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2004年の大作RPGアプリが復活!『G-MODEアーカイブス01 フライハイトクラウディア』レビュー!【Switch】

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|G-MODEアーカイブス01 フライハイトクラウディア

 

隠しボスもすべて倒したので『フライハイトクラウディア』のレビュー行くぜ!

 


メーカー :G-MODE

機種:Switch

ジャンル:RPG

発売日:2020/04/14

価格(税込):500円


 

フィーチャーフォンのアプリ作品を復刻していく『G-MODEアーカイブス』の第1弾。 

2004年に配信されたRPG『フライハイトクラウディア』の移植となっているぞ。

4まで発売され、世界観を受け継いだ新作も複数作られた人気作品。

Switch移植が決定した際もかなり反響があった1本だ。

 

俺は今回の移植で存在を知って初プレイ。

当時として気合の入った内容なのは伝わったが……。

初見の人間が今遊ぶには結構厳しいかな!

 

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オリジナルのベタ移植で、「G-MODEアーカイブス」としての機能は

携帯電話っぽいフレームとなめらかにするフィルタのON/OFF切り替えくらい。

大画面&Switchのコントローラーで快適にプレイ出来ること自体が、

移植版の一番の特徴と言えるかも。

 

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舞台は雲海に浮島が浮かび、

人々は空駆けるエアシップで島々を行き来する世界であるクラウディア。

物語は帝国の騎士であるレイナスが近隣の島に進行するところから始まる。

理不尽な命令、裏切り、そして偶然が産んだ出会いが、

世界の運命を掛けた戦いに繋がっていく!

 

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回復魔法を使いこなす謎のヒロインのニア、

物静かで長髪のクールなライバルのロナード、女好きの傭兵で狙撃手のハント、

エアシップ技師で男気のあるのキャプテンのベルンハイム、

王宮仕えの凄腕魔術師であるヴァイスと、

様々なキャラクターが登場してストーリーに絡む構成だ。

 

 

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戦闘はオーソドックスなターン制で最大5人が参加。

 

 

この戦闘のテンポが非常に良いのが特徴で、

オプションでゲームスピードを最速にして、

RボタンでオートバトルをONにするとザコ戦が一瞬で終了するぜ。

サクサク進んでどんどんレベルアップ!

 

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仲間はそれぞれ固有のスキルを持っており、

レイナスは仲間をかばうことが出来る「守護」、

ニアは数々の回復スキルが選べる「施術」、

ハントはMPを全消費して敵全体に乱れ撃ちを浴びせる「魔銃」などなど。

 

成長システムが単純でスキルの種類が少ない分、キャラの役割がハッキリしており、

「基本はこのキャラにこの攻撃をさせて、MPが減ったらこのキャラに回復させて、

このくらいHPが減ったら守護使って……」

みたいにローテーションを考えてボスに挑むのが楽しい。

アクサセリーで状態異常を防ぐなど事前の対策も重要になる場合もある。

 

ボスなどの大型の敵は部位が4~5つくらいに分かれているので、

そこにヴァイスの上位魔法やハントの魔銃といった高火力の全体攻撃をぶち込み、

各部位の体力をゴリゴリ削っていく戦法が基本になるのが遊んでいて気持ち良い。

連続エフェクトと同時にダメージ表示がバババって出るテンポが上手いぜ。

 

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メインストーリーは一本道で、エアシップを操って世界中を駆け巡っていく。

細かいサブクエストがあるし、 ダンジョンに隠されたマークや楽譜を見つけると

特殊なアイテムが貰えるやり込み要素もある。

各地に隠された最強武器に隠しダンジョン、

ラスボスより遥かに強い隠しボスなども用意されているぞ。

 

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舞台設定やストーリー展開のスケール感、街の住人とのちょっとした会話テキスト、

いかにもスーファミ時代のRPGであったようなやり込み要素など。

「フューチャーフォンで完全新作かつスーファミ黄金時代みたいなRPGを作るぞ!」

という意気込みを強く感じさせる内容になっているぜ。

一番影響が強いのはまあ『ファイナルファンタジーIV』だよねこれ。

 

戦闘中のドットもイイ感じだし、BGMもかなりの良曲揃い。

特に終盤の戦闘BGMめっちゃカッコいい!

 

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ただ、純粋にRPGとして今遊ぶと結構キツい。

ダンジョンが最初から最後まで「スイッチを探して扉を開ける」を繰り返す構成。

 

スイッチで扉を開けて進んでその先にあるスイッチを押して、

ちょっと戻って開いた別の扉を進んで、その先にあるスイッチを押して扉を開けて……。

をずーーーーーっと繰り返す構成で、進めば進むほどダンジョンがだだっ広くなっていく。

しかもザコ敵の出現率がかなり高いため、

戦闘がすぐ終わることを考慮しても本当にだるくなってくるキツさ。

オートバトルで散らし続ける作業である。

 

ダンジョンの作りに関してはスーファミというよりファミコンのRPGみたいだな……。

ラストダンジョンの複雑さとスイッチの多さはマジでしんどかったわ。

 

最強武器も一度クリアしたダンジョンの最深部に行くと新しいボスがいて

そいつを倒すと手に入る(ヒント無し)ってのばかりで攻略情報無いと面倒だ。

隠しダンジョンの場所もノーヒント。

 

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その隠しダンジョンはこの地形を何十個もくっ付けただけの構成で、

目に見えないワープゾーンが地形を繋ぐ通路の一部に仕込まれており、

どっかに最強装備の宝箱があり、高エンカウントで最強クラスのザコが出るという、

真面目にやったら気が狂いそうな内容だった。

 

フライハイトクラウディア -[攻略]

 

昔の公式サイトにマップ付きの攻略があって本当に良かったと思う……。

 

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ストーリーは終始、お約束とその場の勢い任せの展開が続き、

続編への伏線まみれで終わるというもの。

その上、主人公とライバル以外の掘り下げが全然出来てないから、

「なんかみんな成り行きだけで仲間になっていくな……」

「こいつ結局何者だったんだ?」って感想になってばかり。

これをシナリオ重視のRPGと言われてしまうと、時代を考慮してもちょっと困るな!

 

イベントシーンのメッセージ送りが自動で行われるので、

うっかりゲームスピード上げた状態でイベント始めると

会話が全然読めないのも地味に面倒だった。

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普通にクリアするだけなら6時間くらいで、

隠しボス全部倒すまでやって13時間くらいかな?

オリジナルの大作RPGが珍しかった時代の携帯アプリ。

通勤通学の合間にサクサクのオートバトルで

ちょっとずつレベル上げて進めるゲームとしては、

優秀だったんだろうなとは思うんだが……。

オリジナルにまったく思い入れの無い俺が今の時代に遊ぶとちょっとキツかったね!

 

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まあ、500円でこの内容が遊べるなら悪くは無いし、

キャラ性能やボス戦などのゲームバランスも考えられてはいると思う。

世界を巡って隠し武器かき集めて延々と経験値稼ぎして、

レベル90くらいでやっと勝負になる隠しボスとの戦い辺りは、

懐かしい達成感があったぜ。なんだかんだ最後まで遊びきってしまった。

 

オススメはしないが、当時の雰囲気を味わってみたい人ならアリな1本かな。