ツクールシリーズ ステオス -雇われ砲撃手の哀愁歌- ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
Save 30% on Pixel Game Maker Series STEOS -Sorrow song of Bounty hunter- on Steam
全ステージクリアしたので『ステオス』のレビュー行くぜ!
俺が遊んだのはSwitch版ね。(伏線)
メーカー:Gotcha Gotcha Games
機種:Switch/PC
ジャンル:横スクロールシューティング風アクションゲーム
発売日:2020/11/26
価格(税込):980円
シューティングゲームのザコキャラみたいな砲台を操作して、
主役機っぽい戦闘機を撃墜するという逆転コンセプトのゲームだ。
当然、苦戦は必至!
ステージ配置と敵の動きを頭に入れ、何十回とリトライして勝機を掴まねばならない。
アクションゲームツクールで制作された「ツクールシリーズ」の1本。
コンセプトに心を掴まれたので購入してみたが……。
激ムズゲーというより単純にデキが悪いゲームって感想になったぜ!
全50ステージを1ステージずつ攻略していくアクションゲームだ。
ステージ毎にスコアが記録されるし、
攻撃をミスらずにクリアすると特別なクリアマークも付くぞ。
こちらが実際のゲーム画面。1画面のアクションゲームだ。
よくあるシューティングゲームっぽいが、プレイヤーが操作するのは……。
この右下にいる二脚の砲台!
元ネタは見ての通り『グラディウス』。
ドットだけじゃなく、BGMもコナミシューティングに寄せてあるのが細かいぜ。
舞台は人工知能同士が戦争をしている未来。
人工知能同士の争いでは優劣が付かないため、
不確定要素である「人間」のパイロットが傭兵として駆り出されるストーリーになっている。
非常に縛りの多いゲームで、
移動もジャンプも遅いし、ジャンプ中は軌道を変えられない。
攻撃は正面と斜め45度にしか撃てない上に、射程が短く弾速も遅い射撃と、
めっちゃ攻撃範囲が狭い接近攻撃であるスパーキング弾の2種類のみ。
散らばってるエネルギーアイテムを拾わないと1発も弾を撃てない上に、
このエネルギーは体力ゲージと共用だ。
ダメージを受けたら撃てる弾が減るし、弾を撃ったら体力が減る。
おまけにエネルギーがゼロの時に射撃ボタンを押すと自爆して死亡。
画面外に出たら敵前逃亡と判断されて死亡。
制限時間がゼロになって敵に逃げられたら制裁として死亡。
仲間であるはずのザコキャラにも当たり判定があるため、
大量に出てくるザコキャラと発射する弾を避けながら戦う必要がある。
マジで地獄みたいな環境だ!
作戦成功しても司令官に様々なセリフバリエーションで煽られる。
パーフェクトクリアしてもこれだからイラッとくるぜ……。
そんなゲームで激しい高難易度だが、
1ステージが短く、ボタン一つでリトライも出来るので快適性は考えられている。
が、しかし純粋に「激ムズ死にゲー」として出来がよろしくない……。
#NintendoSwitch pic.twitter.com/iSoMXPo8xB
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) December 27, 2020
当たったらダメージの豆粒みたいな弾が高速で画面内を飛び回るし、
仲間のザコ敵はピョンピョン飛び回るし、
戦闘機は途中からバリア張るわ、ワラワラ増えるわ、
不規則な動きや、謎の高速移動で翻弄してくるわ、
当たり判定が見た目より小さくて当てづらいわとインチキ臭さ全開。
もちろん全部倒さないとクリアにならない。
画面外から高速で突っ込んでくる味方の群れや弾にも苦戦。
「ジャンプ中に下ボタンを押すと急降下する」
という説明書に載ってない操作があるんだが、これの暴発で死ぬことも多い。
とにかくプレイヤー側に徹底的に不利なステージ、
仕様のみで構成されている上に操作性も悪いため、
遊んでいて辛いし、「どうすれば勝てるのか」が非常に分かりにくい。
理不尽さへのイライラが、パターンを構築する面白さを圧倒的に上回ってる。
プレイヤー側に有利なステージギミックが全然無いんだよなぁ。
弾を当てると別角度に弾を発射する砲台くらいで、
これも発射される弾が遅いから活用が難しい。
色分けされたワープゾーンが出てくるステージがあるんだが、
何度も遊んで「この赤いワープゾーンは上の赤じゃなくて右の赤に飛ぶ」
みたいに法則を暗記しないといけないため、これ色分けする意味が無いのでは……。
ダメージを受けた時の全画面赤フラッシュエフェクトもきつい。
敵弾が豆粒サイズかつダメージ時に無敵時間がほぼ無いので、
ダメージ受けて画面が見えなくなって、次の弾喰らって大ダメージ……。
というパターンが日常茶飯事。
これはSwitch版特有の症状かもしれないが、
長時間プレイしていると処理が重くなってキャラの動きに影響が出たことがあった。
Steam版のゲーム実況を見たらフレームレートがSwitch版より高かったり、
何故か一部のステージ構成が違っていたり。
Switch版、古いバージョンだったりするんだろうか?
アナムネシスの目・ステージ3は右上の赤いワープゾーンの位置が違うから、
Switch版の方が難しくなってるぞ。
本作で一番残念なのは「シューティングゲームのザコを操作する」
というコンセプトが崩壊しているところ。
倒すべき主人公マシンは沢山出てくるしピョコピョコ動くし、
他のザコ敵の体と弾にも当たり判定があってそっちに苦しめられるし、
パワーアップアイテムを拾わないと弾も撃てないなど……。
「シューティングゲームのザコを操作してるから苦戦する」んじゃなくて、
「このゲームオリジナルの縛り要素が沢山あるから苦戦する」だけになってる。
他のザコ敵やステージギミックと、
もっとまともに連携できるゲームかと思ったら全然違ったわ。
10時間以上かけて
ストレスで全身の毛穴から血が噴き出しそうになりながら全ステージクリアしたが、
もう二度とやりたくない!
決して手抜きで作られたゲームではなく、
ステージの作りやドット、BGMなどこだわっているのは伝わる。
伝わるが、とにかく難しくしよう!という点に意識が行き過ぎてしまったゲームだ。
本当に遊んでいて辛かった。
俺ここまでボロクソ書いたのを見て「よし!買う!」ってなる人ならば楽しめるはず。
これは嫌味で言ってるわけではなくて!
「リトライが早くて1ステージが短いなら俺は理不尽でもOK」とか、
「ガチの理不尽さをねじ伏せるのが好き」というタイプの人なら楽しめるはずだし、
そういう人に向けて作られたゲームだと思うね。
俺はもう二度とやらない!