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冤罪を晴らすために大犯罪!気軽なクライムアクション『アメリカン・フュージティブ』レビュー!【PS4/Switch】

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Teyon Japanホームページ - American Fugitive

 

『アメリカン・フュージティブ』のレビュー行くぜ!

 俺がプレイしたのはPS4版ね。

 


メーカー :テヨンジャパン

機種:PS4/Switch/PC

ジャンル:アクション

発売日:2020/01/30(PS4/Switch)

価格(税込):2000円


 

初期の『GTA』を思わせる見下ろし視点のクライムアクションゲームだ。

警察に注意しながら様々な犯罪行為を行っていく内容で、

時には戦車やロケットランチャー持ち出してパトカーを吹っ飛ばしたりも出来る。

 

良くも悪くも大味なシステムとチープさを楽しむ内容になっているんだが、

薄味なメインミッションで延々引っ張る構成になってるので、すぐ飽きる作りだった!

 

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ゲームは主人公が父親を殺害した冤罪で投獄されるところからスタート。

脱獄をし、真犯人に繋がる証拠を集めるために、

裏社会の連中とつるんで犯罪に手を染めていく……という内容だ。

 

脱獄直後は囚人服で目立つので、まずは着替えなければならない。

服を盗むために侵入した民家で、婆さんに見つかってパンチでぶっ飛ばされたり、

逃げてる最中に洗濯物を見つけて、それに着替えたりとしょっぱなから波乱万丈だ。

 

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よし!女物のドレスをゲット!これで完璧だな!

いや、やっぱり色が気に入らないから赤のドレスにしてみるか……?

 

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会話デモのバストアップにもちゃんと服装が反映されるのが細かい。

 

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見下ろし視点進行するオープンワールドのアクションゲームで、

メインストーリーを進めても良し、チャレンジをこなすも良し、

広大なマップにばら撒かれた隠しアイテムを探すも良しの構成だ。

 

通行人を殴り倒してアイテムや服を奪ったり、家に侵入して物を盗んだり、

ショップで強盗をしたり、走ってる車を奪ったりが簡単に出来る作り。

携帯電話で車や銃器を注文して届けてもらったりも出来るぞ。

君も他人から盗んだ金で通販をして、充実したアメリカンスタイルを目指そう!

 

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他人の建物に侵入するとこのような簡易マップになり、

部屋を一つ一つ調べてアイテムを探すモードになる。

住人と出くわした場合は脅すか殺すか逃がすかの選択式。

発見されると時間経過で警察が来るのでスマートに逃亡しよう。

 

建物の侵入方法は窓を割るとか、

バールでドアをこじ開けるとか色々な方法があるんだが……。

家から出て来た住人をぶっ飛ばしてカギを奪って、

そのまま玄関から正々堂々とお邪魔するのが一番平和的。

やっぱり家にはドアから入るもので、窓を割るとか暴力的なのは良くないね。

 

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メインミッションの進行や、隠しアイテムの発見で溜まるポイントと、

現金を消費してのパワーアップも可能。

持てるアイテムが増えたり、強盗の成功率が上がったりと様々。

車の修理スキルはあると無いとで全然違うので優先しておきたい。

 

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警察に追われると手配レベルが上がっていき、

高レベルになると戦車やヘリが出撃してくるが、

簡単に振り切れるし、じっとしていれば手配レベルは下がっていく。

人目に付かないところで服を着替えれば、すぐに手配レベルがゼロになるぞ。

主人公、指名手配されてるのに顔ではほぼバレない!

警官を殴り倒して制服を奪えば、

警察署に堂々と入って銃を永久レンタルするのも簡単。

 

メインミッションでは、

たまに銃を持った敵に囲まれた状態で始まる理不尽なものもあったりするが、

回復アイテムのゴリ押しも出来るからコツを掴むと本当に死なない。

全体的にかなりゆるいバランスになっている。

 

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レッカー車で逃げてる最中にパトカーを見かけたので、

軽くワイヤーで引っ張ってみたりと、色々やってみるのが楽しい。

 

「知り合いの修理屋が仕事無くて困ってるから、軽トラ3つくらい壊してきて」

というメインミッションがあり、

最初は律儀に走ってる軽トラに車で体当たりをしていたんだが、

実は止まっている軽トラをパンチ連打で破壊する、

ストリートファイタースタイルの方が早い。

こういう抜け道に気づいた瞬間の気持ち良さは、大味なゲームならではだね。

 

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3つのエリアに分かれたマップもそれなりの広さ。

 

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各地では制限時間以内に様々なお題に挑むチャレンジがあり、

その中には押し寄せる軍を相手に大立ち回りをする爽快なものもあるぞ。

敵戦車を奪い取ってそのまま砲撃のお返し!気持ち良い。

 

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しかし、メインミッションがとにかく単調なお使いミッションの繰り返し。

ストーリーの分岐はほとんど無いし、

警察の制服の盗難から警察署への侵入、現金輸送車の強奪、

銀行強盗、列車強盗、対抗勢力の殲滅と、犯罪自体はどんどん過激になるんだが、

やることはだだっ広いマップを車で往復するだけのものがほとんど。

戦闘系もボタン連打で敵全滅させて終わりだからなー。

ファストトラベルが無いのも地味に面倒だ。

 

このゲーム、基本的な流れが……。

 

「証拠を手に入れるため犯罪の依頼を受ける」

「単調なお使いミッションを3つくらいこなす」

「証拠は手に入らず、新しい依頼人が出てくる」

「単調なお使いミッションを3つくらいこなす」

「証拠は手に入らず、新しい依頼人が出てくる」

 

という繰り返しのたらい回しなので徒労感が凄まじい。

犯罪のゲームだろ!役所じゃねーんだぞ!

脱獄犯として世間を騒がせている上に顔を変えてもいない主人公が、

警察や裏社会の人間になかなか顔バレしないというご都合主義展開。

そしてメインストーリーが結構長い……。

 

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魅力的な登場人物がまったくいないし、

主人公も「おいおい、俺は警察に追われている身なんだぞ?」

みたいな文句も言いつつしっかり凶悪犯罪をこなしていくので、

かなり早い段階で付いていけなくなる。

父親を殺した真犯人を見つけるためなら、どんな犯罪でもやり遂げる男だ。

こいつ2万年くらい牢屋にぶち込んでおいた方がいいですよ!

 

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クリアまで12時間くらいだったかな。

ローカライズはやや甘いところもあるものの、小ネタなどちゃんとしてる。

低価格で大味な犯罪ゲームとして一定の面白さはある。

 

ただ、大味なので飽きるのも早い上に、

水増しみたいなダラダラした展開が最後まで続くのであっという間につらくなる。

マップの雰囲気やBGMは好みなんだが、ちょっとオススメは出来ないぜ。

 

やはり復讐も犯罪もよくないな!