ぶことができ、
ブラウン管風のフィルターもON/OFFが出来るぞ。
フィルターOFFにしてもちょっと画面がボヤけてるのは気になるが……。
全6ステージ構成の2Dアクションゲーム。
『忍者龍剣伝』と『魂斗羅』を足したような雰囲気だが、
移動、ジャンプ、刀攻撃がメインで、
あとは弾数制限のある手榴弾くらいなのでシステムはそちらに比べてシンプル。
刀アイテムを拾うとダメージを受けるまで攻撃範囲がアップし、
その状態でBボタンを押すとバーサクモードに突入。
数秒間だけ無敵&攻撃力アップで戦えるぞ。
ドットはかなりファミコンっぽさが出ているし、
ステージは敵基地、海上基地、雪原にジャングルなどで、
ボスの数も多いので安っぽさも感じさせないぜ。
敵の爆発や刀で敵を倒すと首が吹っ飛ぶ演出も気持ち良くて好き。
BGMはチープなんだが妙にクセになる曲調で気に入ってる。
お約束である乗り物に乗って進む場面もちょいちょい出てくる。
この夕日!
敵配置はちょっといやらしいところがあり、
ダメージを受けた時のノックバックに穴に落下して即死することもしばしば。
ただ、何度もプレイして配置を覚えれば
安定して突破出来るようになっているので理不尽さは薄い。
敵とのギリギリの攻防がたまらない調整になっていて、
例えばこの敵忍者はデカい手裏剣を持っていてそのままだと攻撃を弾く。
近づくと手裏剣を投げて来てブーメランのように戻ってくる。
忍者の耐久力は攻撃2回で、倒せば投げられた手裏剣は消える。
なので「忍者が手裏剣を投げた瞬間に、一気に間合いを詰めて2回斬る」
をやれば安定して倒せるようになる。
こいつは一定間隔でミサイルを発射してくるが、
ミサイルは刀で切れるため、発射のタイミングに攻撃を完璧に合わせれば、
ミサイルを斬りつつダメージを与えられるのだ。
こういうのを体に刻み込んでくのがすげぇ楽しい!
アクションゲームをやっているという実感がある!
こちらの攻撃でかき消せる敵弾が多いことに気づくと、一気に楽しくなるゲームだ。
それでいてガチガチの死に覚えゲーというわけではなく、
適度にゆるいところも俺としては評価点。
ザクの体力ゲージが多めかつ、要所で回復アイテムが手に入る構成になっているし、
ボスはある程度攻撃パターンを見切れば、ゴリ良しが通る時もある。
手榴弾も刀攻撃より強い上に連射が利くため、
ボスのスキを突いて手榴弾を連発すれば一気に大ダメージだ。
一定時間無敵&攻撃力アップするバーサークモードはさらにヤバい!
手榴弾は数が限られている上に道中でも結構使いたくなる場所あるし、
バーサークモードは刀アイテムを拾った状態で、
ダメージを受けずにボスまで行く必要があるので、
ちゃんとバランスは取れていると思う。
まあ、俺の場合バーサクモードの存在にクリアまで気づかなかったんだが……。
それでも後半ステージはかなりの難易度。
3回やられたらステージ最初からという仕様で、
後半は長い道を進んで複数のボスを倒せないといけないから過酷だ!
最終ステージもキツかったけどステージ5の方が大変だったかなぁ。
ただ、ステージセレクトがあって、
一度クリアしたステージから何度でも再開出来るので、そこは親切ではあるね。
こういうところや回復アイテムが多めなところなど、
実際のファミコン時代のゲームに比べて気配りが感じられる。
やや気になった点を挙げるとするなら操作性。
基本的には問題ない軽快さなんだが、攻撃で足が止まるのはやや慣れが必要かも。
また、スティックだとしゃがみがやり辛いのも注意ね。
ローカライズは文章自体は問題ないんだが、
たまに表示速度が速すぎて読めない箇所があったり、
句読点が変だったりするのが少し惜しい。
この手のアクションゲームに慣れていればクリアまで3時間ちょっとかな。
クリア後はおまけステージやボスラッシュなども解禁される。
最後の方は「この長いステージを最初からやれってのか!?」と
キレながらプレイしていたが、
ちゃんとクリア出来たし終わってみるといいバランスだったと思えたぜ。
ファミコン風のアクションゲームとして満足度の高い1本。
オーソドックスかつ、適度に歯応えのあるアクションを求めているなら是非!