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2018年のメガドラソフトを移植!悪い意味でレトロゲーな理不尽さ!『ゼノ・クライシス』レビュー!【PS4/Vita/Switch/Xbox/PC】

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Bitmap Bureau Shop

 

eastasiasoft - Xeno Crisis | PS Vita, PS4, Switch

 

Xeno Crisis を購入 - Microsoft Store ja-JP

 

Steam:Xeno Crisis

 

 『ゼノ・クライシス』のレビュー行くぜ!

エンディングの分岐条件などにも触れるので注意な!

 


・メーカー

eastasiasoft(PS4/Vita/Switch)

Bitmap Bureau Ltd.‬(Xbox One/PC)

 

・機種

PS4/Vita/Switch/Xbox One/PC

 

・ジャンル

アクションシューティング

 

・発売日

2020/9/17(PS4/Vita/Switch)

2019/10/28(Xbox One/PC)

 

・価格(税込)

1980円(PS4/Vita/Switch)

2350円(Xbox One)

2050(PC)


 

海外で発売された非公式のメガドライブ用新作を移植したアクションゲームだ。

2017年にクラウドファンディングで出資を募集し、

2018年にメガドライブ&ドリームキャストにて、

実機で遊べるパッケージソフトとしてリリースされた。

 

それを更に現行ハードに移植したものが今回のバージョンというわけね。

他にもネオジオ版が作られているようだ。

 

90年代感バリバリの8方向シューティングで、

ドットなどは良かったが肝心のゲームバランスが酷かった……。

悪い意味で昔のダメなゲームを遊んでいる感覚だったよ!

 

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海兵隊員となってエイリアンを派手に出迎える分かりやすいストーリー。

全7ステージ構成のアクションゲームだ。

主人公は2人いて最大弾数などの性能が微妙に異なるぞ。

 

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ひたすらエイリアンを撃ちまくりながらボス部屋を目指す構成。

左スティックで移動し、右スティックを倒した方向か、

〇×△□ボタン(PSハードの場合)を押した方向に

射撃するツインスティックシューティングだ。

 

8方向にしか撃てないので細かい狙いが付けづらく、

個人的にはボタンで4方向に絞って狙った方が遊びやすかったな。

 

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というか、メガドライブは3ボタンでスティックも無いから、

この操作形態では無いはずだし、

画面レイアウトも16:9だからメガドライブ版とは異なっているはず。

メガドライブ版と同じ操作形態と画面レイアウトで遊べるオプションが欲しかったな。

ちなみにキーコンフィグも無い。

 

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ノンストップで撃ちまくりのゲーム……かと思いきや通常ショットに弾の制限がある。

弾が少なくなると画面に必ず弾薬箱が出現するので、

定期的にこれを回収する必要があるゲーム。

 

他にも緊急回避と接近攻撃、手榴弾に、

ランダムで出現して取ると一定時間使える特殊武器がある。

これらを使いこなして難所を切り抜けていくのだ。

20秒と持たないが、

特殊武器でショットガンやロケットランチャーを引ければ強力&爽快!

 

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ステージ構成や出現アイテムはランダムになっているので遊ぶ度に変化。

と、言っても同じような地形で決まった敵と戦うだけなので、

ランダムならではの面白さってのは無いな。

 

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ドッグタグを集めることでステージクリア時にパワーアップが購入可能。

攻撃力や最大体力、特定の攻撃を防ぐガスマスクなど。

コンティニューはその場での復活で3回までだが、

ここで追加クレジットを買って回数を増やすことも出来る。

どのアイテムから買っていくかが悩みどころ。

 

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敵のドットやBGM、効果音などはなかなかのデキで、

お約束のウネウネ動く多関節ボスなどもいる。

 

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一面ボスの「SHIMA」のグロエイリアンっぷりもお気に入りだぜ。

これがエイリアン島耕作か……。

 

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90年代の『スマッシュTV』の影響を強く感じる8方向のアクションシューティング。

しかしゲームとしてのバランスはかなり悪い。

全体的に敵キャラが堅い上に、

いきなり上から降ってくるザコ、いきなり地面から出現するザコ、

地面に潜ってる間は弾が当たらないザコが大量に出現。

こいつらが登場と同時に高速弾をぶっ放してくることで、難易度を上げる作り。

 

自分がいる場所にいきなり敵が出現してダメージとか、

緊急回避した先にいきなり敵が出現してダメージとか、

事故でのダメージを喰らうことが多すぎてストレス爆発。

「不意打ちの多さ」で苦戦するゲームだから遊んでて楽しくない。

 

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緊急回避があってライフ制だから、

ゲームスピードこのくらい早くしてもいいよね?

という雑な調整。弾薬制限も最初は良いアクセントと思ったが終盤は面倒なだけだ。

 

アイテムもランダムなので不必要に運要素が強い。

回復アイテムも特殊武器も突然画面にランダム出現だ。

俺の気のせいかもしれないが、

まだ体力満タンのステージ開始直後にやたら回復アイテムが出やすくて、

本当に回復アイテムが欲しいステージ終盤ほど出にくいような……。

 

ステージ3はボスがいない代わりに、

同じような部屋が何度も続いて道中が無駄に長いとか、

そういう調整も好きじゃない。

飯だけ大盛りにされてもおかずの代わりにはならんぞ。

 

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最終ステージになって「緊急回避でタックルしないと弾けない盾を持った兵士」

「いきなり床から出現してばら撒き弾を発射する砲台」「床の模様と同じザコ」と、

ストレス爆発星からやってきたような連中が登場し、俺の胃にトドメを刺しに来る。

 

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製作スタッフを尋問したくなる内容だな!

 

敵の硬さについてはゲームとして考えてるのは分かる。

接近攻撃がかなり強く、通常攻撃で倒しづらい敵も一撃で倒せる。

弾を撃っていない状態で敵に接触すると自動で発動するので、

堅い敵だけを狙って倒せるようなシステムになっている。

 

が、この接近攻撃の射程があまりにも短く、

一度発動した後に隙もあるので非常に使い辛い。

自動攻撃が発動しても敵に接触した角度によっては、

ミスになってダメージを喰らう時があるの本当に理不尽。

使わない方が安定するぞ!

『メタルスラッグ』みたいに接近攻撃でサクサク倒せるようにしろや!

 

そしてここまで書いたのはすべて「イージーモード」でのお話です……。

難易度はイージーとハードの2種類のみで、

イージーにしても大苦戦という昔の洋ゲーバランスだ。

 

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そんなゲームにも関わらずノーコンティニューでラスボスまでたどり着かないと、

ラスボス戦の手前で強制ゲームオーバーという辛すぎる仕様。ノーヒント。

苦労して辿り着いて「ラスボスがどんな奴か分からないが、

今回はクレジットも沢山残ってるから行けるぞー!」と思ったらこれで唖然とした。

 

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理不尽難易度でコンティニューも3回だけど、

パワーアップアイテムと一緒にクレジットが買えるから、

頑張ってお金貯めれば難所に備えられるよ!

 

という作りにしておいてそりゃ無いだろ……。

酷すぎて一周回って冷静になったわ。

 

 

そしてゲームオーバー後にTwitterでチートモードを教えてもらって脱力……。

もうこのゲームには付き合えないと思ったのでここで終わりにした。

ちなみにチート使うと体力はもちろん、通常ショットや手榴弾まで無限に出来る

 

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最初の1時間くらいは

「ちょっと理不尽なところも含めて楽しいじゃん!」と好印象だったんだが、

そこからクリアに向けて真面目にやり込んだ結果、加速度的にストレスが爆増!

俺の頭が怒りの要塞!

 

海兵隊員でエイリアンを倒すというありがちな設定で、

緊急回避を軸にしたツインスティックシューティングということで、

ゲームとしての手触りもどちらかというと今風の作り。

 

コレクター向けに新作レトロゲームをパッケージで販売!

という企画だけが先行した内容に思えてしまったわ…。

 

コンセプト通りなのか単に作り手の実力不足なのか分からないが、

グラフィックなどはよく出来てるし、

「昔のダメなゲーム」っぽいバランスではあるので、

そういうところに魅力を感じられる人ならどうぞってとこで。